緊急レポート!大瀬崎に「リュウグウノツカイ」などの深海生物が続々登場! | BE-PAL

緊急レポート!大瀬崎に「リュウグウノツカイ」などの深海生物が続々登場!

2020.12.18

私が書きました!
海の生物ライター
真木久美子
海の生物のたちの生活を伝える海の生物ライター。西伊豆大瀬崎のダイビングショップ「大瀬館マリンサービス」の現スタッフ、ダイビングインストラクター。顕微鏡ではなく、実際に潜って自分の眼で見るプランクトンの観察、撮影がライフワーク。ブログ「まいにち大瀬崎」。

今、静岡県沼津市にあるダイビングスポット「大瀬崎」では、深海生物が次々と観察されている。漁で水揚げされたものや、水族館での飼育されたものではなく、自然環境下で生きたままの姿出であった深海生物たちは一体どんな姿だったのだろう。最近見られた深海生物と、関連する生き物たちをご紹介していこう。 

「集まってるクラゲたち」 

大瀬崎では11月下旬からカブトクラゲなどのクシクラゲ類がたくさん観察されている。大瀬崎には数か所クラゲがたまりやすい場所があり、そういった場所ではクラゲが沸き立つ雲のように密集している。 

クシクラゲ類が密集して雲のようだ

「ササノハウミウシ」 

クラゲのいる場所を探していくと、小さな虫のようなものがクネクネと泳いでいる。よく見ると虫でも魚でもなくササノハウミウシだ。 

ウミウシといえば、水底などに這って生活すると思われがちだが、ササノハウミウシは生涯浮遊するウミウシだ。ササノハウミウシは大瀬崎のガイドたちの間で「ササノウミウシがいる潮が来たら、リュウグウノツカイなど深海生物に会える」というひとつの指標になっている。 

ササノハウミウシは生涯浮遊生活するウミウシ 体長1㎝程度

「タルマワシの一種」 

その風貌から「深海のエイリアン」とも呼ばれるタルマワシ。クラゲやサルパなどを樽状に加工してその中に住みつき浮遊生活を送る。 

概要に広く分布するが、深海でも観察されている。モンスターのような見た目だが、メスはタルの中でかいがいしく子育てする子煩悩な姿はほほえましい。大きさ1㎝程度 。

タルマワシの一種 広大な海という宇宙の中の小さなエイリアンだ。

「リュウグウノツカイ」 

最も有名な深海魚ともいえる。名前も「竜宮の使い」と「竜宮城=深海」を連想させる、深海ファン憧れの生物だ。若い個体は海の中で、細長いひものようなものがキランと光っているように見える。大瀬崎で観察されている個体は、小さなものは体長2、3㎝で、大きなものは1mを超すものもいる。成魚になれば体長2~3mまで成長するので、1mの個体はまだ若い個体と言えるだろう。 

若いリュウグウノツカイ 深海ファン憧れの生物! 写真・堀口和重

「テンガイハタ」 

リュウグウノツカイと同じアカマンボウ属のテンガイハタ。 尾の先から伸びた長い糸状の部分が印象的だ。泳ぎ方は体を立てて、ボールが跳ねるように、ポーン、ポーンと泳ぐ。体長15㎝。 

テンガイハタ 尾の糸状の部分は体長よりも長い。

「フリソデウオ」 

ヒレがまるで薄絹のように広がり、自分自身を包み込み、 クラゲになりきってしまう。一瞬でも目を離すとクラゲと見分けがつかなくなり、どこにいるかわからなくなってしまうほどだ。体長3㎝程度。 

フリソデウオ 薄絹のようなひれで自分自身を隠す。

背びれのふちはピンクがかって見える。

「ユキフリソデウオ」 

銀と黒のシマ模様の体は半分くらいでくびれているが、これは欠損ではなく、もともとこういうフォルムの生物だ。ヒレから伸びる糸状の部位は自分の体長よりも長い。 

糸状の部位やその間の膜は水揚げされると切れてしまうことが多いので、これほどに長い糸の状態で見ることができるのはダイバーならではの特権と言える。体長6㎝程度、背びれ(頭の上)の長さ50センチ以上。。 

ユキフリソデウオ 糸が長いありのままの状態で見れるのはダイバーの特権だ

「ヒメアンコウ属の一種の幼魚」 

コロンと丸い球のような体つきのヒメアンコウ属の一種の幼魚。昨年、大瀬崎で堀口氏によって撮影され話題騒然となったが、 なんと今年も登場し、一気に大瀬崎の深海熱がヒートアップした。 

おそらくミノアンコウの幼魚ではないかといわれている。成魚のミノアンコウは体中に皮弁が毛のように生えており、蓑(みの)をかぶっ たような姿で大変珍しい。体長2㎝程度。 

ヒメアンコウ属の一種の幼魚 離れた目にアンコウらしさを感じる。毛むくじゃらの大人の姿も見てみたい。

奇跡的な出会いの続く大瀬崎、次はどんな生き物たちと出会えるのか引き続き注目していきたい。 

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