オーストリアの「アッターゼー湖」に風光明媚があったぜ~【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
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    2024.09.02

    オーストリアの「アッターゼー湖」に風光明媚があったぜ~【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    オーストリアの「アッターゼー湖」に風光明媚があったぜ~【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    冒頭からダジャレですみません。でも「アッターゼー湖」に罪はないんです。悪いのはすべてこの私です。…あっ、わかっていますよね。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。前回までいたザルツブルクから東方面、列車を乗り継いで1時間強の「アッターゼー湖」(Attersee。seeがそもそも「湖」という意味なので「アッター湖」や「アター湖」と表記されることも)の北岸の街「カンマ―(Kammer)」へ来ています。

    本当に風光明媚なところなので、ぜひ画像だけでも見て行ってくださいな。…なんてライターにあるまじき発言でした。笑

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    【オーストリア・ザルツブルクとその周辺旅vol.7】その名も「クリムトトレイル」を散策しましたよ~

    スタート地点はカンマ―のヨットハーバーです。

    さてこの「アッターゼー湖」には「クリムトトレイル」と名付けられた散策路があります。画家のグスタフ・クリムトが1910年~1916年の夏の大半を、避暑目的でこのアッターゼー湖畔で過ごしたからだとか。

    クリムトというと金箔と金色のシルクスクリーンを用いた「黄金様式」を確立した美人画の画家として有名ですが、ここでは多くの風景画も残したとのこと。

    こんな絵です。

    その一つをアップで撮ってみました。

    そんな風景画に模したような花壇もつくられています。

    ガイドさんの説明によると、「クリムトトレイル」にはクリムトの作品とここの景色に関して説明した看板というかモニュメントみたいなものが湖のまわりに23個あるとのこと。

    モニュメントの位置を記した航空写真。左が「アッターゼー湖」の全体図、右が「カンマ―」周辺の拡大図です。

    モニュメントはカンマ―に集中していて、ここだけならぶらぶらあちこちで写真を撮っても小1時間の散策です。

    …と書かれてもアウトドア好きの「BE-PAL」の読者のみなさんなら、「じゃあアッターゼー湖を一周して、全部のモニュメントを回ったたらどれくらいかかるの?」と思いますよね。というわけでガイドさんに訊いてみました。ところが…。

    「それはどのくらい立ち止まるかとか、途中で食事にどれくらい時間をかけたりするのかによりますよね」「いや、そういう休憩時間とかは入れなくて、純粋に歩くだけならどのくらいですか?」「でも人は休憩せずには歩けませんよ」。

    …というわけで頼りになるグーグルマップ先生に訊いてみたところ、アッターゼー湖一周は徒歩で10時間強くらいとのこと。はい、すみません、すみません。最初からグーグルマップで調べなかった私が悪いんです。

    気を取り直してこちらがカンマ―の地図です。

    湖畔の中央から少し上、ヨットのマークのところから赤い線のルートを左上のガソリンスタンド印のところまで歩きます。まずはヨットハーバーから「グスタフ・クリムト・ツェントルム」という建物の脇を通って北へ。入らなかったけど英語にすると「グスタフ・クリムト・センター」。夏の一定期間(2024年の場合は76日~926日)だけ開館して展示があるそうです。

    「Klimt Themeweg」という標識。「Themeweg」は「テーマのある小道」という意味らしいです。

    湖畔からの絶景の数々

    しばらくするとまた湖畔に出ます。

    湖畔からの風景。

    水も無茶苦茶澄んでいますね。

    橋を渡ってから湖沿いを西に向かいます。

    どこを切り取っても風光明媚。

    光の向きや量によって水は透明見えたり、水色だったり、エメラルドグリーンになったり。

    このあたりは鉄器時代だかの遺跡が発掘されているようで、小さな展示コーナーもありました。

    こんな感じです。

    だけど前回までの単独行動とは異なり、今回は海外メディアチームの一員として来ていて、しかもテーマは「クリムトトレイル」。

    みんなどんどん先に行っちゃうのでじっくり見る余裕がなかった。涙

    で、写真を撮っただけ。

    このあたりが集団行動のつらいところですな。

    と言いながらクリムトとそのパートナーであるエミーリエ・フレーゲの顔出しパネルがあったので写真を撮ってもらいました。クリムトは外出時もこんなワンピースのような青色の服を着ていたらしいです。売れっ子デザイナーだったエミーリエ・フレーゲがデザインしたものだとか。

