今回は、「リストランテ アクアパッツァ」シェフの日髙良実さん、料理研究家の小牧由美さんが教えてくれた簡単かつ本格的なレシピをご紹介。一品プラスするとキャンプの食事シーンがグッと華やかに!
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トロッとした煮汁も絶品「イサキのアクアパッツァ」

日髙良実さん
東京・南青山「リストランテ アクアパッツァ」のオーナーシェフ。日本のイタリアンブームを牽引したひとり。著書多数。

シンプルで最高に美味い、日髙シェフの十八番。コツは強火でぐつぐつ沸かしながら煮汁を乳化させること。素材の旨み満載な煮汁も極上。最後の一滴まで酒の肴に。
材料(3~4人分)
丸イサキ(下処理する)…1尾
あさり(砂抜きをする)…10個
チェリートマト(横半分に切る)…5個
ブロッコリー(ひと口大に切る)…1/4個
塩…適量
オリーブオイル…40~50ml
Point

丸一尾で作れば絵になるし、頭から出汁も出て旨み倍増。鯛でもアジでも、キャンプ場近くでゲットした鮎でもOK。
作り方

下処理済みのイサキは、キッチンバサミで尾ビレ、背ビレ、胸ビレを切り取る。

フライパンに丸ごと入らなければ魚を斜め半分に切る。魚の重さの1%の塩を両面、腹の中にもふり、10分ほど置く。

フライパンを強火で熱し、底全面に広がる量のオリーブオイル(分量外)をひき、魚を置く。

両面の皮を香ばしく、身に2割程度火が通るまで焼いて、魚の旨みを閉じ込める。

魚の厚みの半分まで水を加える。沸いたら、お玉で煮汁をかけながら煮る。途中で、身の厚い頭のほうは上下を返す。

8割方火が通ったら、ブロッコリー、あさりを加えて、さらに煮汁をかけながら煮る。

あさりの口が開いてきたら、トマトを加えて軽く煮る。

仕上げにオリーブオイルを加え、ぐつぐつと煮る。煮汁が乳化してきたら完成。
▼参考記事
風土を味わうキャンプ飯「地魚3種のアクアパッツァ」

材料
- 魚介…2~3種類(この時は、シイラ、クロムツ、クロサギ)
- にんにく…2片
- 玉ねぎ…1/2個
- プチトマト…5、6粒
- ししとう…3本
- 塩…少々
- こしょう…少々
- 白ワイン…100ml
- オリーブオイル…適量
- レモン…1/2個
下準備
1.魚のうろこや内臓を取り除き、軽く塩を振り5~10分ほどおく。5分経ったらペーパータオルなどで水分をふき取る。
にんにく、玉ねぎはみじん切りにする。
2.プチトマトを半分、または1/4に、ししとうは3等分くらいにカットする。
3.レモンはくし形にカットする。
作り方

1.フライパン(グリルパン)に、オリーブオイル、にんにくを入れたら火をつけ、香りが立つまで弱火で炒める。
2.(1)に玉ねぎを入れ、透き通るまで炒める。
3.(2)に魚、プチトマトを入れ、白ワインを注ぐ。沸騰してきたら蓋(アルミホイルなど)をして5分ほど蒸し煮にする。
4.5分ほど経ったら蓋を開け、塩、こしょうで味を整える。

▼参考記事









