父子キャンプに行ってみた!朝日も夕陽も眺められる長崎のキャンプ場「SUN SEA」 | キャンプ場 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.05.08

    父子キャンプに行ってみた!朝日も夕陽も眺められる長崎のキャンプ場「SUN SEA」

    島が好きで、息子とのキャンプを楽しむ写真家の猪俣さん。今回は島の絶景キャンプを紹介しよう。

    リニューアルしたてのキャンプ場へ!

    キャンプシーン

    「今日の夕食 何にする?」 「ブリで キマリ〜!」

    私たちが行ってきました!

    写真家 猪俣慎吾さん

    たっちゃん(小3)

    猪俣親子

    写真家兼キャンプコーディネーター。年40〜50泊するキャンプ好き。自身撮り下ろしの『絶景CAMPGUIDE』(JTBパブリッシング)も発売中。

    猪俣父子のキャンプ装備をチェック

    後ろ姿

    装備

    上段左から右へ、ノルディスクのテント、オップランド2LW、ナンガ の寝袋、コーヒードリッパーやカトラリー など含む調理ギア、鉄板、トランギアのストームクッカー、グローブ、火おこしギアなど。中段左、レインウェア、サーマレストのマット&枕、下段中、ヘリノックスのチェア&テーブル、シングルバーナー、ミニテーブル、火吹き棒など。下段右、ベルモントのTABI、シート。

    装備

    上段左から右へ、ナンガの寝袋、防寒着などの着替え。中段左、サーマレストの枕。下段左、サーマレストのマット。下段中から右へ、スノーラインのテーブル、ヘリノックスのチェア、ゴールゼロのランタン。

    息子が2歳の頃から父子キャンプへ

    キャンプをはじめたのは20代半ば。東京生まれ、東京育ちの猪俣青年は、はじめてのキャンプで自然の情景に、ある意味、カルチャーショックを受け、一気にキャンプにハマっていった。

    「いまでいう、グランピングっぽい重量級のテントや道具をそろえて、仲間を集めてしょっちゅうキャンプに行ってましたよ」
     
    そんな猪俣さんのキャンプスタイルが変わったのは、結婚して子供が生まれてからのこと。

    「息子が2歳のころから、父子でキャンプに行くようになりました。ふたりきりだから、最初
    は育児しながらテント張って、写真撮って……大変でしたね」
     
    息子のたっちゃんがある程度大きくなってくると、お風呂場で作戦会議を立てるように。

    「あるとき息子に“次はどんなキャンプしたい?”って聞いたら、“ロケット見たい!”っていわれたんですよ」
     
    種子島。飛行機移動である。

    「こりゃあ、なるべく軽量でコンパクトな道具のほうがいいと思って。以来、キャンプ道具を簡素化するようになりました」
     
    7年間、父子キャンプで訪れた場所は136か所。今回は、リニューアルしたてのキャンプ場「Sun Sea」
    (旧御崎野営キャンプ場)に。

    島の東西に広がり、朝日も夕日も眺めることができる。福岡まで飛行機で移動し、レンタカーに乗り換える。島に渡る前に市場に寄り、食材を物色。

    「これ、すごい。食べたい!」
     
    たっちゃんがいの一番に見つけたのは、大漁のブリの山。

    「豪勢に丸ごといっちゃうか!」
     
    50㎝超のブリが1尾¥1500。買わない手はない。意気揚々と車に乗り込む。

    「チェックインまでに時間があるから、観光しながら向かおう」
     
    父子キャンプでは、周囲の観光も必須。その土地の文化や食を知ることも絶景の一部なのだ。14時すぎ、キャンプ場に到着。早速、テントを立てる。テキパキとポールを組み立てるたっちゃん。ノウハウが体に染み付いている。海風の強い中、椅子を組み立てたあとも、飛ばないように自然と裏返して置いていく。アウトドアの英才教育か!?

    「アウトドアズマンを育ててるわけじゃないですよ。思い出を作ってるだけ。大人同士の関係になる前に、一緒にいろんなことをしたいだけなんです」

    「パパ〜。椅子ここでいい?」

    「おう! 夕焼けを見るベストポジションじゃん。いいねぇ」
     
    たっちゃんがはにかみながら、へへっと笑った。

    海に沈む夕日は絶景と呼ぶにふさわしい。

    「飛行機に乗って、車で2時間以上移動した甲斐があったでしょ。ちょっと頑張るだけでじつは絶景って見られるんです。」
     
    数々の絶景キャンプ場をファインダーに収めてきた猪俣さん。行き先を決めるときは、地道にGoogleマップでチェックし、SNSなどで情報を収集。

    「失敗も多いですよ。行ってみて、“おぉー”ってなることもあれば、あれ、大したことなかったな、ってときもある」
     
    とはいえ、日本には四季があり、北から南まで長い分、いろんな絶景に出会えるとも。

    「種子島は、普段は絶景じゃないけど、ロケット飛ぶときは絶景に生まれ変わる。花の時季が美しい島もあれば、雲海が見えるキャンプ場もある。そこにその土地の食や文化が加わって複合的に絶景が生まれるんです」
     
