芸術家の情熱は国境を越えて。ブッダ・パーク訪問記 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2018.08.01

    芸術家の情熱は国境を越えて。ブッダ・パーク訪問記

    Text

    ラオスの旅13

    ラオスの首都ビエンチャンから南東に車で約1時間ほどの場所に、ワット・シェンクワン、通称ブッダ・パークと呼ばれる、この街随一の見どころがあります。現地までトゥクトゥクをチャーターするとかなり高くつきますが、タラート・サオの近くにあるバス発着所から14番のバスに乗ると、安くすませることができます。ちなみに運行していたバスは、日本から支援されたものでした。

    ブッダ・パークの入口に到着。中に入ってみると……。

    まるでカボチャのような形をした、巨大な建物が。どうやら中に入れるようです。

    カボチャ似の建物の中の通路はかなり狭く、回廊を巡る形で歩くのですが、内側にはこんな謎めいた空間が。

    建物の屋上まで上がると、ブッダ・パークの全景を見渡すことができました。何だかいろいろとすごいことになっています。

    一番目を引くのは、この巨大な寝仏像。他の場所ではあまり見ない、どことなくモダンさを感じさせるデザインです。

    一度見たら忘れられないような独特のデザインの像が、ところ狭しとひしめいています。

    このブッダ・パークを作ったのは、ルアンプー・ブンルア・スリラットという宗教家・芸術家。もともとはタイのノーンカイ生まれで、30歳の頃にラオスに移住し、ブッダ・パークの建設に取り組みます。しかし、ラオス国内で共産党の支配が強まると、再びタイに戻り、今度はノーンカイにワット・サラ・ケオ・クー(ワット・ケーク)と呼ばれる同様の寺院を建設しました。彼の作品は、国境であるメコン川をまたぐ形で残ることになったのです。

    Web上で見かけるこのブッダ・パークについての記事は、「ラオスの珍スポット紹介」といったキワモノ的な扱いのものが多いようです。でも個人的には、一人の芸術家が至極まっとうな情熱とユーモアを抱いて作り上げた場所なのでは、という印象を強く持ちました。いずれにせよ、ビエンチャンでの滞在に時間的余裕のある方は、訪れて損はない場所だと思います。

    ——

    ◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
    著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』ほか多数。
    http://ymtk.jp/ladakh/

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