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ビクトリノックスってどんなブランド?
創業140周年を迎えるマルチツールのパイオニア「Victorinox(ビクトリノックス)」。スイスアーミーナイフの代名詞的ブランドに至るまでの歴史を振り返ってみよう。

1884年創業。1897年、現在のマルチツールの祖となる「オフィサーナイフ」で特許を取得した。ブランド最大の真骨頂は、分解しなければわからない「見えない改善」にある。1mm単位のバネ調整など、内部構造を日々進化させていく徹底したこだわり。その積み重ねが、他社の追随を許さない究極の精度と信頼を生んでいる。

創業者のカール・エルズナー。亡き母ビクトリアへの敬愛をブランド名に刻み、世界で愛される赤いナイフの礎を築いた人物。

1930年当時の製造風景。1mmの精度を追求する、見えない改善の精神は、このころから既に脈々と息づいている。

1897年に特許を取得した「オリジナル・オフィサー・アンド・スポーツナイフ」はまさにマルチツールの原点。この機能美は、後にMoMAの永久収蔵品にも選ばれた。
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優れた切れ味のおすすめナイフ4選
優れた切れ味と扱いやすさが魅力のおすすめモデルを紹介。アウトドアのプロが実際に使ってみたレビューもチェックしよう。
(BE-PAL 2024年4月号~2024年10月号より)
Victorinox(ビクトリノックス) ベンチャー PRO
ブッシュクラフトで活躍する機能が満載!ファイヤースターターなどとともに収納できるキャリングシステムが便利。
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「ベンチャー PRO」を実際にフィールドで使ってみた
ビクトリノックスのベンチャーコレクションは耐久性に加えて豊富なオプションが付き、さらにメンテナンスができる点でずっと使い続けられる魅力的なアイテム。実際にフィールドで使ってみた様子をレポート。

サクッと刃が入りやすく使いやすい印象。

長めのブレードでバトニングも楽チン。
ディテールを見たところで、実際にフィールドでチェックしてみた。まずはナイフの切れ味。ブレードはドロップポイントを採用し、ものを切ったり皮を剥いだりなど幅広い場面で使えるようになっている。小枝に使うとサクッと入り、気持ち良くフェザースティックを作れた。バトニングも申し分なし。

ナイフを使ってスティックで簡単に火花を散らせる。
次にベンチャー Proのキャリーシステムに装備されているスティックを使ってみた。ナイフの背は90度で直角になっており、スティックの表面にある黒いコーティングを削ってその後スティックを勢いよく引いたら、楽に火花を散らすことができた。

柄尻の六角ホールにフラットドリルをセット。

穴を開けたい部分にドリルの先端を当て、ナイフをぐるぐる回す。

手動でも比較的容易に掘ることができた!
最後に、ベンチャー Pro キットに付属するドリルを使ってみた。フラットドリルとは別名スペードビットと呼ばれ、先端のドリルと平たい刃がついた形状が特徴。通常は電動ドリルに使用し、広めの穴を瞬時に開けるのに使う。
今回は手動なので穴を貫通させるには時間がかかるが、貫通すればその穴に棒を差し込んで木工作を作ることができる。電線やケーブルを通す際によく使われるドリルゆえ、工事現場などで使われる本格道具をナイフで使える点で斬新と言えよう。

砥石はキャリーシステムを台座にして使う。
また、ベンチャー Proに付いている砥石は、濡らした状態でキャリーシステムに対して縦に挿し込み、ナイフを90度に保ちながらシャフトから刃先まで砥石の長さいっぱいに引く。キャリーシステムをしっかり支えれば、楽に研ぐことができるので、力に自信がない人でも安心して研げる。
ここまででベンチャーとそのオプションをひと通り使ってみた感想として、切る、削る、火をおこすといった機能は今までにあったが、穴を開ける、そしてメンテナンスするといった機能は新しく、長く愛用できる秀逸な逸品であると感じた。
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Victorinox(ビクトリノックス) エボーク BS ALOX
ALOXというアルミグリップを採用した重厚な雰囲気が特徴的。刃厚があるので、料理よりもフィールドナイフとして使いやすい。(※画像一番上)

刃の後方に滑り止め加工があるので、刃を押しやすい。
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撮影/小倉雄一郎
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Victorinox(ビクトリノックス) エボーク BSH ALOX
スタイリッシュで使い勝手のいいフォールディングナイフ。サムスタッドを採用し、親指でブレードを押し出せば瞬時に展開できる。
「エボーク BSH ALOX」を実際に使ってみた

ブレードの背にはギザギザの滑り止めがあり、押し出しやすい。
実際にナイフを使った様子を紹介しよう。まずは太いロープをカット。スーッと刃が入り、一方方向へ引いただけで簡単に切れてしまった。スイスの熟練職人が1点ずつ製造していることもあり、刃の精度の高さが伺える。

