【やんばる東海岸 民泊の旅4】未来に残していきたい、やんばるのありのままの自然と暮らし | BE-PAL

【やんばる東海岸 民泊の旅4】未来に残していきたい、やんばるのありのままの自然と暮らし

2016.05.11

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名護市安部区の「民泊 はな・はな」に泊めていただいた翌朝、夜が明ける前にすぐ近くの安部海岸へ歩いていきました。馬蹄型のカーブを描いた、誰一人いないビーチ。この砂浜にはウミガメの産卵場所にもなっているそうです。しばらくすると、水平線の向こうから朝の光が射し染めてきました。

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安部区の隣にある嘉陽区には、約1キロにわたって続く天然の砂浜、嘉陽ビーチがあります。沖合には「キョウ」と呼ばれる聖なる岩が。この砂浜にもウミガメが産卵しにやってくるそうです。

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嘉陽ビーチに面した場所には、嘉陽小学校の校舎がありました。嘉陽小学校は2009年に名護市の久志小学校に統合される形で閉校になりましたが、その跡地を活かす形で「美ら島自然学校」が開設されました。やんばる東海岸の動植物や自然環境について調査研究と普及啓発に取り組む拠点にすることを目指して、施設と体制の整備が進められています。家族連れを対象とした自然学習イベントの開催のほか、小中学校と連携した野外学習や、学生の調査活動などをサポートしていくそうです。

http://churashima.okinawa/churashizen/

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嘉陽区の集落の背後には、「上グスク」と呼ばれる聖なる小山がそびえています。うっそうと草の茂ったちょっと急な坂道を登っていくと、頂上にはひっそりと上グスクの御嶽(うたき)がありました。沖縄には、こうした古くからの祈りの場所が今でも各集落に残されています。

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泡盛の古酒の保存活動から、さまざまなものづくり活動まで多彩な取り組みをされている、元名護博物館館長の島袋正敏さんが運営する「黙々100年塾 蔓草庵」で、泡盛のコレクションを見学させていただきました。泡盛の古酒は第二次世界大戦時にその多くが失われてしまったそうですが、残された古酒をもとに次の世代に古酒を受け継いでいくための取り組みも続けられています。

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嘉陽区から車で少し北上し、急な坂道を登っていった高台に、天仁屋区の集落があります。その集落の外れにある崖の突端まで行くと、言葉を失ってしまうほどの美しい海が。透き通るような青のグラデーション、かすかに白く砕ける波。頬をなぶる強い潮風を感じながら、このやんばるの地に残された手つかずの自然の素晴らしさと、これからの未来にこの自然を受け継いでいくことの大切さについて、あらためて深く考えさせられました。

取材協力
平成27年度やんばる観光連携推進事業
http://yanbaru-tour.net
久志地域交流推進協議会
http://kushiminpaku.wix.com/kushiminpaku

【やんばる東海岸 民泊の旅1】波の音を聴きながら眠る、宜野座村での民泊の夜
【やんばる東海岸 民泊の旅2】石獅子に守られた村、“こちゃ村”をぶらりと歩く
【やんばる東海岸 民泊の旅3】安部の民泊で味わった、イリチャーと沖縄そばと家族の団らん

山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』を雷鳥社より刊行。
http://ymtk.jp/ladakh/

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