    父子キャンプに行くときは、まずは目的を考える。冬の富士山が見たい、宝島に行きたい、本物のカツオのたたきが食べたい。目的はなんだっていい。

    「目的を持ってキャンプに行く人が増えれば、キャンプの楽しみ方が増えるんじゃないかな。たっちゃん、明日は何したい?」

    「あの灯台へ行ってみたい! お風呂も行きたいなぁ」
     
    この笑顔が見られれば、お父さん、言うことなしです!

    DAY 1

    朝イチで空港からレンタカーに乗って出発。途中観光しつつ、市場で夕食の買い出しをし、キャンプ場へ。テント設営後は、ご近所を散策しつつ、夕飯までまったりと過ごす。

    1  福岡空港からレンタカーでおよそ2時間40分!

    息子

    福岡空港か長崎空港からレンタカーを使用。佐世保駅からバスを乗り継ぐ手もあるが、3時間くらいかかるので、レンタカーがベター。

    2  地元の魚市場で食材をゲット

    魚市場

    橋のたもとにある平戸瀬戸市場で食材をゲット。朝獲れた平戸の新鮮な魚介がズラリと並ぶ。神経締めされたブリを市場で3枚下ろしに。

    平戸大橋

    全長665mの平戸大橋!

    息子

    ちょっと怖いかな

    3  寄り道して平戸島散策

    平戸島散策

    360度見渡せるってすごいよ!

    平戸の川内峠の頂上からは玄界灘や九十九島が望める。

    平戸ザビエル記念教会

    1931年に建設された、平戸ザビエル記念教会。

    4  名物のちゃんぽんをいただく

    食堂

    生月島の食堂でちゃんぽんに舌鼓を打つ。お皿が浅めで汁が少ないのが特徴。皿うどんは餡なし!

    ちゃんぽん

    ボリューミー!

    5  テントを設営して夕日を待つ

    設営

    夕焼け

    区画サイトもあるが、夕日を眺めるなら、海沿いのフリーサイトがいちばんおすすめ! テントサイトを設営し、焚き火をおこして準備完了!

    6  地元の食材に舌鼓を打つ

    市場で購入
    平戸名産の数々

    平戸名産の数々

    平戸名産の数々

    平戸名産の数々

    長崎産の焼きあごの出汁パックと、ミナ(クボガイ)、ちょっと甘めのさしみ醤油もゲット。ほかに平戸産のお米や農家のネギ、ショウガなども購入。

    平戸名産の数々

    平戸名産の数々

    3枚下ろしにしてもらったブリは、刺身、照り焼き、炊き込みご飯に。ミナは塩水で煮て、爪楊枝で中身をクルッと出していただきます!

    平戸名産の数々

    7  夜は満天の星を……眺めたい

    食事

    「今日一日 どうだった?」 「楽しかった もっと歩きたい」

    星空の美しさで有名なキャンプ場でもあるが、夕方から雲が増え、残念ながら今回はおあずけ。父「明日の朝食は、余ったご飯で雑炊を作ろうかな?」

    DAY 2

    8  ミニハイキングで灯台を目指す

    ミニハイキング

    晴れていれば 朝日も見られる!

    キャンプ場内を跨いで、約3㎞の生月島自然歩道が延びている。灯台から塩俵の断崖までミニハイクできる。

    灯台

    キャンプ場から40分ほど歩くと、島の最西端の大バエ灯台に辿り着く。

    Sun Sea
    (旧御崎野営キャンプ場)

    Sun Sea

    住所:長崎県平戸市生月町壱部1492-1
    問い合わせ:TEL:050-5536-3589 
    営業:通年 
    予約:半年前から
    テントサイト:33  
    その他の宿泊施設:なし
    モデル料金:¥6,820~

    サウナ

    サウナ

    サウナ

    サウナ

    高台にサウナを新設。1時間貸し切りで¥5,500。個人でも1人¥1,210で入浴可能。水風呂と五右衛門風呂もセット。

    売店

    売店

    場内は無料のWi-Fi完備。薪(5㎏¥550)やガスカートリッジは購入可能。テントや寝袋、ファニチャーのレンタルもある。

    ※構成/大石裕美 撮影/猪俣慎吾

    (BE-PAL 2024年5月号より)

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