奄美大島で体験した、バケーションレンタルという新しい宿泊スタイル - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.05.29

    奄美大島で体験した、バケーションレンタルという新しい宿泊スタイル

    奄美大島で体験した、バケーションレンタルという新しい宿泊スタイル

    以前、奄美大島についてのエッセイでちらっと触れたんですが、友人が建設中だった貸別荘、いわゆるバケーションレンタルの施設が、ついに完成してオープンしました。

    今回は、その施設で行われたイベントに出演し、実際に宿泊もさせてもらったので、その感想をお伝えします。

    「Dei Amami(デイ・アマミ)」名前の意味とは……

    都内に拠点を構えて事業を展開している友人が、新たに始めたのがこのバケーションレンタル業です、はい。僕は彼との親交がなければ、きっと知ることのなかった世界かもしれません。

    と言いますのも、だいたいにおいて車中泊や友人宅で寝泊まりしつつライブツアーを展開していますのでね、僕の方は逆に。

    逆にってのもよくわかりませんが、とにかく何が言いたいかと申しますと、出張とも言えなくもないライブツアーという仕事の最中にありながらも、ビジネス系のホテルにさえ泊まることも稀な僕が、稀有な存在の友人をもったことによってね、かくもラグジュアリー度数の高い宿泊施設にご縁ができたということに一抹の感慨のようなものを覚えているわけです。

    彼と僕との喜ばしい共通点はやはり、サーフィンと音楽。自分にとってある種のレリジョンにも似たこのふたつのカルチャーには、改めて最大の敬意を払いたいと思います。幅広く、そして時として深く他者と繋がりを持てているのは、海とミュージックのおかげなんです、はい。

    さてさて、その宿泊施設の名前は「Dei Amami(デイ・アマミ)」。

    実はこのネーミング、僕もひょっこり関わらせてもらっているんです。まだ建設中だったある冬の日、友人が進捗状況の確認のために施設を視察するというので、僕も同行したんですが、その車中での会話がきっかけでした。

    外観
    道路側の棟は二階建て。

    友人:「まだ名前が決まってないんだよね。」

    僕:「好きなミュージシャンのアルバムのタイトルとかどう?」

    友人:「ニール・ヤングのアルバムに『ズマ』ってあるけど、どうかな。」

    僕:「なんか響きがイマイチだな。」

    友人:「じゃあさ、奄美は泥染めが盛んだから、『泥』って書いて『デイ』、奄美はどうだろう。」

    僕:「それならアルファベットで『Dei Amami』の方がいいんじゃない?『Day(一日)』とも響き合うし、自然の素材である泥の意味と、良い日をっていう意味も含ませられるし。」

    友人:「それいいね!」

    外装
    屋根のアールがチャームポイント。

    こんな感じで、全くの部外者ながら、ネーミングの生みの親の一人として、ちょっと誇らしい気持ちになった瞬間でした。

    材料費や人件費の高騰など、さまざまな困難を乗り越えて完成したこの施設。オープン前にテスト宿泊兼ライブパーティーを開催することになり、僕も出演アーティスト兼宿泊者として参加してきました。

    思いのままに自然の中で特別な時間を過ごす

    奄美の空港から海沿いを走ってわずか10分という好立地。広々とした敷地にわずか2棟という贅沢なレイアウト。各棟に施された大胆な間取りは、入った瞬間から訪れた人の顔をほころばせます。そして、友人が何よりもこだわったポイントと言っても過言ではないのが、どちらの建物からも約束されているオーシャンビューです。

    空港
    奄美空港は素朴そのもの。都会の喧騒とは程遠い世界です

    ワイキキのビーチから見たダイヤモンドヘッドへとつながる稜線の美しさに全く引けを取らない、奄美の空と山と海のグラデーションは、ただ眺めているだけで全てを忘れさせてくれます。

    晴れた日、その眺めはサンセットタイムだけでなく、満天の星を仰ぎ見る至高の時間へと続きます。ここでは地球のダイナミズムと大自然のアートを一日中楽しむことができるのです。

    さらに、それぞれの棟にはサウナとプールが完備されています。これほど贅沢な宿泊施設に、僕は未だかつて泊まったことがあったでしょうか。

    しかしながら、一般的なホテルでさえ一泊あたりの料金が高騰を続ける昨今において、5名以上で泊まって割り勘すれば、むしろ安上がりだと聞いています。たとえば、二つの家族で借りてシェアするのもいいでしょうね、きっと。