使用するナイフは「エボーク ALOX」。
次にオレンジのカット。中の汁が1滴も出ずにサクサクと切れ、きれいに輪切りをすることができた。これ以外にトマトも潰れることなく切ることができ、調理にも使えることがわかった。

筆者は下手だが、作れる人ならフェザースティック作りも簡単にできそう。
薪や小枝をカットするのも楽勝。刃渡りが9.5mmあることで、刃のみねを親指で固定し、細かい繊維を切ることができた。これならフェザースティック作りもばっちりだ。

小さい薪ならバトニングができた。
最後にバトニング。公式ページには、バトニングの可不可が記載されていなかったので試してみた。サムスタッドがあることで、長い薪を割ることができなかったが、半分の中サイズの薪なら割ることができた。
ただし、エボーク ALOXは折りたたみ式でフルタング仕様ではないため、耐久面から太い薪や広葉樹はあまりおすすめしない。ブレードが折れる可能性があるので、小薪を割る程度で使おう。
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Victorinox (ビクトリノックス) ハンティング Pro
ブレードに施された大きなサムホールにより、片手でも開けられる。ポリアミド製の柄は人間工学に基づいた形状でグリップ力に優れる。カラーはオレンジまたはブラックの2カラーから選べる。
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バリエーション豊富なおすすめマルチツール6選
ナイフだけでなく、栓抜きやドライバーなど、さまざまな機能を1本に凝縮したマルチツールもビクトリノックスの定番アイテム。豊富なラインナップのなかからおすすめの6モデルを紹介。
(BE-PAL 2024年2月号~2026年4月号より)
BE-PAL×Victorinox (ビーパル×ビクトリノックス) 45周年記念 別注スイスチャンプ&レザーケース Victorinox(ビクトリノックス) クライマー ウッド ウィンターマジックリミテッドエディション 2025 Victorinox(ビクトリノックス) クライマー(ムーミンコレクション) Victorinox(ビクトリノックス) クラシック SD Victorinox(ビクトリノックス) レスキューツール MW Victorinox(ビクトリノックス) スパルタン 33機能を備えたアニバーサリーモデル。記念ロゴを刻印した革ケース付き!
ブランド・商品 画像 販売サイト 詳細情報 価格 
¥16,500 
¥13,200 
¥9,900 
¥3,080 
¥15,400 
¥4,400
BE-PAL×Victorinox (ビーパル×ビクトリノックス) 45周年記念 別注スイスチャンプ&レザーケース
心が落ち着くカラーリング
通常販売されている「スイスチャンプ」は、赤地に白のカラーリング(スイス国旗と同じ)だが、この『BE-PAL』45周年モデルは緑地に白。緑は芝生や新緑の淡い色ではなく、深山の針葉樹のような深みのある色。慌てているときに心を落ち着かせてくれそうだ。重厚なボディともよく似合い、いかにも働いてくれそうな感じがする。
レザーケースは本革製。ちょっと赤みがかった茶色で、こちらも深みのある色だ。表面には45周年のエンブレムロゴを刻印した。ケースのフラップには面ファスナーがあり、ツール本体を落としにくい。裏側にはスリットがあり、ズボンのベルトなどを通せるようになっている。

重くて頑丈、しっかり力を込められる
「スイスチャンプ」を手にするとずしりと重い。「マルチツールは携帯用なのだから軽いほうがいい……」と思うかもしれないが、この厚みと重みのおかげで各ツールにしっかり力を込めることができる。安物のマルチツールのなかには各ツールがグラグラしてしまうものもあるが、これはさすがビクトリノックス、頑丈にできている。太くて重いからキーホルダーにはなりにくく、ポケットに入れるにもちょっとヘヴィーだ。腰のケースに入れて、本腰を入れて使っていただきたい。

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Victorinox(ビクトリノックス) クライマー ウッド ウィンターマジックリミテッドエディション 2025
名品「クライマー」のウッドハンドルモデル。ラージブレード(ナイフ)などの定番のツールが付いているほか、はさみが付いているのが特徴で、クライミング(登山)ならずとも、旅行や仕事、家事など、あらゆるシーンで役に立つ。
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Victorinox(ビクトリノックス) クライマー(ムーミンコレクション)
人気のクライマーにムーミンの柄が描かれたコラボコレクション。大小のブレードをはじめ、はさみ、缶切りなど14機能を搭載する。
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Victorinox(ビクトリノックス) クラシック SD
21gと軽量で、同メーカーのシグネチャーともいえるコンパクトモデル。コンパクトボディーに5つの機能を搭載。はさみ、つめやすりなど日常的に使える機能も◎。
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Victorinox(ビクトリノックス) レスキューツール MW
シートベルトカッターやウィンドウブレーカー、ガラスカッターなどの救助活動に使えるツールを搭載。
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Victorinox(ビクトリノックス) スパルタン
原点の形を色濃く残している現行の「スパルタン」。その普遍的なフォルムに、140年分の見えない進化が凝縮されている。
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大切なナイフを永く使うために。お手入れの方法
キャンプ用に折り畳みナイフを購入したけれど、一度も手入れをしていない…そんな方は多いのではないだろうか?大切なナイフを永く使うためのお手入れ方法を、アウトドアライター 蜂巣 稔さんがレクチャー。
本来ならば砥石を使った本格的な手入れがおすすめだが、今回は簡単なお手入れ方法を紹介したい。
簡単なお手入れ方法
クイックメンテナンスをしてみよう

