ポルトガル本土の最高峰は車でアクセス可能!標高1993mのエストレーラ山脈をキャンピングカーで登ってみた | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2025.03.29

ポルトガル本土の最高峰は車でアクセス可能!標高1993mのエストレーラ山脈をキャンピングカーで登ってみた

ポルトガル本土の最高峰は車でアクセス可能!標高1993mのエストレーラ山脈をキャンピングカーで登ってみた
ポルトガル本土の最高峰、エストレーラ山脈をご存知でしょうか?標高1993mもある雄大な山の頂には、なんと車で簡単にアクセスが可能なのです。

キャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊している私たち夫婦は、各国の最高峰を登ることを目指しており、ポルトガルの最高峰もその例外ではありません。

さらに、今回は愛車と共に頂上を目指せる絶好の場所です。雲の上に立ち、目の前に広がる絶景は、まさに一生忘れられないほどの美しさ!圧巻の景色とともに、キャンピングカーでの登山体験をお届けします。

ヨーロッパをキャンピングカーで周遊しながら各国の最高峰に登る?

キャンピングカーで山登り

キャンピングカーで旅をしながらこれまで数々の山に登ってきました。

私たち夫婦はキャンピングカーで暮らしながらヨーロッパを周遊中で、旅を始めてから2年が経過しました。日本に住んでいた頃から山歩きとキャンプが大好きで、ヨーロッパに来てからも、各地の美しい山々を登り続けています。

いつの頃からか、せっかくなら登れる範囲内で「各国の最高峰を登頂しよう!」という目標ができ、これまでに8カ国の最高峰を制覇することができました。

デンマークやベルギーのように比較的簡単に登れる山から、スウェーデンで3日間のテント泊をしながらチャレンジした山、さらにはノルウェーで10時間も登り続けたようなハードな山まで、さまざまな国の山々に挑戦してきました。

氷河に覆われた、スウェーデンで最も高い山「ケブネカイセ」へ。テント泊しながら絶景のロングトレイルを歩く

氷河も残る北欧ノルウェーの最高峰「ガルフピッゲン」に夫婦で登頂!

もちろん、ヨーロッパのすべての最高峰を制覇するには相当な体力と技術が求められ、モンブランのような高度で危険な山もあるため、すべてを登ろうとは考えていません。自分たちの技術に見合った山を選び、登れそうな山には登りつつ、ゆったりと旅を楽しんでいこうと思っています。

ポルトガルの最高峰は?

ポルトガル本土の最高峰

ポルトガル本土の最高峰には気象観測所があり、気候データの収集が行われています。

ポルトガル全体で最も高い山は、標高2,351mのピコ山という火山で、大西洋のど真ん中に位置するアソーレス諸島のピコ島という小さな島にあります。ピコ島はポルトガル領土ではありますが、ポルトガル本土からは約1,600kmも離れており、アクセスは非常に困難です。

その次に高いのは、ポルトガル本土での最高峰、Serra da Estrela(エストレーラ山脈)です。ポルトガル中部に広がるセーラ・ダ・エストレラ自然公園内に位置し、標高1,993mを誇ります。この山の魅力は、何と言っても頂上近くまで舗装された道路が整備されており、車で簡単にアクセスできる点です。登山をしなくてもその絶景を楽しむことができ、多くの観光客で賑わいます。

夏は緑豊かな草原と清流が流れ、爽やかな空気の中でハイキングを楽しむには最適な場所。一方、冬にはポルトガルでは珍しい雪に覆われ、雪景色の中でスキーやスノーボードが楽しめる貴重なスポットとして知られています。ポルトガル唯一のスキーリゾートのため、冬のアドベンチャーを求める人々にとっては魅力的な目的地となっています。

ポルトガルの最高峰は離島にあって、キャンピングカーで行くにはちょっと無理があるので、本土の最高峰である、エストレーラ山脈へ行くことにしました!

いざ、エストレーラ山脈の頂上へ向けて出発!

エストレーラ山脈への道のり

山の美しい景色を楽しみながらのドライブスタートです!