    庭
    眼下に大海原が広がります。

    バーベキューや焚き火をして楽しむこともできますし、他のお客さんと会うこともないので、プライベートは完全に確保されています。真新しいキッチンに最新の調理器具が揃っていますので、地元の食材を買い込んで、思うままに食事を楽しむこともできるのは、ホテルにはないスタイルです。うーん、バケーションレンタルって、これはこれで最高かも。

    台所
    特にキッチン周りの雰囲気が気持ちいい印象でした。

    また帰りたくなる場所、そんな存在に

    パーティーも素晴らしい時間でした。オーナーである友人は、地域の人に喜んでもらいたいと、近所に住む方々や子どもたち、そして足を運んでいるうちに知り合ったサーファーやアーティストなどを、食事や飲み物をたくさん用意して無料招待したのです。

    ライブの様子
    ガーデンパーティでのライブ。

    たくさんの方々が集まってくださって、盛大に執り行われました。もちろん、これからも地域の方々に喜んでもらえるような努力をしていかなければなりませんが、スタートアップとしてはなかなか良かったのではないでしょうか。

    集落の組長のような立場の方もいらっしゃって、話を聞くと’70年代の音楽がお好きとのことで、ここでもまた音楽が良き潤滑油となってくれそうです。

    コテージ内装
    僕が休ませてもらった寝室。そのまま庭にアプローチ出来ます。

    シンプルとはいえ非常にリッチな作りの内装と外装でしたから、テスト宿泊とはいえ僕にとっては分不相応な気がして、少し照れ臭い気分がしなくもありませんでしたが、こんなふうに思ったものです。

    ユーザーは日常ではなかなか味わえない空間を買うわけだけど、これは考え方によってはとても素晴らしいことだなと。家族や恋人、大切に思う誰かのために、こんな空間と時間をプレゼントするとしたら、それはとても素晴らしいことなんじゃないかなって。

    庭
    誰かにこの非日常の空間と時間を贈るのも素晴らしい。

    東京からも約2時間のフライトでたどり着けます。奄美大島は都市部が広がっていないので、島のどこにいても自然に抱かれている感覚を味わえる、そこが何より心地のいいところかもしれません。

    オーナーである友人は言います。自らがそうであったように、都会で疲れ切った心と体を、奄美大島に来て心底癒してほしいと。

    東京で一人暮らしをしている彼が、嬉しそうにこう話してくれたことがあります。

    「いつも借りる奄美の地元のレンタカー屋さんが、久々に東京からやって来るとさ、『お帰り!今回は長かったわね〜』って言うんだよ。」

    確かに、なんて心温まるエピソードでしょうか。そりゃ惚れちゃうよね、奄美に。 さてさて、僕も不思議なカレントに引き寄せられて、この「Dei Amami」とのご縁ができましたから、時々訪れて、その後の様子を見守りたいなと思っています。

    コテージからの眺め
    道路側の棟は2階からのオーシャンビュー。


    Dei Amami オフィシャルwebサイト
    https://dei-amami.rtest-rainmans.net/

    Dei Amami インスタグラム
    https://www.instagram.com/deiamami?igsh=cmI1OGhvNG5rN3l5

    今月のアウトドアにオススメの一曲

    Mapacheの「All about our love 」
    アメリカのカントリーロックバンドによるSade の名曲のカバーです。バケレンの広々とした庭で空と海を眺めながら聴きたい

    東田トモヒロNEWS

    【2025.6.6〜6.22 GAKU-MC × TOMOHIRO HIGASHIDA LIVE TOUR 2025 THE DAY ~みちのく二人旅~】
    GAKU-MC × TOMOHIRO HIGASHIDA LIVE TOUR 2025 THE DAY ~みちのく二人旅~


    最強のアウトドアコンビ東田トモヒロとGAKU-MCがタッグを組み、2021年コロナ禍の中、キャンピングカーで全国を巡った「DRIVE AND LIVE TOUR 2021 THE DAY」から四年。

    昨年は、“色々な島へ渡り、出会った皆さんへ音楽を届けに行きたい“という想いから『島巡り LIVE TOUR』と題し
    種子島、屋久島含め全5箇所のツアーを開催いたしました。 2025年は、“THE DAY”のコンセプトでもある、「ミュージック × サーフトリップ」長年の音楽キャリアを持つ二人の中で共通する「音楽」「海」「旅」と共に、お互いLIVEする機会が少なかった東北エリアを中心に巡るライブツアーになります。心躍らす空間を皆様と一緒に作り上げていきたいと考えております。

