
失敗しない焚き火台の選び方
今や「キャンプといえば焚き火!」というほど、キャンプでの焚き火は欠かせない存在。各メーカーよりさまざまな焚き火台が発売されており、大きさや形状、構造など、バラエティーに富んでいる。
しかし、市販されている焚き火台があまりにも数が多く、キャンプを始めたばかりだとどれを買ったらいいのか分からないのではないだろうか。
失敗しない焚き火台選びのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
焚き火台選びのポイント
大きさ
焚き火台選びのポイントはまず大きさ。ソロ(ひとり)やデュオ(ふたり)用の焚き火台だと、ファミリーやグループに不向き。小さな焚き火台をみんなで囲んでも暖かくなく、焚き火台を使っていざ調理をするときもスペースが足りない…ということになりがち。ファミリーやグループでの使用は、4人以上が囲めるサイズの焚き火台がベストだ。
逆にソロやデュオキャンプで大きな焚き火台を使うのも十分アリだが、これはオートキャンプなどで積載条件が許せばの話。オートバイや自転車、はたまた徒歩でのキャンプだと、大きな焚き火台は持ち運びに不便だ。こんなときはやっぱり、ソロ用の焚き火台を選ぼう。
形状
焚き火台のなかには火床に耐熱生地を用いたものや、メッシュ状になっているもの、焚き火台全体がお皿のようなディスク形状をしているものなどがある。どれも使いようによってはとても便利なアイテムだが、もし、最初の焚き火台を選ぶとしたら、一般的な焚き火台がおすすめ。十分なスペースと強度を持った火床があって、それを支えるしっかりとした脚があり、焼き網や五徳が付いていれば、BBQや焚き火調理なども楽しめる。
価格
焚き火台は数千円で買えるものから数万円するものまでさまざまだが、最初から高いものを手にする必要はない。高価な焚き火台は確かに機能面で優れているが、その機能を引き出すのもキャンパーの腕次第。「買ったはいいけど扱いづらい…」ということにならないためにも、最初の一台は無理ない価格帯のものを選ぼう。
ただ、いくら安いからといって、ネット通販でたたき売りされているような、格安(過ぎる)焚き火台は要注意!耐久性に問題があることが多いので、長く使えるとは到底思えない。なので、きちんとしたアウトドアメーカーが販売しているものを選ぶようにしよう。
▼参考記事
ファミリー・グループ向けのおすすめ焚き火台13選
充実サイズでファミリーやグループで囲むのにぴったりの焚き火台を紹介。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
---|---|---|---|
価格 | |||
ogawa ogawa COOKING FIRE PIT | ![]() | ¥38,500 | |
10 to 10 滴火 TEKIKA | ![]() | ¥28,050 | |
TOKYO CRAFTS ブレイズボックス | ![]() | ¥21,900 | |
DOD ヒコタン | ![]() | ¥13,200 | |
ユニフレーム ファイアグリル | ![]() | ¥7,700 | |
スノーピーク 焚火台L | ![]() | ¥21,120 | |
コールマン ファイアーディスク | ![]() | ¥8,690 | |
ユーコ フラットパックグリルM | ![]() | ¥7,150 | |
ズールーギア ZG-X1 | ![]() | ¥19,800 | |
モンベル フォールディング ファイヤーピット | ![]() | ¥19,800 | |
ロゴス theピラミッドTAKIBI L | ![]() | ¥12,870 | |
ソロストーブ レンジャーキット2.0 | ![]() | ¥38,500 | |
ファイヤーサイドアウトドア ポップアップピット | ![]() | ¥15,400 | |
ogawa ogawa COOKING FIRE PIT
5枚のパネルを組み合わせる構造で、家族4人で囲んでも余裕のサイズ感が◎。スチール製で約12.5kgと重いが、その分がっしり安定感があり、調理時も安心して鍋をのせられる。サイドパネルは取りはずしも可能だ。
●サイズ/50×37×32cm
●重さ/約12.5kg
ogawaのロゴが入ったオリジナルグリル天板は、家族でのBBQや焚き火調理で活躍してくれる。
10 to 10 滴火 TEKIKA
「10 to 10(点と点)」の焚き火台は、滴り・雫のようなスリットのある4面パネルで、視覚的にも火を楽しめる。左右のパネルは中に高温の空気を流入させる構造で、煙の発生を抑制しながら、ほどよく燃焼を促進させる。
●サイズ/39.9×20×42.5cm
●重さ/6.9kg
4面のパネルはそれぞれ開閉できるので、人数やシチュエーション、風の状況に対応できる。
TOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト) ブレイズボックス
2024年2月発売の二次燃焼系焚き火台。グループで囲める大きさながら、コンパクトに収納できるので、持ち運びが簡単。専用の五徳付きで焚き火料理も得意!
