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コールマンのガソリンランタンの歴史と魅力
120年超の歴史をもつコールマン
ガソリンランタンといえばコールマン。誕生から1世紀以上にわたって、フィールドを明るく照らし続けてきた。
コールマンの創業者であるウィリアム・コフィン・コールマンは、1870年に生まれた。ある日コールマン青年は、偶然通りかかったある店の窓際に、明るく光り輝くランプを発見する。1899年のことだ。それは、当時主流だった燃料をウィック(灯芯)で吸い上げるランプとは比べものにならないほどの明るさで、薬瓶の小さな文字まで読み取ることができたのである。
その「エフィシェント(有能な)ランプ」という名のランプは、圧力をかけて気化しやすくしたガソリンを、マントル(発光体)に送り込んで発光させる仕組みになっていた。エフィシェントランプにすっかりインスパイアされた彼は、貸しランプ業を始め、1901年には会社として本格的なスタートをきったのだ。
やがて彼は、コールマン初の自社製加圧式ガソリンランタン「アークランプ」を開発(1903年)。このランプは、当時出回り始めたカーボンフィラメント電球より明るかった。1905年には、フットボールのナイトゲームにアークランプを照明として使用することに。そのナイトゲームは、とびきり明るいコールマン製ランタンの優れた性能を世に知らしめるエポックメイキングな一戦となった。そして、のちにコールマン製ランタンが〝THE SUNSHINE OF THE NIGHT(真夜中の太陽)〟と称されるようになるきっかけともなったのである。
’14には、初のアウトドア用ランタン「アークランタン」を開発し、これを機に、屋外レジャー用品メーカーとしての礎を確立。第一次(’14~’18)と、第二次(’39~’45年)世界大戦後の、好景気、生活水準向上の波に乗り、アウトドアブランドとしての地位を確立していった。
これまで多くの名作を誕生させてきたコールマンだが、「ノーススターチューブマントルランタン(以下ノーススター)」には、意外と語られることの少ない「世界初」がある。
従来のガソリンランタンは、着火するのにマッチやライターが必須だったが、ノーススターはなんと、自動点火装置付き! ガス燃焼器具では当たり前の装備だが、ガソリン器具としては世界初のことだ。しかも、従来のティアドロップ型マントルではなく、空焼きするとチューブ状になる大きなマントルを採用し、230W相当という大光量を実現した。
▼参考記事
ガソリンランタンといえばコールマン! レジェンドギアの魅力を深掘り
コールマンのガソリンランタンの魅力
キャンプの夜の灯りとして欠かせないランタン。その中でも、雰囲気にこだわるキャンパーに人気なのがコールマンの「ワンマントルランタン」だ。
ワンマントルランタンとは、その名の通りマントル(ランタンの光源部分)をひとつだけ使用しているランタンのこと。燃料は灯油を使用するタイプとホワイトガソリンを使用するタイプがあり、人気はホワイトガソリンを使用するタイプ「286A」。質実剛健なルックスと堅牢さが魅力だ。
※写真で紹介している286Aは1989年に発売されたもので、現行のものとは仕様が少しだけ違っている。ただし文章では、現行モデルのスペックに則して紹介。
LEDランタンにはない自然な灯り
ホワイトガソリンを使用するコールマンのワンマントルランタンは、霧状に噴き出したホワイトガソリンがマントルで燃焼し、発光する仕組み。そのため、例えばLEDランタンが放つ“明かり”とは違い、実際に燃料が燃えるキャンドルなどが放つ“灯り”に近い光で照らす、という特徴がある。
LEDランタンに比べると、目に優しい灯り。その上で明るさを確保しつつ、幻想的な空間を演出してくれる。
低温下でも使用できる
ガスランタンは、ガスが気化しづらいため、低温下では短時間で消えてしまうことがある。また、バッテリーを使用するLEDランタンも、低温下ではバッテリーの消費が激しくなってしまう。
一方、ホワイトガソリンを燃料として使うワンマントルランタンなら、低温下でも安定した明るさを得ることができる。この特徴は、冬キャンプでは大きなメリットだ。
故障が少なくメンテナンスが簡単
コールマンのワンマントルランタンは、頑丈で故障が少ないのもメリット。機械類にうとくても簡単に分解ができてしまうほどシンプルな構造になっている。もしパーツに問題が生じても、ほとんどの場合、自分で交換が可能。
また、使用時には煤が出ないため、キャンドルランタンやオイルランタンと違って、グローブ(ガラスのパーツ)の掃除をする必要もない。メンテナンスが非常に楽なのだ。
