ラスベガスの近くに広がる静かな別世界!国立保護区の「レッドロックキャニオン」で絶景体験 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.04.02

ラスベガスの近くに広がる静かな別世界!国立保護区の「レッドロックキャニオン」で絶景体験

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ネバダ州道159号線沿い、ビジターセンター入口近くにある「レッドロックキャニオン国立保護区」のサイン。記念写真の定番スポットになっている。

ネバダ州ラスベガスの中心部から車で30分ほど。レッドロックキャニオン国立保護区(以下、レッドロックキャニオン)は、にぎやかな街のすぐ側にありながら、赤い岩肌と乾いた砂漠の景色が広がる場所です。

私用でラスベガスを訪れたついでに、「近くで自然を感じられるところはないかな?」とAIに聞いて見つけた場所。日帰りでふらりと立ち寄れて、周回ドライブで景色を楽しむだけでも満足度が高く、短いウォーキングから本格的なハイキングまで、過ごし方の幅が広いのも魅力です。

今回は、時間が限られた旅でも“ちゃんと自然に会える”、レッドロックキャニオンの楽しみ方をご紹介します。

岩絵をたどり、砂漠の音に耳を澄まし、帰り道に気づくもう一つの景色

レッドロックキャニオン国立保護区とは?

冒頭の写真と同じサイン。さて、どこが違うでしょう?答えは最後に書きますね!

ラスベガスの旅の合間に、少し足を伸ばして訪れる人が多いこの場所は、もともと砂丘だった地層が固まり、長い年月をかけて今のような岩山になったものです。「アステカ砂岩(Aztec Sandstone)」と呼ばれるこの地層には、風によってつくられた模様が、今も岩肌に残っています。

レッドロックキャニオンにはいくつか入口がありますが、多くの人が利用するのはビジターセンターのあるメインゲート側。ここから全長およそ21キロメートルのドライブコースが始まり、車でゆっくり景色を楽しみながら各トレイルへアクセスできます。

ビジターセンターのあるメインゲート。

わたしたち夫婦が訪れたのは1月下旬。レッドロックキャニオンは10月1日から5月31日までのオンシーズンは、入場に事前予約が必要です。人気の高い保護区のため、車の混雑を抑え、自然環境を守る目的で導入された仕組みだそうです。

そんなこととは知らずにゲートへ向かったのですが、事情を伝えると、受付にいた笑顔のステキな女性が対応してくれました。少し確認したあと、「今日は大丈夫ですよ!」と特別に通してくれることに。思いがけず、旅の始まりにうれしい出来事でした。

ビジターセンターでもらった地図を見ながら、どのトレイルを歩こうか考え中。

最初は、「ラスベガス近郊で、穴場を見つけたかも!」と思っていましたが……。すでに大人気の場所でした(笑)。

駐車場には、さまざまな州のナンバープレートを付けた車がずらり。真夏のネバダ州は暑さが厳しく、ハイキングには注意が必要です。一方、わたしたちが訪れたのは1月の涼しく過ごしやすい時期。多くの人が訪れているのも納得です。

にぎやかなラスベガス近郊とは思えない荒野の景色。

「えっ、砂漠で魚?」自然を守るための大切な看板

園内を進んでいると、目に入るのがさまざまなサインです。地形や岩の成り立ちを説明するものはもちろん、「リクガメ横断注意」の標識や、さらには「魚を捨てないで」という注意書きまであります。思わず立ち止まって読みたくなるものが多く、歩きながら小さな発見が続きます。

「車の下を確認」と書かれた標識。

この地域には保護対象のリクガメが生息しているそうです。暑い日には、車の下の日陰に入り込むこともあるため、こうした注意書きが立てられているのだとか。砂漠ならではの動物の暮らしを想像しながら歩くと、景色の見え方も少し変わってきますね。

「魚を捨てないで」という看板。砂漠で魚?と少し不思議ですが、外来魚が生態系に影響するための注意書き。雨が降ると乾いた谷に一時的に水が流れることもあります。

乾いた風の中でひと休み、足元から聞こえる水の音

ストレッチ休憩を兼ねて立ち寄ったのは、木陰のあるピクニックエリア。真夏なら涼しくリラックスできそうな場所ですが、この日は風があり、少し肌寒いくらいでした。ベンチに腰を下ろすと、座面の冷たさがじんわり伝わってきて、寒い!