5つのパーツ構成で、組み立てると横長の六角形の焚き火台に。30〜40cmの薪をそのまま投入でき、専用の五徳を付ければ、調理にも使える。何より二層構造になっているから、二次燃焼を促し、煙がほとんど出ない。
●サイズ/約33×47×30.5cm
●重さ/約10.1kg
上部の通気口から熱せられた高温の空気が出てくることで、燃え残った可燃ガスを再度燃焼させる。
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DOD(ディーオーディー) HIKOTAN ヒコタン
ほぼ直火の低さで暖かさも抜群!「低さ」の限界に挑戦した、直火型焚き火台。薪を置くスペースだけで、風防もゴトクもない分、工夫して風を避け、工夫して調理をしなければならない。だからこそ焚き火の楽しみが見つかるはず。
直火のような焚き火が楽しめる高さ7cmの焚き火台。スチール製のスタンドにメッシュの火床というシンプル構造ながら、2枚の遮熱板で地面へのダメージを軽減するなど、抜かりない設計。足元から暖かいのも◎。
●サイズ/約40×40×7cm
●重さ/約3.4kg
薄型の焚き火台は、薪を組むにも余裕のあるサイズ感。調理時は薪を五徳代わりにすればOKだ。
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UNIFLAME(ユニフレーム) ファイアグリル
焚き火台シェアNo.1を誇る大人気モデル。汎用性の高さとリーズナブルな価格が人気のポイント。炉と焼き網を付属するほか、鉄板やヘビーロストルなどオプションパーツも豊富で用途が幅広い。耐荷重20kgは、もちろんダッチオーブン料理もOK。空気を取り込みやすく、薪への着火が早いのも特徴。
推しのコメント
「安心の日本製でコスパの良さは周知のとおり。オプションパーツでカスタム性能も抜群」(エルブレス御茶ノ水店)
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Snow Peak(スノーピーク) 焚火台L
類いまれなる頑丈さとワンアクションで設置できる利便性の高さを併せ持つ、ロングセラーモデル。逆三角錐のデザインは薪や炭の燃焼を促す構造だ。少々高額ではあるがブランドの信頼感と一生モノの強度があると思えば納得。S・M・Lサイズがあるが、グループでの使用時にはLサイズがおすすめ。
本体を開くだけと、ワンアクションで設置可能。頑丈で壊れ知らずな作りは、まさに一生モノの焚き火台。調理用のロストルなど、オプションパーツも豊富。
推しのコメント
「永遠のトップオールラウンダー。総合的に考えても死角がまったくない、逸品。」(ナムチェバザール水戸店)
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Coleman (コールマン) ファイアーディスク(TM)
折りたたみ式の脚3本を開くだけ、わずか3秒で設営が完了するディスク型の焚き火台。面倒な組み立て作業がなく、サイトの準備ができたらすぐに焚き火をはじめられる手軽さが大きな魅力だ。
ディスク形状の美しいフォルムはステンレス製で、軽く、メンテナンスも容易。耐荷重30kg。
推しのコメント
「シンプルかつ使い勝手抜群。直径が45cmあるのでダッチオーブン料理にも最適。純粋に炎を愛でるにも◎」(好日山荘池袋西口店)
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UCO(ユーコ) フラットパックグリルM
世界中のキャンプサイトを灯してきたユーコの焚き火台。たたむと厚さわずか35㎜(重さ1,750g)になり、ちょっとした隙間に収納できる。
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ズールーギア ZG-X1
凹凸のある場所をものともしない安定感と、黒皮鉄製の美しい佇まいが魅力。専用のサイドテーブルや五徳が連結できるのもうれしい。
mont-bell (モンベル) フォールディング ファイヤーピット
側壁が二重構造になっていて二次燃焼を誘発する折りたたみ式の高効率ストーブ。パッと開くだけで組み立てられ、手間いらずなシンプルさもうれしい。耐荷重20kgと頑丈で焚き火料理の幅も広がる。