長く使用できるため愛着が湧く
写真の286Aは、第一次キャンプブームの最中、1990年頃に購入し、ファミリーキャンプに使用していたもの。2010年ごろには、ポンピング(ホワイトガソリンを気化させる作業)に使用するゴム製のポンプカップが腐食し、使い物にならなくなっていた。
しかし、それ以外のパーツの状態がよかったため、ポンプカップのみを交換してみたところ、おおよそ20年ぶりに復活。このように、世代を超えての使用ができるのも、コールマンのワンマントルランタンの魅力だ。
▼参考記事
世代を超えて愛される!コールマン「ワンマントルランタン」の魅力を語らせて
コールマンのガソリンランタンの正しい使い方
コールマン「ワンマントルランタン 286A」の基本的な使い方を紹介する。他のコールマンのワンマントルランタンも基本的な使い方はほとんど変わらないので、参考にしてほしい。
1.本体にホワイトガソリンを入れる
燃料バルブがOFFの位置にあることを確認し、燃料キャップを外す。
次に、タンク内部に漏斗を差し込んで、ホワイトガソリンを注ぐ。注ぐ量はタンクの8分目ほど。多すぎても少なすぎても効率がいい燃焼はできない。注ぐ量は必ず守ろう。
なお、漏斗はコールマンからは「フューエルファネル」や「ガソリンフィラー」といったアイテムが販売されている。いずれも、ホワイトガソリンを適量を注ぐと、給油がストップする便利な道具。ホワイトガソリンの扱いに不安がある場合はおすすめだ。
2.ポンピングする
ポンピングとは、ランタンのポンプノブを上下させることにより、タンク内の空気圧を高める作業のこと。ポンピングによりホワイトガソリンが霧状になって吹き出し燃焼するため、ガソリンランタンを使う上で欠かせない作業だ。
ポンピングする際はまず、ポンプノブを左に2回転させる。次に、ポンプノブの中心にある穴を指で押さえ、もう片方の手でタンクをしっかりと押さえてからポンプノブを手前に引き、ゆっくりと奥まで押し込む。
何度も押し込むと、ポンプノブが押し込めなくなるほど固くなる。その状態になったら、穴から指を外し、きっちりと最後まで押し込んで、右(CLOSEの矢印の方向)に回転が止まるまで回す。これでポンピングが完了だ。
3.マントルを取りつける
ランタンの上部にあるナットを外し、ベンチレーター(傘状のパーツ)とガラスグローブを取り外す。次に、下向きのバーナーにマントルを覆うように差し込み、マントル上部の紐をバーナーの溝に沿わせて結び、固定しよう。
最後に、マントルを膨らませるように広げ、余った紐をハサミでカットしたら、取りつけが完了。
4.マントルを空焼きする
取り付けたマントルは、そのままでは使用できない。使用前に燃やして灰状にしておく必要があり、この作業を「空焼き」という。
マントルがすべて白くなるまで、ライターなどで全体を均一に炙る。灰状になったマントルは非常に壊れやすくなっている。触れたり、振動を与えたりしただけで崩れてしまうため、扱いには十分注意しよう。
5.点火する
ガラスグローブの下の土台の隙間にライターなどの火を近づけ、燃料バルブを開く。ポンピングがしっかりとできていれば、「シューッ」と音がして、霧状になったホワイトガソリンが噴き出し、マントルに火がつく。
点火したら、すぐさま追加でポンピングを行う。ポンピングを何度かすると、マントルの周囲で燃えていた炎が落ち着く。マントル全体が輝いたら、点火完了だ。点火後にはガラスグローブやベンチレーターが高温になり、誤って触ると火傷のリスクがあるため注意。
6.消火する
消火は燃料バルブを閉めるだけ。バルブを閉めても、しばらくはマントルが発光するが、徐々に光が弱くなり最後には消える。
▼参考記事
世代を超えて愛される!コールマン「ワンマントルランタン」の魅力を語らせて
意外と簡単!ガソリンランタンのメンテナンス方法
コールマンのランタンは、シンプルな作りをしているため、ユーザー自身でメンテナンスを行うことが可能。製造から数十年経過したビンテージランタンも、メンテナンス次第で新品のランタンと同じように使用できる。
そんなコールマンランタンのお手軽メンテナンス方法を3つ紹介。真冬はキャンプに行かないという人も、クローゼットにしまう前にメンテナンスをして、一生モノのランタンを育て上げよう。
メンテナンスに必要な道具
メンテナンスには、以下の3つの道具が必要だ。
1.汚れてもいい雑巾
2.リュブリカント(コールマン純正の潤滑オイル)
3.コールマン純正工具スーパーレンチ
メンテナンス①
ベンチレーターとグローブの洗浄
ひとつ目のメンテナンスは、ベンチレーターとグローブの洗浄。
