【やんばる東海岸 民泊の旅2】石獅子に守られた村、“こちゃ村”をぶらりと歩く | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

日本の旅

2016.04.27

【やんばる東海岸 民泊の旅2】石獅子に守られた村、“こちゃ村”をぶらりと歩く

Text

ynbl0201

宜野座村に一泊した翌日は、宜野座村観光協会の方に案内していただきながら、以前「こちゃ村(古知屋村)」と呼ばれていた松田区のあたりを散策することにしました。

こちゃ村の中には、至るところに立派なガジュマルが。無数の気根が絡み付いて独特の形状を作り出しています。沖縄では古くから、ガジュマルには「キジムナー」という精霊が宿っていると伝えられています。

ynbl0202

この丸っこい石像は、こちゃ村の集落の境目に配置されている石獅子です。外界に棲む魔物から村を守る役目を果たしていたのだとか。ここでは2年に一度、旧暦の8月15日頃に「十五夜アシビ」という豊年祭が催され、アシビナーと呼ばれる場所に設けられる舞台では、伝統的な獅子舞などの舞踊が披露されるそうです。

ynbl0203

村の道路にあるマンホールの絵柄も、獅子舞。何だかかわいい絵柄ですね。

ynbl0204

沖縄の各地には、神を祀る「御嶽(うたき)」と呼ばれる場所があります。こちゃ村には「前ヌ御嶽(メーヌウタキ)」と「後ヌ御嶽(クシヌウタキ)」という2つの御嶽があり、上の写真は後ヌ御嶽。いずれの御嶽も、神聖な場所として今も人々から篤く敬われています。

ynbl0205

こちゃ村の中で唯一残っている、琉球王府時代に作られた高石垣。このお宅のご先祖様が金武御殿から寄贈された石垣なのだとか。門の内側に見えるもう一つの石垣は「ひんぷん」と呼ばれ、魔物が家に入ってくるのを防ぐために門と家の間に設けられるものです。

ynbl0206

この一帯の地下には、巨大な鍾乳洞が存在します。「メーガー洞」と呼ばれる鍾乳洞内を流れる川は、かつて村の人々にとって貴重な水源でした。松田鍾乳洞の中を探検する人気のツアーもあり、ヘルメットやツナギ服、長靴、ヘッドランプなどをレンタルしてもらって参加することができます。

ynbl0207

こちゃ村散策の途中、宜野座村観光協会の方に「このお店で休憩しましょう。ぜんざいはいかがですか?」と言って出していただいたのが、こちら。沖縄で言う「ぜんざい」は、甘く煮た金時豆や白玉にかき氷をかけたものなのだそうです。沖縄に疎い僕は、てっきり温かいぜんざいが出てくるものだと思っていたので、意表を突かれました。

ynbl0208

散策を終えた後、おひるごはんを食べるため、村にある沖縄そば屋さんへ。注文を終えてから、ふと店の壁を見ると、何やらすごい迫力のお品書きが。山羊汁50人前……そういうニーズがあるんですね。すごいなあ……。

取材協力
平成27年度やんばる観光連携推進事業
http://yanbaru-tour.net
宜野座村観光協会
http://ginozanavi.com

【やんばる東海岸 民泊の旅1】波の音を聴きながら眠る、宜野座村での民泊の夜
【やんばる東海岸 民泊の旅3】安部の民泊で味わった、イリチャーと沖縄そばと家族の団らん
【やんばる東海岸 民泊の旅4】未来に残していきたい、やんばるのありのままの自然と暮らし

山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』を雷鳥社より刊行。
http://ymtk.jp/ladakh/

NEW ARTICLES

『 日本の旅 』新着編集部記事

琵琶湖に注ぐ川の上流で養殖されたイワナは、源流の水が乗り移ったような美味しさだった!

2026.06.06

震災を乗り越えて15年。牡鹿半島の漁村で大粒牡蠣を育てる「荒波魂」に出会った!

2026.06.04

千葉県勝浦市で見つけた、なんと500円で体験できるシーグラスクラフトに親子で没頭!

2026.05.31

日本最大の湖から「水」を考えるため、琵琶湖に注ぐ川の上流域にイワナを見にいった!

2026.05.23

京料理に欠かせないサンショウの香りに誘われて、鬼の子孫が住まう八瀬の里を歩く

2026.05.22

西山の観音信仰の中心地で、「白子たけのこ」を味わう。春の終わりの善峯寺道ハイク。

2026.05.15

信州の車中泊旅で、ご当地スーパー「ツルヤ」のPB食品を楽しむ!地元キャンパー絶賛のおすすめ品は?

2026.05.06

できたばかりの「軽井沢あそびの森」へ。ネットアスレチックと久々の家族サイクリングで休日を満喫

2026.05.01