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ロゴス theピラミッドTAKIBI L
スタンドを広げて炉と灰受け皿をセット。地面を汚す心配もなし。五徳をクロスして補強する構造なので、強度にも優れる。
SOLO STOVE(ソロストーブ) レンジャーキット2.0
高い燃焼効率であっという間に湯を沸かす小型ファイヤーピット。下部から取り入れた空気が、2重構造になっている本体内部を通って温められ、上の孔から噴出する。燃焼効率が良く煙が少ない。
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FIRESIDE OUTDOOR(ファイヤーサイドアウトドア) ポップアップピット
環境に配慮しつつ炎を思う存分楽しめるポップアップの焚火台。火床はメッシュ生地で燃焼効率がとても高く、キャンプファイヤーさながらの豪快な炎を楽しめる。下部には熱を遮断するヒートシートが装着されている。
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ソロ向けのおすすめ焚き火台13選
軽量コンパクトで気軽に持ち運べる。ソロにちょうどいいおすすめ焚き火台を紹介。
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 |
---|---|---|---|
価格 | |||
ムース ルーム ワークス FIRE STAND「hi-raku」 | ![]() | ¥18,280 | |
ベアボーンズ フラットブックフォールディングストーブ | ![]() | ¥12,650 | |
笑’s コンパクト焚き火グリル『Mr.B-Ⅵ-DUO』All Titanium | ![]() | ¥25,300 | |
UM UM Fire Pit | ![]() | ¥36,000 | |
ユニフレーム バーンストーブ | ![]() | ¥12,100 | |
ベルモント 焚き火台TABI(グリルエクステンション付き) | ![]() | ¥12,100 | |
ユーコ フラットパックグリルS | ![]() | ¥5,940 | |
ソロストーブ キャンプファイヤー | ![]() | ¥17,930 | |
スノーピーク 焚火台S | ![]() | ¥11,880 | |
パーゴワークス ニンジャファイヤースタンドsolo | ![]() | ¥11,000 | |
ノリノリライフ ヨコナガメッシュタキビダイ | ![]() | ¥26,950 | |
サヴォッタ ハッピーストーブ | ![]() | ¥5,940 | |
キャプテンスタッグ カマド スマートグリルB6型 | ![]() | ¥6,600 | |
ムース ルーム ワークス FIRE STAND「hi-raku」
開くだけで完成する焚き火台はハイレベルな作りで、設営撤収が本当にノーストレスだった。手軽さ、楽さを追求したい人に!
●サイズ/40×20×28.2cm
●重さ/約2.2kg
五徳に薪を立て掛ければ、スケルトンの立体的な焚き火が楽しめる。
Barebones Living(ベアボーンズ・リビング) フラットブックフォールディングストーブ
手軽に持ち運べるポータブルキャンプストーブ。すべてのパーツが連結されており、組み立ても収納も超簡単。これだけコンパクトなのに、ダッチオーブンを安定してのせられるのがスゴい!
●サイズ/約35.6×28×20cm
●重さ/約2.5kg
五徳もパーツとして連結しているから、わざわざ取り出す必要がない。
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笑’s コンパクト焚き火グリル 『Mr.B-Ⅵ-DUO』All Titanium
サイズが2倍になっても、チタン製だから約430gと超軽量なのも◎! 定番のB-6君を2台並べたサイズのデュオ。そのおかげで小枝だけでなく薪を入れられたり、調理のしやすさがUPしたりと、使いやすさは倍以上に!
●サイズ/約38.4×12.2×16.5cm
●重さ/約430g
サイズが2倍になっても、チタン製だから約430gと超軽量なのも◎!