ベンチレーターとグローブは、ランタンを保護するためのパーツ。ベンチレーターは汚れを落とすことで、サビや腐食の予防になる。グローブは汚れ落とすと、見た目が良くなる上に、周囲を照らす明るさも強くなる。グローブを洗うときには、グローブにひび割れや傷がないかどうかもチェックしよう。
実際に作業をする時間は10分前後だが、見違えるほど綺麗になる。
ベンチレーターとグローブの洗浄手順
まずは、ランタンを分解。
1.ランタンの上部にある、ボールナットを反時計回りに回し、取り外す。
ボールナットは小さなパーツなので、なくさないように注意。
2.ボールナットを外したら、写真で手に持っているベンチレーター、その下のガラス製のグローブ、の順に持ち上げ、別々に取り外す。
3.取り外したベンチレーターとグローブは、中性洗剤とやわらかいスポンジを使って丸洗いOK。
4.水気を軽く拭き取り、完全に乾いたことを確認してから、逆の手順で組み立てれば完成。
メンテナンス➁
マントルの点検
ふたつ目のメンテナンスは、マントルの点検。
マントルは、ランタンの光を発するとても重要なパーツ。1度使用したマントルはもろくなっているため、少し触れただけでも簡単に破損してしまう。マントルが破損していると、燃焼効率が悪いうえに、熱が集中してしまい、グローブが割れてしまうこともある。そうならないためにも、マントルの点検は定期的に行おう。
マントルの点検手順
1.ボールナットを緩め、ベンチレーターとグローブを外す。
2.目視で、中央の白いメッシュ状のマントルに、破損がないか確認。
3.破損がなければ、ベンチレーターとグローブを戻し、完成。
もしマントルが破損していた場合、新しいマントルに交換してから使用しよう(交換方法は下記で紹介)。
メンテナンス③
ポンピング部の点検、清掃
最後のメンテナンスは、ポンピング部の点検と清掃。
コールマンのガソリンランタンは、燃料タンクに空気で圧力を加えることで、燃料を霧状に噴射する仕組みになっている。ポンピング部は、燃料タンクに空気を送り込む、ポンプの役割だ。ポンピング部の点検には、コールマンから販売されているスーパーレンチが必要。
ポンピング部の点検、清掃手順
1.スーパーレンチを使い、ポンプキャップを反時計回りに回し、ポンプキャップのロックを解除する。
2.ポンピング部を丸ごと抜き取る。
3.抜き取ったポンピング部についた汚れを、雑巾などで綺麗に拭き取り、リュブリカント(純正の潤滑オイル)を新しく塗布する。
4.ポンピング部の先端についている、黒いゴム製のパーツが破損していないか、目視で確認。
5.清掃が終わり、破損などがなければ、逆の手順で組み付けて、完成。
▼参考記事
100年以上の歴史を持つコールマン「ガソリンランタン」。オフシーズンにやっておきたいメンテナンス3選
マントルとジェネレーターの交換方法
マントルの交換のタイミング
マントルに破損が見られる場合は、新しいものと交換する必要がある。ランタンのモデルによって適応するマントルのサイズや形状が異なるので、予備を購入する際は型番の確認を忘れずに。
マントルの交換方法
マントルを袋状にしてバーナーの溝になっている部分に強く結び付ける。このとき、余分なヒモはハサミで切り落とす。ライターまたはマッチで下から火を当てて、全体が白く焼けたら作業完了。
ジェネレーターの交換のタイミング
ジェネレーターは、ランタンの中央部にある棒状の部品で液体燃料を気化させる役割を持つ。このパーツは、使っているうちに気化能力が低下して光が弱くなったり、いつもより点火しにくい、火力が調整できないなど、使用中に違和感を覚えたときに交換するのがオススメ。
ジェネレーターの交換方法
コールマンの純正レンチを使用してジャムナットを緩める。
燃料バルブをオフにして先端の穴からクリーニングロッドを外すと、ジェネレーター本体を斜めに抜き取ることができる。
クリーニングロッドの先端は、よく見るとL字フックのようになっている。
新しいジェネレーターに交換する際も先端を穴に入れる必要があるので注意が必要。
この作業はコツを掴めば簡単だが、慣れていないと多少時間がかかる。
正しい長期保管のポイント
長期間ランタンを使用せず、燃料を入れたままにしておくとタンク内が結露してサビる原因となるほか、燃料漏れを起こす危険性があるため保管する際は注意が必要。
残ガソリン抜きポンプなどの耐油チューブを使用して燃料を抜く、もしくは残った燃料を燃やし切るのが理想だ。
▼参考記事
キャンプ初心者必見!意外と簡単にできるランタンのお手入れ
ランタン雑学…なぜ空焼き? ガソリンランタンはなぜ人気?
