ん?最近や同じフレーズを書いたような気がするけど…まっいいか。
どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。今回はドイツ南部・シュトゥットガルト旅の涙の最終回です!
【ドイツ・シュトゥットガルトとその周辺旅vol.6】塔に2回も登りましたよっ!
というわけで今回の海外プレスツアーの一員として、シュトゥットガルトのテレビ塔に来ています。開業はなんと1956年。高さは約217メートルで、世界初の「鉄筋コンクリート」のタワーだそうです。
それまでの高層タワーというとエッフェルのような「鉄骨タワー」。このシュトゥットガルトのテレビ塔がつくられたからこそ、その後に続々と「鉄筋コンクリート」のタワーや超高層ビルが建築されるようになったわけで、そういう意味ではまさに「金字塔」!
…って私は素直に感動していたのですが、ガイドさんときたら「まあ、今では東京のスカイツリーには遠く及びませんけどね」と、私の顔をチラチラと横目で見ながら卑下します。他国のジャーナリスト仲間たちからも「ユキ。日本の技術力がすごいのはわかったから…そのくらいにしてやってくれ」みたいな視線を投げかけられていたたまれなくなった私です。涙
そんな私の気持ちを代弁してか、塔のてっぺんに登るとかなりの雨。
というわけでレインウェアを着込んで苦笑いするしかない私。
その日は夕方から夜にかけて、かなりの雨でした。
翌日「楽しさてんこ盛り公園」でリベンジへ
だけど「街を知るには歩くことと高いところから見ること」を信条としている私としては、やはり高いとこから街を眺めたい。というわけでその翌日プレスツアーが解散になったあと、前々から目をつけていた「ヘーエンパーク・キレスベルク(Hohenpark Killesberg)」という公園に向かいました。
シュトゥットガルトの中央駅からはトラムで4駅、わずか6分! そこから徒歩7分で目的地である「ヘーエンパーク・キレスベルク」に到着です。
私をまず出迎えてくれたのがいくつもある池の噴水たち。
次に向かったのが園内にある「ミニ動物園」的な場所です。
簡易的な自販機で餌も売っていて、餌やりも楽しめます。
「頭脳は5歳、でもカラダは大人」の私は泣く泣く諦めましたよ。
で、しかたなく柵のそばでローアングルから写真を撮っていたら、動物に猪突猛進されました。
飛びのきながら思わず日本語で「ビックリした~」と叫んだら、まわりの老若男女の人気者になりましたよ。はい、単に「大笑いされただけ」です。
そんなふうにミニ動物園で愉快に過ごしていたら、どこからか汽笛が聞こえてきました。すると…。
「乗り鉄」ってほどではないですが、極力運転席の後ろに陣取りたいくらいには列車好きの私です。当然、このミニSLには興味津々でどこで乗れるか知りたいのですが…東洋人のオヤジが一人、どうしてもミニSLに乗りたい素振りなど見せようものなら、また「大人気者」になることが目に見えています。
どうしたものかと考えていて、ふと思い出しました。「あっ、オレ、塔に登ろうと思ってここに来たんじゃん!」と。そこから駅を探せばいいのです!
ようやく当初の目的地の「塔」へ。笑
そして向かったのがこれです。
どこかで似たような構造を見たと思ったら【オーストラリア・パース旅vol.1】でした。シュトゥットガルトのほうが、裾が広い「円錐台」形ですね。
とにかくこの塔の存在を以前ネットで調べて知っていたので、前日の「テレビ塔」のリベンジとしてここにわざわざ足を運んだわけです。…そのわりに直前まで「ミニ動物園」と「ミニSL」に心を奪われて、当初の目的忘れていましたが。笑
登り口から少し離れたところに設置された説明パネルに入場料を入れるコイン投入口があります。
というかコイン投入口を設置するなら、ちゃんと目立つように階段の登り口の横がいいと思いました。あとでこういう記事を読んで知って、心を痛める人もいそうですし。
とにかく登り始めます。
まあ、あたりまえですね。
テレビ塔ほどでないにしろ、曇り空なのは少し残念です。
だがミニSLの駅は発見できず。
最初はこの「らせんの塔」が目的でしたが、なんかこの時点で「ミニSL」に変わっている移り気な5歳児の私です。
塔を降りて森方面に歩いていると「Kleinbahn Bahnhof」という看板を発見。
そしてようやく地図を発見しました。シュトゥットガルトだけなのかドイツ全体なのかわからないですが、前回の記事でも書いたようにこういう地図は本当に少ないです。
ようやく「駅」も発見できました。小屋はチケット売り場です。
ここでもクレジットカードは使えないので要注意。ただしコインだけでなく紙幣でも払えておつりももらえます。
最高に愉快なミニSL
いよいよ出発進行です。
同じ公園内ですが…。
景色が変わって本当に愉快、愉快。蒸気機関車なので灰が飛んでくるのもまた一興。そして上り坂になるとスピードが落ちるのがミニSLらしくて愛おしいです。
というわけで「噴水」「ミニ動物園」「らせんの塔」「ミニSL」と大満足の数時間でした。
この「ヘーエンパーク・キレスベルク」という公園は「有名観光地」というよりは「市民の憩いの場」という感じです。日本のテーマパークや遊園地のように派手さやすごさはありません。でも毎週末通いたくなるような居心地の良さがありました。
6回続いた「ドイツ・シュトゥットガルトとその周辺旅」シリーズはこれでおしまいです。予定していた洞窟に入れなかったり、雨にたたられたり。でもそれもまた旅ですね。
次からは場所を隣国オーストリアに移動してお届けします。
【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら!
ドイツ観光局