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UM UM Fire Pit
取り外し可能な8枚のパネルで二次燃焼を促し、煙を抑えつつ高火力を生み出す。暖をとりたいときは手前側のパネルをはずすなど火のコントロールも自在だ。
●サイズ/25×25×35.8cm
●重さ/約6kg
付属の専用の五徳をセットすれば調理も可能。高火力で湯沸かしも楽。
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UNIFLAME (ユニフレーム) バーンストーブ
煙の発生が少ない二次燃焼焚き火台。五徳の大型のスリットは鍋を置いたときも空気の流れを遮断せず、高火力を維持する。ハンドル付きで火がついたまま持ち運べるのも特徴だ。
●サイズ/約20.3×21.1×25.7cm
●重さ/約1.9kg
持ち手のハンドルが付いているから、面倒な焚き火場所の移動も簡単。
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Belmont(ベルモント) 焚き火台TABI(グリルエクステンション付き)
付属の網を含め、約478gと超軽量!旅の相棒にピッタリな軽さが魅力の焚火台。とはいえ組み立てれば幅は36cmあり、長い薪もくべられる。火床と側板はチタン、脚はステンレス製。
推しのコメント
「公共交通機関を使うキャンプで焚き火台はハードルが高いですが、TABIなら気軽に持っていけます」(さかいやスポーツエコープラザ)
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UCO(ユーコ) フラットパックグリルS
30秒で組立て完了。燃焼に必要な空気を適度に取り入れる構造なので、効率的に調理ができる。堅牢でサビに強いステンレス製なので、メンテナンスもラクで長持ちする。バックパックの背面に挿入し気軽に持ち運べるコンパクトさがうれしい。
推しのコメント
「簡単収納なのにしっかり燃焼し、使い込むほど色が変わっていくのがギア心をくすぐる」(好日山荘池袋西口店)
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solo stove(ソロストーブ) キャンプファイヤー
ソロストーブの中でも大きめなファミリー向けサイズ。2重壁で燃焼効率が高いので、ガスを使わず小枝などの自然素材でも簡単に高い火力が得られる。2次燃焼によって燃え残りである煙をも燃焼するので、衣服への臭いも付着が少なく、環境にも優しい。
直径約17.8cmとコンパクト。二次燃焼をもたらす構造で、熱効率が抜群にいい。五徳をセットすれば煮炊きでき、約1Lの水が2〜4分で沸く。
推しのコメント
「シンプルで丈夫な作り。しっかり二次燃焼してくれ、枝や薪を投入しやすいサイズ感もいい」(秀岳荘白石店)
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スノーピーク 焚火台S
開口部が45.5cmのLに比べ28.5cmとスモールサイズ。ソロでもデュオでもOKで、中華鍋料理にも使いやすい。
PAAGO WORKS(パーゴワークス) NINJAFIRESTAND SOLO(ニンジャファイヤースタンドsolo)
シンプルな構造にこだわった軽量焚火台。耐久性が高いステンレスメッシュを採用。適度な通気で火起こしも簡単。使用後は水洗いできる手軽さもうれしい。
軽量でバックパックのポケットにすっぽり収まる。トングになる五徳やシリコンチューブの火吹き棒などこだわりの小物もセット。ステンレス製。
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NORINORI LIFE(ノリノリライフ) ヨコナガメッシュタキビダイ
軽量・コンパクトで燃焼効率がいいメッシュ式焚火台。耐久性と燃焼性能を考慮して最適な編み目を追求した国産のメッシュシートを採用。メッシュを凹型ですることで安定した燃焼を実現し、風の影響を受けにくい仕様に。メッシュシートは交換も可能(別売り)。
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SAVOTTA(サヴォッタ) ハッピーストーブ
名前のとおり見るだけで笑顔になる焚火台。7枚のステンレス板で構成された美しい形が特徴的。14cm角の軽量でコンパクトなデザインでありながら、ポットや食器も載せられる。
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CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) カマド スマートグリルB6型
ゴトクとアミがセットになったステンレス製グリル。収納時はB6サイズにたためてコンパクト。ネジを使用していないのでドライバーも不要で組み立ても楽。
小さな薪のほか、炭や固形燃料など、熱源によって火床の高さを3段階に調節可能。付属の五徳と焼き網を駆使し、ソロ飯を楽しめる。
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まとめ
焚き火台はキャンプに欠かせないアイテムなだけに、キャンパーのセンスが光る部分でもある。人気ギアゆえ、毎年さまざまな形状のたき火台が開発され、しのぎを削っている。中には、初めて目にするデザインのものもあったかもしれない。
デザインがおしゃれなだけでなく、二次燃焼で高火力を発揮したり、オプションパーツとの相性がよかったりと、使い勝手のよいたき火台も多くある。ぜひこの記事で紹介したたき火台をチェックして自分のスタイルにぴったりの一台を見つけてほしい。