ガソリンランタンのマントルはなぜ「空焼き」をする必要がある?
ガソリンランタンを使う前にはマントルを取り付けたうえで、必ず「空焼き」を行う(イラスト④)。
空焼きをすることで、マントルに付いた不要な合成繊維を燃やし、発光塗料のみが残る。それが灰になった白い状態だが、この状態にすることで、上からホワイトガソリンがスプレー状に出ることで光となるのだ。
方法は簡単。まず、バーナー部分の先端にマントルを取り付ける。指で少し袋状に膨らませる感じで取り付けると点火した際、マントルが綺麗に丸く膨らみ、キレイに光る。トーチなどを使って全体を火で燃やして灰の状態にする。
ここで注意その1! 空焼きにムラがあるとそこだけ光らないことがあるため、満遍なく全体を空焼きするのがコツ。ムラがあって焼き切れていない部分があると、そこだけ黒くなり光らない。
注意その2! 灰の状態なので、指でツンッとか、チャッカマンの先っぽでツンッとか衝撃を与えると、簡単に穴が開いてしまう。穴が開くとそこからトーチのような勢いのある炎が噴き出してしまい、ガラスの1点に集中的に炎が当たってしまうことに。結果的にガラスグローブに白い曇りが発生してしまう、ガラスが割れてしまうといった悲しい事態を招く。
マントルには穴はあけない、あいてしまったら新しいものに交換する! という注意が必要なので、ぜひ覚えておいてほしい(イラスト⑤)。
▼参考記事
【キャンプ雑学】ガソリンランタンのマントルはなぜ「空焼き」をする必要があるの?
ホワイトガソリンのユーザーが多いのはなぜ?
ランタンやシングルバーナーで使用する燃料はホワイトガソリン、灯油、ガスの3種類が主流。ガスは使いやすさという大きなメリットがあるので、それは一旦置いておく。
ホワイトガソリン、灯油の2種類の代表的な液体燃料に絞った時に、ホワイトガソリンのユーザーが多いのはなぜか? というところを堀下げてみよう。まずは気になるお値段の比較から。
ホワイトガソリンと灯油の比較
値段(1ℓあたり):ホワイトガソリン=980円前後、灯油=50円前後 (2020年5月15日時点)
このようにホワイトガソリンの方が圧倒的にお値段は高い。1ℓあたりに直すと約20倍!