    東洋人の私がサングラス姿で入ると昔の映画によく登場したキャラ「謎の中国人」っぽいですな。

    けど写真を撮ってくれたスペイン人ジャーナリストのマリア。正面から撮ってくれ~。

    右の居心地と景色が最高そうなカフェでのんびりしたいのだけど…どんどん行っちゃう御一行。涙

    黄色い花があるとついつい撮ってしまう私です。

    どうでもいいですがさっきから写真とキャプションばかりで、本文が全然ない。笑 それだけお見せしたい景色がたくさんあるってことなんですが。

    次々出てくるアトラクション!

    この「クリムトトレイル」の魅力は湖畔からの景色だけじゃないんです。次々と楽しそうな場所が出てきて、アクセントになっています。見る場所は違ってもずっと湖じゃ飽きちゃいそう。それを見事に回避しているんです。

    「登ってください」と言わんばかりの「砦」型遊具もあり。

    「砦くん」のリクエストにお応えして、上から写真を撮りましたよ。

    図らずもモデルになってくれたのはオーバーエステライヒ州政府観光局のソフィアさん。はい、今回の海外メディアツアーはオーバーエステライヒ州政府観光局の主催です。

    寝そべることができるブランコがありました。これはみんながすたすた行くからではなく、先客があったから断念。でも団体行動でなかったらすぐそばで「ボクも乗りたいな~。順番かわってくれないかな~」オーラをビンビンに出していたと思います。

    この写真でひとこと。…じゃなくてこの写真にタイトルをつけるとしたら「特等席」ですかね。

    あれこれ小技を利かせてくれて、本当にたのしい散策路です。基本的には湖畔を通るのですが、少し外れることもあります。

    垣根の小道もまたいいアクセントになっています。

    また湖畔に戻るとちょっとした桟橋がありました。冒頭の写真はここから撮ったもの。

    ベンチに座ってのんびりと過ごす中年のカップルが素敵ですね。

    「ああ、こんなふうに歳をとりたいものだ」と思いました。いや、私のほうが年上か?笑 

    オーストラリアの自宅を出てドバイ、ドイツを経由して12日目。そろそろ奥さんに会いたくなってきました。…ようやくかいっ! 今ごろかいっ!

    そしてお得意の自撮り。「スマホをひっくり返して10秒タイマー」が最近のマイブームです。

    じつはこの日の朝、ぎっくり腰になったんですよね、私。

    それでもわざわざこのポーズ。は~い、海外メディアツアーのメンバーたちに呆れられましたよ~。

    写真右側は浮島的なもの? 泳いでからここに上がってちょっとひなたぼっこするのでしょうか。真夏に来たいな。

    そして最後はこんな道。

    垣根もいい感じです。

    出発地点に戻るにはこの垣根の道を登り切ったところでぶつかる車道を右に進んでもいいのですが、やっぱりクリムトトレイルを逆行するのがおすすめです。

    ヨーロッパでならいざ知らず、日本では決して知名度が高いとは言えない「アッターゼー湖」。でも予想の何倍も素敵な散策でした。世界は広いですね。

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    オーストリア政府観光局

    https://www.austria.info/jp/

    欧州文化首都バート・イッシュル/ザルツカンマーグート(オーストリア政府観光局)

    https://www.austria.info/jp/service-and-facts/about-austria/anniversary-year/european-capital-of-culture-salzkammergut-2024

    私が書きました!
    オーストラリア在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫
    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係。

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