内部の汚れも落とす。
今回手入れをしたのは、ビクトリノックスのアーミーナイフ(現在販売終了)。ハサミやノコギリもついている、手頃な大きさの折り畳み式ナイフだ。筆者は20年以上前に購入したが、正直あまり手入れをしていなかった。久しぶりにバックパックの奥からごそごそと取り出してみると、案の定、汚れていて刃が開かない。
このナイフの刃はステンレス製なので、錆びることはない。しかし、手入れをしないと切れ味が落ち、可動部が固まってナイフの刃やツールが開かなくなる。
クイックメンテナンスの3つのポイント
今回のお手入れのポイントは、下記の3点。
- 汚れを落とす
- 刃が切れるようにする
- 可動部が動くようにする
順に見ていこう。
1.汚れを落とす

回転部分も綺麗にする。
まず、ナイフ全体をウェットティッシュで拭く。
次に刃やツール類を開く。今回は可動部が固着して開かなかったので、ラジオペンチでつまんで刃やツール類を引き出した。
その後、汚れを拭き取る。拭き取るときは手を切らないように注意しよう。

グリップ背面の溝の汚れを落とそう。
溝にこびりついた汚れは綿棒を差し込み、拭き取る。刃の根元の可動部分も綿棒で汚れを拭る。綿棒で拭き取れない隅は爪楊枝を使ってもよい。
今回、筆者は綿棒を利用したが、ぬるま湯に30分程度つけた後、歯ブラシで汚れを落とすのもおすすめ。尚、ぬるま湯で洗った場合はしっかり乾燥させよう。
2.刃が切れるようにする
手入れをしていなかったので、刃もなまくらになっていた。切れ味を復活させるためには、大きく2つの方法がある。それは「砥ぎ」と「タッチアップ」。
「砥ぎ」とは丸くなって切れなくなった刃先を、砥石を使って元の刃先のように鋭くし、切れ味を復活させること。
一方、「タッチアップ」とは砥ぎとは異なり、一時的に切れ味を回復させる方法だ。タッチアップはシャープナーという道具を使い切れ味を保つ。タッチアップは何度も繰り返すと刃が痛んでしまうため、本格的に手入れする場合は砥石を利用して研ぐか、刃物を研いでくれるお店に頼むと良いだろう。
今回、筆者が行ったのはタッチアップ。タッチアップの方法は、下記のとおり。
【1】まず、シャープナーをナイフのブレードの刃の部分に当てる。

シャープナーで刃の切れ味を回復。
【2】シャープナーを15度~20度の角度でブレード(ナイフの刃の部分)にあてて、数回同じ方向に滑らすように移動させる。
最初は引っ掛かりを感じるが、数回繰り返すとシャープナーがスムーズに移動するようになる。シャープナーがスムーズに移動できるようになると、切れ味は戻ってくる。
筆者のシャープナーはかなり以前に購入したもの(メーカー不詳)だが、現在では同様のものがオピネル社から販売されている。
筆者が利用したシャープナーが優れているのは、とても小さいという点。爪楊枝5本分の太さと言ったらイメージしやすいかもしれない。コンパクトで、家でもアウトドアでも保管スペースをとらない。キャンプにも携行できるので、断捨離ソロキャンパーにはうってつけの道具だ。もちろん、タッチアップできるのはアウトドア用のナイフだけではない。キッチンの包丁にも利用できる。「包丁の切れ味が悪いな」と思ったら、調理前にさっと切れ味を回復できる。
【3】可動部が動くようにする

可動部分には汚れがたまりやすい
折りたたみナイフは、可動部の汚れが固まってしまうと刃が開かなくなることがある。可動部には刃を折りたたむための軸(ピボットピンと呼ばれる部品)がある。この部分に食材の汁や油、ホコリや砂などが付着してしまうと動かなくなる。
刃を引き出せなくなると、ナイフとしての機能を果たせないだけでなく、無理に力を入れて引き出そうとした時に、指を切ったり爪を痛めてしまったりしてしまう。ケガの元になるので、可動部の手入れは大切だ。
可動部にはオイルを挿す。おすすめのオイルはビクトリノックスのマルチツールオイル。このオイルは食品規格潤滑剤(アメリカFDA規格適合商品)のため、万が一食品に混ざってしまっても安全。オイルの挿し口が細くなっているので、余計なオイルが垂れてくることはない。
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