エーゲ海の夏を満喫!トルコの「イリジャビーチ」ではじめてのキッズサーフィン体験 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.08.01

エーゲ海の夏を満喫!トルコの「イリジャビーチ」ではじめてのキッズサーフィン体験

エーゲ海の夏を満喫!トルコの「イリジャビーチ」ではじめてのキッズサーフィン体験
トルコ西部、エーゲ海に面したイリジャビーチで、友人ファミリーと一緒にキッズサーフィン体験をしてきました。遠浅で水がとてもきれいなこのビーチは、夏の間ずっとバカンス客でにぎわっています。

ここでサーフィン?と疑いたくなるほど海は穏やかで、波らしい波はほとんど立ちません。

それもそのはず、イリジャビーチは湾の内側にあり、そもそもサーフスポットではありません。もちろんサーファーの姿はなく、海にいるのは泳いだり、浮き具につかまって遊んだりする家族連れが中心です。

ちなみに、うちの6歳の息子は波を見る前からすでに「僕はやらない」と言っていました。まだ何も始まっていないのですが…。

やる気のない6歳児をイケメンに託す

今回レッスンを担当してくれたのは、カルマサーフアカデミーのインストラクター、ウラスさんです。

ウラスさん。若くてイケメン、子どもの扱いも上手。

こういうとき親が「楽しいよ」「やってみたら?」と言えば言うほど、子どもはかたくなになるものです。こちらも無理にやらせたいわけではないけれど、せっかく海まで来たのだから少しくらい試してほしい。

しかし息子の返事は変わりません。

「僕はやらない」

そこで母は早々に説得を諦め、ウラスさんに託すことにしました。

友達も一緒だったこともあり、上手く焚き付けられたようです。あれほど乗り気でなかった息子が、いつの間にかボードの上に立っていました。

まだ砂の上ですが、大きな進歩です。

砂浜でポップアップを練習し、いよいよ海へ

サーフィンは、うつ伏せになった状態からボードの上に立ち上がります。この動きを「ポップアップ」と呼びます。

最初は海に入らず、砂浜に置いたボードの上で練習します。うつ伏せになり、手をつき、足を前に出し、立ち上がる。

言葉にすれば簡単ですが、動くボードの上で素早く立つには少しコツが必要です。大人でも最初は足の位置がうまく決まらなかったり、立ち上がる途中でバランスを崩したりします。

息子もウラスさんの動きを見ながら、砂の上で何度か繰り返します。

もう少し足と足の幅を狭くした方がバランス取りやすいよ。

今回使ったのは、大人でも乗れる大きめのフォームボードです。表面がやわらかく、幅と浮力があるので安定しやすく、子どもの初体験にも向いています。

何度か練習して、ある程度できるようになってきたら、いよいよ海へ。

ウラスさんが一緒に入り、立つ場所や身体の向きを確認し、波に合わせてボードを押してくれます。

次に乗れる波を見極めるウラスさんと、自分が乗るのに我関せずな息子、それを見守る友達。

イリジャビーチは遠浅なので、大人が立てる深さで練習できる場所が広くあります。水がきれいで海底の様子が見えるのも、初めて海のスポーツに挑戦する子どもには安心しやすいポイントかもしれません。

そして波は、やはり小さい。

海面が少し盛り上がり、そのまま静かに岸へ向かってくる程度です。

これで本当にボードが進むのだろうかと思って見ていると、小さな波を受けたボードが、すーっと砂浜の方へ進み始めました。

息子はボードの上にうつ伏せになり、立ち上がるタイミングを待ちます。

行けっ!

手をついて、足を出し——

立った!

やった!

と思った次の瞬間…。

バランスを崩してそのまま倒れてしまいました。

この時、足がボードの中央に並んでいなかったことをウラスさんはきちんと見ていて、それを上手に息子に伝えていました。

ほんの短い距離でも立てたことでやる気に火がついたようで、息子は何度も挑戦します。

転んでも楽しそう。

海が浅く、波も小さいので、転んでもすぐに立ち上がり、ボードを沖に押し戻して何度もトライできます。

全てを物語る表情。

さっきまで「やらない」と言っていたのは誰だったのか。

30分で終了。でも「立てた」なら大成功

レッスンを始めて30分ほどたったところで、息子が「疲れた」と言い出しました。

え、もう終わり?

最初はあれだけ嫌がっていたのに、せっかく立てるようになってきたところです。母としては、もう少しやってほしい。

「まだできるんじゃない?」

「もう一回だけやったら?」

と声をかけてみましたが、本人はほんとうに嫌そうな顔をして首を横に振るばかり。

全身で拒否感を表す息子。

これは無理だ。

仕方なくレッスンを終えることにしました。海に入り、ボードに立ち、何本か波に乗ったのだから、初めてのサーフィンとしては十分なのでしょう。

それでも、もう少しできたんじゃないかという気持ちは残ります。

渋々ながら「もういいよ」と伝えるや否や、息子はすぐに海へ駆け戻って波と戦い始めました。

なみをこわす!!

…疲れたのではなかったのか。

そして波との戦いが終わったかと思えば、今度は砂浜に座り込み、ひたすら穴を掘り始めました。

掘って、掘って、また掘る。

どうやらサーフィンをする体力は残っていなかったけれど、波と戦い、砂を無限に掘る体力は残っていたらしい。

ほんとうに子どもの「疲れた」ほど当てにならないものはありません。

それならもう少しサーフィンできたのでは。

とはいえ、海に入ったり、波に向かっていったり、砂まみれになったりしている息子は楽しそうです。サーフィンだけを目的に考えると、イリジャビーチの波はあまりに小さいけれど、子どもと一日遊ぶ場所としては、このくらい穏やかな方がちょうどいいのかもしれません。

アサイーボウルで締めくくり

たっぷり遊んだ帰りには、アサイーボウルを食べました。

海で遊んだあとの冷たいアサイーはおいしい。

「僕はやらない」から始まった息子の初めてのサーフィンは、結局30分ほどで終了しました。

立派な波に乗ったわけでも、長い距離を滑ったわけでもありません。それでも何度かボードの上に立ち、ほんの少しですが海の上を進むことができました。

その後は波と戦い、砂を無限に掘り、最後にアサイーボウルを食べた。息子にとっては、サーフィンもその日の海遊びのひとつだったようです。

大きな波が立たないイリジャビーチは、本格的なサーファーが波を求めて訪れる場所ではありません。でも、初めてサーフボードに乗る子どもには、この小さな波がちょうどよかった。

本人がもう一度やりたいと思っているかは、まだ聞いていません。

カルマサーフアカデミー
https://www.instagram.com/karmasurfacademy/

著者画像

大島彩さん

タイ在住ライター

現地ガイドとして海や自然を楽しむ旅を案内している。スリランカ、フランス、タンザニア、ポルトガル、マルティニークに在住経験あり。カイトサーフィンのアジアチャンピオンで、現在はレッスンやツアー企画も行う。日英仏の3言語を操る一児の母。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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