
アウトドアで使うカップの重要性

アウトドア活動中、必ずといってよいほど行うのが水分補給です。
ホッと一息入れる時に淹れるコーヒーや、冷やした飲み物をグッと飲むためには、カップが欠かせません。
そんなカップは、キャンプやハイキングでは「家にあったものを適当に」持って行くより、使い勝手や季節・用途などに応じて選ぶのがおすすめです。
アウトドアでは、普段は気づかないようなちょっとしたことでストレスを感じます。カップが冷たすぎて持てない、落として割ってしまう、などのトラブルに発展することもあります。
トラブル防止以外でも、変えることで飲み物の味わいが変わるカップ。今回は、アウトドアで使うカップについてご紹介していきます。
アウトドアで使うカップの種類と機能
金属製:破損の心配がなく通年使える安心素材

アウトドアで使うカップでよく使われるのが、金属製のものです。
落としても致命的な損傷にならない高い耐久性に、拭き上げて綺麗にしたりと現地でのメンテナンス性も良好なため、多くのユーザーに選ばれています。
金属製はコストパフォーマンスに優れたステンレス製や、薄く軽いチタン製などがあり、使うことで増えていく傷などの使用感で愛着が湧いてくるのも金属製の魅力です。
また保温性も優秀で、飲み頃の温度を維持してくれるのもポイントです。
ひんやりとした感触に金属ならではの重量感など、飲み物の存在感を際立たせてくれます。
種類によっては金属臭が気になるものもありますが、対策が施されたカップも展開されています。
通年使えますが、真冬の降雪がある時に使うと、素手ではとても持てないほど冷たくなったり、氷が張り付くなど面倒なこともあります。
折りたたみのハンドルや直に加熱が可能なシングルウォールモデルなど、アウトドアに合わせた様々な仕様があるのも金属製カップの特長です。
木製:個性的なデザインに温もりある感触が魅力

フィールドに溶け込むデザインに、どこか温かみを感じるのが木製のカップです。
温度がゆっくりと本体に伝わってくるので、飲み物を手に取って「熱っ」となる心配がなく、口に触れるとカップの存在を主張せず、飲み物の味わいを後押ししてくれるような感触があります。
筆者は登山やキャンプでコーヒーをよく飲むのですが、木製のカップに注いだコーヒーは他素材のカップと比べて飲みやすく、コーヒーが柔らかい味わいに感じます。
デザインも非常に個性的なものが多く、アウトドアという特別な空間を、特別なカップで一息つく時間はまさに至幸です。
魅力が多い木製カップですが、正しく洗浄、メンテナンスをしないとひび割れを起こしたりするので、保管方法をはじめとした取り扱いを心得ておきましょう。
樹脂製:コストパフォーマンスが高くキャンプに最適

品質が一定で量産しやすくコストパフォーマンスに優れた樹脂製カップ。
重ねて収納するスタッキングが可能なモデルも多く、ファミリーキャンプや友人とのキャンプなど、複数人でキャンプをする場合には初期投資も抑えられるのが魅力です。
また経済的な面だけでなく、機能性ももちろん優秀です。
軽量で持ち運びが容易、かつカラーリングが豊富なので取り間違えが防止できるなど、アウトドアシーンで活用しやすい仕様になっているモデルがあります。
また金属製ほどではありませんが割れにくく、落としても使えなくなる心配も少ないです。
水に強いため使用後はサッと拭き上げれば綺麗になるので、現地でのメンテナンスも容易なのが嬉しいポイント。
耐熱性があるものなら熱い飲み物も注ぐことができ、熱がすぐ伝わることもないので持ちやすいです。
素材独特のニオイもないので、飲み物本来の味が感じられる反面、質感が金属製や木製に一歩及ばぬところもあります。
アウトドアで使うカップ選びのポイント

アウトドアショップに行くと、何種類もカップが並んでいてどれにしようかと迷うことがあるかと思います。
カップを選びのポイントは、飲み物の温度を保てる保温性・容量・熱伝導率・耐久性で選ぶと良いです。
たとえば夏のキャンプで使う場合は、冷感がある金属製で、沢山飲める容量が大きいものを選んだり、冬のハイキングでは熱伝導率が低く温かい飲み物を気にせず飲める木製といった選び方ができます。
もし初めてアウトドア用のカップを入手する場合は、雪山登山のようなシビアな環境に行くのを除けば、好きなデザインを選んでみるのも良いです。
ひとつのカップを使っていれば、素材や機能性を経験で理解できるようになってくるので、2つ目を選ぶ際にはより的確なカップ選びができるようになります。
アウトドア用のカップを使ってフィールでのんびり過ごそう

いかがでしたか。素材や機能によって、アウトドア用のカップは非常に豊富なモデルが展開されています。最適なカップを選んで、フィールドで快適なひと時を過ごしてください。