F1オーストラリアGPのサーキットを白昼堂々!合法的かつ無料で歩いてみた【オーストラリア・メルボルン旅vol.2】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.06.29

F1オーストラリアGPのサーキットを白昼堂々!合法的かつ無料で歩いてみた【オーストラリア・メルボルン旅vol.2】

F1オーストラリアGPのサーキットを白昼堂々!合法的かつ無料で歩いてみた【オーストラリア・メルボルン旅vol.2】
F1グランプリで使われるサーキットを実際に運転してみたり、歩いてみたりしたい!そんなふうに思ったことはありませんか?私、先日じつはそんな夢をかなえてきました!

「いつから迷惑系ユーチューバーみたいになったんだ?」と叱られそうですが、法に触れるわけでも「こっそり潜入」したわけでもありません。

ブリスベン、ダーウィン、パース、フリーマントルなどと紹介してきたオーストラリアの街歩きシリーズ第4弾はメルボルンが舞台。その1回目は早朝というか未明のウォーキングだったのですが、今回は白昼堂々合法的に、かつ無料でサーキットを歩いてきました。もちろん「F1なんてまったく興味がないぞ~」という方でも楽しめる話だと思うので、どうぞご覧ください。

メルボルン中心部を流れるヤラ川沿いを、ワケあって未明に歩いた【オーストラリア・メルボルン旅vol.1】

今回の舞台はアルバートパークサーキットです!

どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。

F1グランプリは1987年にフジテレビが全戦中継し始めたころからハマりました。一時は深夜や早朝眠い目をこすりながら観るだけでなく、全戦ビデオ録画してコレクションしていたなあ。あと中島悟さんの引退レースを当時住んでいた東京からオーストラリアのアデレードまで見に行きましたよ。

さてさて、そんな私が今回訪れたのはF1オーストラリアグランプリが開かれるアルバートパークサーキット。コアなファンなら、私が白昼堂々合法的に、かつ無料で歩けた理由をもうお気づきかもしれませんね。そう、ここは「市街地コース」で、普段は「公道」だからです。

アルパートパークの案内図。サーキットのスタート地点は湖の左下あたり。

じつはこの市街地サーキット、人工湖を取り囲むように作られている無茶苦茶風光明媚なところ。しかもメルボルンの中心部とされるフリンダース駅からトラム(路面電車)と徒歩で約20分、ずっと歩いても約35分。というわけでF1ファンはもちろんのこと、そうでない人もぜひ楽しんでいただきたい散策コースなのです!

いよいよウォーキングスタート!

スタートはやはりメインストレートにしましょうか。さきほど徒歩でも約35分と書きましたが、ここをスタート地点にすると約1時間になります。市の中心部から一番近い場所から歩き始めて、メインストリートでチェッカーフラッグを受けた気分になるのも手かと思います。

残念ながらグリッド位置を表すラインは消えているので定かではありませんが、ポールポジション(予選1位の車がスタートする位置)はこのあたりじゃないかと目星をつけました。

交通量は少ないとはいえ、車道ではなく駐車スペースから撮影しています。念のため。

そしてスタート! 気分は音速の貴公子アイルトン・セナで突き進むのですが…いきなり出てきたのはこんなシケイン。いや、障害物ですね。なんで路上にこんなものを置いているんだろう? わざわざスビートを落とさなければならないのは無駄というか、ガソリンや電気を余計に使うのでエコでないですよね? 答えはあとでお知らせします。

こちらが問題の障害物です!

1コーナーを右に曲がり、すぐ左カーブに。その先の右脇に駐車場があるのですが、ここで不思議なものを見つけました。

すぐに寄り道しちゃう私。こんなことだから人生も周回遅れなんだろうな。でも周回遅れでもいいんだよ。にんげんだもの。笑

白い高級スポーツカーのフロントガラスとサイドガラスに「キョンシーを動けなくするお札」みたいなものが張られています。

キョンシーのお札って…相変わらずたとえが古くてすみませんな。

「お札」だけでなく「器具」でもタイヤもがっちりと拘束!

「お札」に書かれた文面によると、「駐車料金を払っていないので警察が動けなくした。無理に動かそうとすると車に深刻なダメージを与え、また日本円にして95万円以上の罰金が科せられる」とのこと。

料金滞納をするほうがもちろん悪いのですが、当局も映画「仁義なき戦い」レベルでえげつない。まあ、ここまで強権的だとある意味すがすがしくもありますが。

…っていうか車両登録しているはずだから、その住所に連絡の取ればいいじゃんと思うのは私だけ?

寄り道はこのくらいにして、今回のメインルートであるサーキットに戻りましょう。

コースはいよいよ湖沿いへ

公園内にあるので、緑も豊富。このあたり、同じ公道コースとはいえモナコグランプリなどとは違うところ。

全体の4分の1くらいまで進んだところでいよいよ湖沿いの道になります。そう、F1オーストラリアグランプリの中継を見た方ならご存じだと思うのですが、湖面きらめく本当に風光明媚なコースです。

コース右手に湖が見えてきましたよ。

車道と湖との間にはこんな遊歩道も。

この湖を一周する遊歩道では、散策やジョギングを楽しむ大勢の人たちすれ違ったり追い越されりしました。

走ってもいい、歩いてもいい。にんげんだもの。

F1グランプリのコースでジョギングやウォーキングができてみんな大喜び! と私は思ったのですが、どうやらそうでもないのかもしれません。

というのは後日たまたまここを車に乗ったまま案内してくれた地元のガイドさんにこんなは話を聞いたのです。特設スタンドをつくったり、柵を抜いて代わりにコンクリのバリアなどを設置したり、観客や関係者がコースを横切るためのブリッジをつくったりで、準備に4か月くらいはかかると。

その間、遊歩道も閉鎖されたりするでしょうから、ここをジョギングのホームコースにしている人はその間我慢を強いられるようです。あちら立てればこちらが立たぬ、ですかね。

さてそんな遊歩道との湖の間の路面に描かれたこんな標識的なものを発見しました。みなさん、これってなんだと思いますか?

