今やらないでいつやるの?誰でもできるナイフの簡単なメンテナンス方法 | ナイフ・刃物・マルチツール 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

ナイフ・刃物・マルチツール

2023.01.21

今やらないでいつやるの?誰でもできるナイフの簡単なメンテナンス方法

ビクトリノックスのアーミーナイフとシャープナー 筆者私物

筆者私物

切れるナイフもいつかは切れなくなる

キャンプ用に折り畳みナイフを購入したけれど、一度も手入れをしていない。実はそんな人は多いのではないでしょうか。

キャンプの翌日から即仕事、手入れをせずにバックパックの中に放ったらかしで、いざ使うおうとしたときに刃が開かない。恥ずかしながら、筆者もそんな経験を何度もしています。

そもそも、切れない刃物は素材の上で滑りやすく、切るために無用な力が必要です。その結果、事故やケガの原因になってしまうことも。

本来ならば砥石を使った本格的な手入れがおすすめですが、少し手間や時間がかかってしまうので、今回はこたつの上でもできる簡単なお手入れを紹介します。

クイックメンテナンスをしてみよう

内部の汚れも落とします。

内部の汚れも落とします。

今回手入れをしたのは、ビクトリノックスのアーミーナイフ。ハサミやノコギリもついている、手頃な大きさの折り畳み式ナイフです。筆者は20年以上前に購入しましたが、正直あまり手入れをしていませんでした。久しぶりにバックパックの奥からごそごそと取り出してみると、案の定、汚れていて刃が開きません。

このナイフの刃はステンレス製なので、錆びることはありません。しかし、手入れをしないと切れ味が落ちますし、可動部が固まってナイフの刃やツールが開かなくなります。

クイックメンテナンスの3つのポイント

今回のお手入れのポイントは、下記の3点です。

  1. 汚れを落とす
  2. 刃が切れるようにする
  3. 可動部が動くようにする

順に見ていきましょう。

1.汚れを落とす

回転部分も綺麗にします。

回転部分も綺麗にします。

まず、ナイフ全体をウェットティッシュで拭きます。

次に刃やツール類を開きます。今回は可動部が固着して開かなかったので、ラジオペンチでつまんで刃やツール類を引き出しました。

その後、汚れを拭き取ります。拭き取るときは手を切らないように注意してくださいね。

グリップ背面の溝の汚れを落とします。

グリップ背面の溝の汚れを落とします。

溝にこびりついた汚れは綿棒を差し込み、拭き取ります。刃の根元の可動部分も綿棒で汚れを拭います。綿棒で拭き取れない隅は爪楊枝を使ってもよいでしょう。

今回、筆者は綿棒を利用しましたが、ぬるま湯に30分程度つけた後、歯ブラシで汚れを落とすのもおすすめです。尚、ぬるま湯で洗った場合はしっかり乾燥させてくださいね。

2.刃が切れるようにする

手入れをしていなかったので、刃もなまくらになっていました。切れ味を復活させるためには、大きく2つの方法があります。それは「砥ぎ」と「タッチアップ」です。

「砥ぎ」とは丸くなって切れなくなった刃先を、砥石を使って元の刃先のように鋭くし、切れ味を復活させることです。

一方、「タッチアップ」とは砥ぎとは異なり、一時的に切れ味を回復させる方法です。タッチアップはシャープナーという道具を使い切れ味を保ちます。タッチアップは何度も繰り返すと刃が痛んでしまうため、本格的に手入れする場合は砥石を利用して研ぐか、刃物を研いでくれるお店に頼むと良いでしょう。

今回、筆者が行ったのはタッチアップです。タッチアップの方法は、下記のとおりです。

1.まず、シャープナーをナイフのブレードの刃の部分に当てます。

シャープナーで刃の切れ味を回復させます。

シャープナーで刃の切れ味を回復させます。

2.シャープナーを15度~20度の角度でブレード(ナイフの刃の部分)にあてて、数回同じ方向に滑らすように移動させます。

最初は引っ掛かりを感じますが、数回繰り返すとシャープナーがスムーズに移動するようになります。シャープナーがスムーズに移動できるようになると、切れ味は戻っています。

筆者のシャープナーはかなり以前に購入したもの(メーカー不詳)ですが、現在では同様のものがオピネル社から販売されています。

筆者が利用したシャープナーが優れているのは、とても小さいという点。爪楊枝5本分の太さと言ったらイメージしやすいかもしれません。コンパクトなので、家でもアウトドアでも保管スペースをとりません。キャンプにも携行できるので、断捨離ソロキャンパーにはうってつけの道具です。もちろん、タッチアップできるのはアウトドア用のナイフだけではありません。キッチンの包丁にも利用できます。「包丁の切れ味が悪いな」と思ったら、調理前にさっと切れ味を回復できます。

3.可動部が動くようにする

可動部分には汚れがたまりやすい

可動部分には汚れがたまりやすい

折りたたみナイフは、可動部の汚れが固まってしまうと刃が開かなくなることがあります。可動部には刃を折りたたむための軸(ピボットピンと呼ばれる部品)があります。この部分に食材の汁や油、ホコリや砂などが付着してしまうと動かなくなります。

刃を引き出せなくなると、ナイフとしての機能を果たせないだけでなく、無理に力を入れて引き出そうとした時に、指を切ったり爪を痛めてしまったりしてしまいます。ケガの元になるので、可動部の手入れは大切なのです。

可動部にはオイルを挿します。おすすめのオイルはビクトリノックスのマルチツールオイルです。このオイルは食品規格潤滑剤(アメリカFDA規格適合商品)のため、万が一食品に混ざってしまっても安全です。オイルの挿し口が細くなっているので、余計なオイルが垂れてくることもありません。

手入れをすると愛着が湧いてくる

手入れが終わったナイフには愛着が湧いてきます。

手入れが終わったナイフには愛着が湧いてきます。

綺麗になったアーミーナイフ。これを持ってどこに出かけようかと妄想もふくらみます。

冬の間に愛用のナイフを手入れして、春からのキャンプに備えてみませんか。手入れをすると、はじめてナイフを買った時のワクワク感とは違った愛着が湧いてきますよ。

私が書きました!
ライター
蜂巣 稔
ライター。焚き火が好き。星空を見ながら焚き火をするためにソロキャンプに出かけます。道具はシンプル&ミニマム派。キリマンジャロの頂上で感動して泣く。6000mの未踏峰でビバーク経験もあり。山登りから通算すると野宿、キャンプ歴は20年以上。境界レスで多様なスタイルのキャンプを実践を目指しています。

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