ピクニックエリアのベンチ。トイレ休憩やストレッチにちょうどいい場所。
乾いた川底にかかる木の橋。
少し古びた木の橋。水は見えないが、足元からかすかな水音が。

乾いた大地の中で、ふと耳に届く水の音。山から流れてくる湧き水が、静かな時間に響きます。足を止めていなければ気づかなかったかもしれない、小さな音です。目には見えない流れですが、この場所の空気をやさしく包んでいました。

赤い岩に残る古代の痕跡

「ペトログリフ(岩絵)の壁」という名前のトレイル看板。

レッドロックキャニオンには、難易度や距離の異なるトレイルが25ほどあります。どこを歩こうか少し迷いましたが、今回選んだのは岩絵を見ることができる道。砂岩の間を歩きながら、静かな砂漠の時間を感じる30分ほどのショートコースです。

地図上のトレイルリストの中でも、「ペトログリフ」という名前に惹かれる筆者。ユタ州モアブを旅したときも感じましたが、アメリカ西部には、古代のけはいがあちこちに残っています。

アメリカのモアブに残る遠い昔の痕跡。荒野の岩絵「ペトログリフ」が語りかけるものとは?

距離は短いトレイルですが、この日の気温は風のある約16℃。砂漠では日差しが強くても、風で体感が下がるので、この日は10℃くらいといったとこでしょうか。

ゴツゴツした岩の地形が、この場所らしい歩き心地。
ところどころに設置された、進む方向を示すサイン。短いトレイルでも景色に見とれていると見落としがちなので、こまめに確認。
木の柵の向こう側にはペトログリフが。
動物などの絵ではなく、くねくねした模様が多く見られる。
案内看板には、赤色のペトログラフ(岩を彫ったものではなく、色のついた岩絵)の説明もあるが……。
岩から少し離れて全体を見渡す夫。近くでは見つけられなかった赤色のペトログラフを探すが、結局確認できなかった。

帰り道に見える、もう一つの景色

出口を間違えて、見覚えのない場所へ。BLM(米土地管理局)のサインがぽつりと立つ。

静かな景色の中で、ドライブをしたり、看板を読んだり、少し歩いたり。レッドロックキャニオンは気負わずに自然と向き合える場所でした。

さて、記事の冒頭でお見せした、記念写真の定番スポットでの「間違い探し」。答えは、表側には「Red Rock Canyon(レッドロックキャニオン)」、裏側には「Leaving Red Rock Canyon(レッドロックキャニオンを去ります)」と刻まれていることでした。

記念撮影をしているとき、実は夫が裏側に気づいて撮った一枚です。帰りはうっかり南側の出口から出てしまったため、結果的にラッキーな発見でした。

入口のサインも、帰りのBLMのサインも、この場所の旅の一部。ラスベガスを訪れる機会があれば、少し寄り道して、この赤い岩の景色をゆっくり眺めてみてくださいね。

トロリオ牧さん

アメリカ・ユタ州ライター

2001年渡米、ユタ州ウチナー民間大使。アメリカでスーパーの棚入れ係やウェイトレス、保育士など、様々な職種を経験したあとアメリカ政府の仕事に就く。政府職員として17年務めるが、パンデミックをきっかけに「いつ死んでもOK!な生き方」を意識するようになり2023年辞職。夫婦でRVキャンプを楽しむのが最高の癒やし時間。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。「海外書き人クラブアウォーズ2026」グランプリ受賞。

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