日本酒を入れる徳利(とっくり)と煙管(キセル)? つまり「ここでは禁酒禁煙」という意味? と私は思ったのですが…てやんでい。ニッポンの江戸時代じゃあるめえし、なに与太ほざいてんだっ!

これもまた正解はあとでお伝えしますね。

湖の眺め。心が落ち着きますな。

そして偶然にも「あの鳥」に!

その湖で白鳥に似た姿形だけど黒い鳥を発見しました。これってもしかしたらブラックスワンでしょうか!?

湖を優雅に泳ぐ黒い影。

サーキット内の別のところにもいました。

ブラックスワンといえば同じオーストラリアのバースが有名。で、パースを旅したときもブラックスワンが見られるというスワン川沿いを一人歩いてみたのですが、全然発見できず。同行していた世界各国のジャーナリストたちから「えっ? なんであんなにうようよいたのに見られなかったの?」と呆れられたことを思い出しました。

さてこの鳥、前述のガイドさんによるとまさにブラックスワンとのこと。ようやく会えた。そんな気分です。ヤエンたち、元気かな? あっ、ヤエンとは【パース旅】シリーズで大活躍してくれたシンガポール在住の女性ジャーナリストです。

なんか「ポツンとあるベンチ」が好きで写真を撮ってしまいます。ひとり旅のたのしさとさびしさ。

なんだか南国感が漂う風景。でも南緯約37度50分で、日本でいうと仙台と同じくらいの緯度。

湖に二つ並ぶ桟橋のようなものが見えてきました。右側に白い鳥、左側に黒い鳥だけが集まっていました。まあ彼らにしてみたら仲間同士で集まるのは当たり前で、なんだか感傷的な気分になるのは人間が勝手なのでしょうけど。このあたりでコース全体の半分くらいです。

鳥たちは先っぽのほうにいるので、写真で見てもよくわからないですね。すみません。

全体の4分の3くらいのところからは湖越しにメルボルンの中心部の摩天楼が見えます。

高層ビル群の左に見えるのがちょっと笠雲っぽくてかわいかったです。

そして最終コーナーへ。

写真の右側がピットレーンへの入り口ですね。

左がコース、右がピットレーン。

ここからはなぜか…というか当然のように走りたくなってダッシュしましたよ。なんかF1グランプリというよりも「ウマ娘」みたいになっていますが。笑

ピット周辺も見どころ満載!特にトイレ

さてピットのほうにも寄ってみましょう。

こちらは撤去されたりせず「まさにピット」のまま残されています。

ガレージのシャッターは開かず。

ちなみにピットの幅は4メートルあるかどうか。意外と狭いですね。F1マシンは幅も広いので車庫入れ大変そう…なわけないか、F1ドライバーだもの。笑

おおっと、一ヵ所だけシャッターが空いていたぞ。…ちょっとF1アナウンサーをしていたころの古舘伊知郎さん風に盛ってみました。

というわけで荒法師ナイジェル・マンセル並みに突撃してみます。取材だもの。

中には受け付けらしきものがあり(たまたまなのか人はおらず)、どうやらピットの2階部分はインドアサッカーなどができるスポーツ施設になっている模様。

ピット裏にも回ってみましょう。するとトイレは鍵がかかっていませんでした。

F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペンも使ったかもしれないトイレと思いながら、あまり火急でもない用を足しました。

ピートレーンの出口付近にF1のレジェンドたちの像があったので、スリーショットで記念写真。

像を2つとも入れようとすると私だけ前に出なければならず。「柳沢有紀夫とその一味」みたいな形になってしまい、サー・ジャック・ブラバムにもアラン・ジョーンズにも申し訳なく。切実に思いましたよ、「ああ、自撮り棒ほしいな」と。

さて最初のほうに出した問題の正解もお伝えしておきましょうかね。

まずはメインストレートに置かれた障害物の謎。前述のガイドさんによると「車通りが少ないこともあり、F1ドライバー気取りでものすごいスピードを出す輩がいるからだろう」とのことです。ちなみにメインストレートの距離800メートル。

そして次の問題。「徳利(とっくり)と煙管(キセル)」に見えた標識は、左90度回転すると正解がわかると思います。

そう、魚と釣り糸で「魚釣り禁止」の意味です。見方を変えると見えてくるものもありますね。

今回紹介したコースは「メルボルン観光案内」とかでは、たぶん出てこないコース。でもそんな場所だからこそ知らない発見があっておもしろいです。

でも今度はモナコグランプリのコースを歩きたいな。…とモナコ政府観光会議局に秋波を送ってみました。笑

世界は愉快!

オーストラリア政府観光局
https://www.australia.com/ja-jp

ビクトリア州政府観光局
https://jp.visitmelbourne.com/

私が書きました!
オーストラリア在住ライター
(海外書き人クラブ)
柳沢有紀夫
1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

 

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