次に発火点を見てみよう。これは、そこに達すると自ら発熱反応を起こして発火する温度をいう。
発火点(引火点):ホワイトガソリン=マイナス40度、灯油=50度
ホワイトガソリンは低い温度でも発火することから、灯油のほうが安全な燃料であるといえる。では、なぜホワイトガソリンのユーザーが多いのか。その理由を説明しよう。
コールマンという絶対的安心感
使用する燃料で大きく違うのは、大きくお国柄を分類すると「ホワイトガソリン=アメリカ系ブランド、灯油=ヨーロッパ系ブランド」のようになる。日本のキャンプはアメリカ圏の影響を大きく受けていて、中でも代表するブランドがコールマンだ。
生産量、歴史、知名度などアメリカを代表するアウトドアブランドが110年以上もつくり続けているホワイトガソリン燃焼器だから、絶対的な安心感がある。
引火点の低さゆえの使いやすさ
ホワイトガソリンは灯油に比べて引火点が100度近くも低い。危なっかしい印象を持つかもしれないが、灯油もガスも正しく使えば危険性は減少する。
ホワイトガソリンの何が使いやすいのかというと、ホワイトガソリンはポンピングをして、バルブを開いてそのまま点火できること。
対して、灯油を使う道具は、まずプレヒートという工程を行う。ここで燃料とは別にアルコールを用意する必要があり、灯油は安いけどアルコールを別に購入して持ち運ばないといけない、という面倒がある。プレヒート用のバーナーがついていてアルコールの持ち運びが必要ない場合もあるが、いずれにせよプレヒートという儀式が1つ増えてしまう。
燃料を入れるところから点火まで、ホワイトガソリンランタンは3分だとすると、灯油ランタンは5分と、ちょっと手間がかかる。差は僅かだがランタンが2台で、コンロがあって……など道具が増えていくほど、この差が広がってきてしまう。
お手入れが簡単
灯油は性質上、煤(すす)が発生する。この煤がヴァポライザーという部品を詰まらせてしまうので、時々お掃除が必要になる。
これに比べてホワイトガソリンは、ジェネレーターの中にカーボンが溜まることはあるが、これはかなり使い込んだ時にいずれ発生するもので、頻繁なお手入れはない。部品代とか工賃はホワイトガソリンの方が経済的だといえる。何よりメンテを気にしないでいいというのはホワイトガソリンのいいところだ。
▼参考記事
【キャンプ雑学】燃焼器具に「ホワイトガソリン」を使う人が多いのはなぜ?
コールマンのガソリンランタンは一生もの!名作モデル3選
アウトドアを語るうえで欠かせない、コールマンの名作ガソリンランタンを紹介しよう。
初心者にもおすすめ「ノーススター チューブマントルランタン」
コールマン
ノーススター チューブマントルランタン
つねに真北で輝き旅人を正しい方角へ導く北極星(ノーススター)という名を冠する、現在日本で入手可能なコールマン製ガソリンランタンの中でもっとも大光量のモデル。自動点火装置が付いているので、マッチやライターがなくても点火可能。使い勝手良く、初心者にもお薦め。
●燃料=ホワイトガソリン
●サイズ=約直径173×高さ343㎜
●タンク容量=約940㎖
●燃焼時間=約7~14時間
●重量=約1.8㎏
燃料バルブの真裏にある赤いボタン。これを押すと、マントル下部に火花が飛ぶ仕組みだ。点火装置の電源は単4アルカリ乾電池1本。
提灯のようにたたんであるマントルを取り付けて空焼きすると、チューブ状になる。これが、白熱球230W相当の大光量の秘密だ。
キツく閉めたあとでも回しやすい燃料キャップ。まん丸ではなく、左右が少しだけ飛び出した形状になっている。
伝説の200Aを彷彿させるロングセラー「ワンマントルランタン」
コールマン
ワンマントルランタン (レッド)
日本で大人気の「赤ランタン」こと200Aの後継機種として製造が始まったモデル(286A)。既存のグリーンボディーに加え、このコールマンレッドモデルが追加された。
●燃料=ホワイトガソリン
●サイズ=約直径160×高さ310㎜
●タンク容量=約590㎖
●燃焼時間=約7.5~15時間
●重量=約1.4㎏
使用前に行なうマントル(発光体)の空焼き作業。マントルがうまく膨らむか、緊張とワクワクが入り交じる瞬間でもある。
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Coleman (コールマン) / ワンマントルランタン(レッド)
直視できない明るさ「パワーハウス ツーマントルランタン」
コールマン
パワーハウス ツーマントルランタン
マントルを2個使うタイプ。ワンマントルが130W相当なのに対し、こちらは190W相当。ノーススターの明るさにはかなわないが、真っ暗なフィールドのサイトを照らし出すには十分だ。
●燃料=ホワイトガソリン
●サイズ=約直径180×高さ350㎜
●タンク容量=約940㎖
●燃焼時間=約7~14時間
●重量=約1.8㎏