    【日程・会場】
    ■2025年6月6日(金)<茨城> Felice cake&pizza open 18:30 / start 19:00
    https://www.instagram.com/felice_cake_pizza/
    ※チケット代 +別途2ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/t7apAFs6Rm27xjZc6
    ※お問い合わせ : 0299-94-3099(定休日 / 水曜)

    ■2025年6月7日(土)<福島> 笑夢カレー open 18:00 / start 19:00
    https://www.instagram.com/mcurry2006/
    ※チケット代 +別途1フード、ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/iCakiqgDTyKdVuC87
    ※お問い合わせ : ”笑夢カレー” インスタグラムのDMにて承ります。(定休日 / 月曜※祝日は営業、翌日休)

    ■2025年6月8日(日)<宮城> SEA SAW open 17:30 / start 18:00
    https://www.seasaw7beach.com
    ※チケット代 +別途2ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/ddbqwiBw2EEVRWme6
    ※お問い合わせ : 022-355-9119(定休日 / 木曜)

    ■2025年6月10日(火)<山形> SLOW JAM open 18:15 / start 19:00
    https://www.slowjam.info
    ※チケット代 +別途1フード、1ドリンク(お土産付き)
    ※受付URL : https://forms.gle/XQL8E2CzYnMMqvAy5
    ※お問い合わせ : slowjam.yamagata@gmail.com ◆アクセス◆
    住所 :山形県山形市香澄町2-8-1 1Fフォーラム山形(映画館)駐車場入り口脇
    最寄り駅 : 山形駅より徒歩6〜7分

    ■2025年6月11日(水)<秋田>Nice Time Coffee open 18:00 / start 18:30
    https://www.instagram.com/nice_time_coffee/?igsh=bTRqc2VqNDJ5NGU0 ※チケット代 +別途2ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/pGE4S3yfayyz5Fo19
    ※お問い合わせ :”Nice Time Coffee” インスタグラムのDMにて承ります。(不定休) ◆アクセス◆
    住所 : 秋田県秋田市大町4-4-45 フォービックタウンビル 1F 最寄り駅 : 秋田駅より徒歩約20分

    ■2025年6月12日(木)<岩手>Cafe Bar West38 open 18:30 / start 19:00
    https://akiyoshi-jazz.com/west38/
    ※チケット代 +別途1ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/qKrpGv9jrPKjSJA26
    ※お問い合わせ :west38@akiyoshi-jazz.com(不定休) ◆アクセス◆
    住所 : 岩手県盛岡市中ノ橋通1-9 盛岡バスセンター内(3階)最寄り駅 : 盛岡駅よりバスで約15分、徒歩約30分

    ■2025年6月15日(日)<栃木> fudan café open 18:00 / start 18:30
    https://www.fudancafe.com
    ※チケット代 +別途2オーダー
    ※受付URL : https://forms.gle/WZMQkCocoF5rxVQj9
    ※お問い合わせ : 028-621-1010(定休日 / 水曜) ◆アクセス◆
    住所 : 栃木県宇都宮市大通り1-1-3 最寄り駅 : 宇都宮駅より徒歩約13分

    ■2025年6月21日(土)<神奈川>surfers open 16:00 / start 17:00
    https://surfers.jp ※チケット代 +別途1フード、1ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/fD4kGWqMLxgJiLU69
    ※お問い合わせ : 046-870-3307(不定休)

    ■2025年6月22日(日)<千葉> 波音 open 17:30 / start 18:00
    https://taito-namioto.com/index.html#shop ※チケット代 +別途1フード、1ドリンク
    ※受付URL : https://forms.gle/9PufLqRTBNM8oQ3E9
    ※お問い合わせ : 0475-42-3370(定休日 / 木曜)

    詳しくはこちらをご覧ください
    http://live.higashidatomohiro.jp/

    東田 トモヒロさん

    シンガーソングライター

    1972年生まれ熊本市在住。ニューヨークでのレコーディングを経て2003年にメジャーデビュー。旅とサーフィン、スノーボーディングをこよなく愛し、そのオーガニックなサウンドを通して「LOVE&FREEDOM」を発信し続けるシンガーソングライター。

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