車でアクセスできるとはいえ、標高1000m以上の山道を登ることになるので、簡単な道のりではありません。特に、重量のあるキャンピングカーで登るとなると、かなりの挑戦を覚悟しなければなりません。

最高地点であるTorre(トーレ)へは3つの主要な道があり、どれも上り下りが続く山道や、狭い山村を通る道もあり、選ぶ道を慎重に決める必要がありました。事前に調べた結果、Covilhã(コヴィルリャ)からのルートを選びました。この道は比較的広く、注意深く運転すれば大型車でも十分に通行可能だと判断しました。

最初の挑戦は、コヴィルリャの街を抜けることでした。街は急な傾斜に沿って家々が立ち並び、車1台分しか通れない狭い中心街の路地を、長さ約7mのキャンピングカーで通り抜けるのはなかなかの緊張感でした。両側に建物がギリギリまで迫り、「ぶつからないかな?」と思う場面もありましたが、なんとか慎重に進んで街を抜けることができました。

その後、約20kmの山道を登り始めます。道はクネクネしているものの、道幅は広く、車2台が通れる十分なスペースがあり、ゆっくりと慎重に上がっていくことができました。

キャンピングカーは重いので、そこまでスピードが出せません。早朝に出発したおかげで他の車の通行も少なく、後ろから急かされることなく、ゆっくりと安心して登り続けることができました。

雲の上からの景色

雲海が広がる光景は、言葉にできないほど美しさです。

標高が上がるとともに周りの景色もどんどん変わっていき、気づいたら雲の上にいました。普段とは違う風景に心が癒され、絶景の中でのドライブを楽しめました。

エストレーラ山脈にキャンピングカーで到着!

エストレーラ頂上のモニュメント

頂上を記す、セラ・ダ・エストレラの十字架。

ポルトガル本土の最高峰、標高1,993mの頂上へ、なんとキャンピングカーで到達することができました!普段は車を登山口に置いて、徒歩で頂上まで登るので、今回は旅を共にしている愛車と一緒に頂上まで登れて、言葉では言い表せないほどの感動でした。山頂から見渡す景色は、周囲一面が雲に覆われてまさに絶景そのものです。

エストレーラの商業施設

頂上は施設も充実しており、快適で楽しい1日を過ごせます。

お土産ショップ

ショップには地域ならではのお土産がいっぱい並んでいます。

山頂付近は広々としており、車やバスが停められる駐車場も完備されています。さらに、観光案内所やレストラン、カフェ、お土産ショップもあり、休憩をしながら景色を楽しむことができます。

この地域は、100%ハンドメイドの羊毛工房が伝統的で、ショップにはブランケットやマフラー、インテリア雑貨など、羊毛で作られたカラフルで可愛らしいアイテムが並び、お土産にもピッタリです。

エストレーラ山脈の雲海

雲海を上から眺めると、まるで幻想的な世界に迷い込んだかのような気分になりました。

頂上はとても開けていて、いくつものハイキングコースが続いており、軽く周囲を散策しながら景色を楽しむことにしました。訪れたのは1月中旬で、少し雪が残っており、真っ白な雪と雲、そして青い空とのコントラストが美しく、まるで絵画のようです。この日は天気も良く、遠くまで見渡せるほどでした。

エストレーラ山脈のハイキング

ハイキングコースがいくつもあり、オールシーズン楽しめます。

頂上のトーレにはスキー場もありましたが、今年は雪が少なかったためか、リフトが動いていませんでした。多くの家族連れがソリ遊びを楽しんでいて、賑やかで楽しそうな雰囲気でした。

トーレのスキー場

雪が珍しいポルトガルでは、雪に触れられる貴重なスポットでもあるのです。

今回は、愛車と共に登るという新たな形の「冒険」を経験し、登山の楽しみ方がまたひとつ広がったような気がしています。もしポルトガルに訪れる機会があれば、ぜひエストレーラ山脈を車で登って、その絶景を体験してみてください。自然の中でリフレッシュし、心から感動できるひとときを過ごせること間違いなしです!

私が書きました!
トラベルライター
ルアナ
2023年1月から夫婦でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中!登山、キャンプなどのアウトドアが大好きで、ヨーロッパでもアルプスや色んな地域の山を登っています。夫婦の長年の夢だったキャンピングカー暮らしで旅をして、有名観光地だけでなく、ガイドブックにも載っていないような秘境スポットをどんどん巡り、キャンピングカーライフや海外登山などリアルな体験談をお届けします。Instagram:https://www.instagram.com/doisdenos_lu_tani

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