
液体燃料式ランタンの種類を解説
オイルランタン

オイルランタンは、ガソリンを除いたオイルを使用するランタン。灯油やパラフィンオイルなどを燃料とし、優しい光を出すのが特徴だ。
オイルランタンのメリット
- 燃費が良いため長時間の利用が可能
- 使い方が簡単
- 炎の色が優しい
オイルランタンのデメリット
- 灯油使用の場合、煤(すす)が出るため定期的にメンテナンスが必要
- 光量が少ない
ガソリンランタン

ガソリンランタンは、ホワイトガソリン(高純度のガソリン)を燃料としたランタン。定期的なメンテナンスが必要なため、初心者には少し扱いづらいが、その分長く使い続けることができる。
ガソリンランタンのメリット
- 燃費が良いため長時間の利用が可能
- 外気温の影響を受けにくいため、安定した光量を確保できる
- メンテナンスと部品交換などによって長く愛用できる
ガソリンランタンのデメリット
- 使い初めに発光体となるマントルの装着が必要
- 使用するごとに「ポンピング」という燃料を送るための作業が必要
- 定期的なメンテナンスが必要
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明るさの単位をおさらい
ランタンの購入を検討する際、明るさを表すためのさまざまな単位を目にする。商品により単位が異なることがあるため、どのくらいの明るさを表しているのかを解説しておこう。
キャンドルパワー(cp)
ろうそく1本分の明るさを示す単位。燃焼系ランタンに表示される。
カンデラ(cd)
光の強さを表す単位。こちらも燃焼系ランタンに表示される。1カンデラは1キャンドルパワーと、ほぼ一緒ととらえて問題ない。
ワット(W)
光の量を消費電力に換算した単位で、明るさとは異なる。しかし、ランタンの照度を示す際に「〇〇W(相当)」と表示されることがある。家庭で使用する電球にも表示されるため、明るさをイメージしやすい。
用途別に必要な光量をチェック
ランタンは用途や使用する場所を考え、必要な光量を確保できるものを選ぼう。
メインランタンは300cp、200W程度、サブランタンは100cp、~100W程度を目安にしよう。気に入ったランタンの光量が足りない場合は、いくつか組み合わせてみるのもありだ。
オイルランタンのおすすめ7選
ブランド・商品 | 画像 | 販売サイト | 詳細情報 | |
---|---|---|---|---|
価格 | 明るさ | |||
Petromax(ペトロマックス) HK500 | ![]() | ¥41,800 | 500cp(約400W) | |
DIETZ(デイツ) ハリケーンランタン #76 | ![]() | ¥8,470 | 7カンデラ | |
FEUER HAND(フュアハンド) ベイビースペシャル 276 ジンク | ![]() | ¥4,730 | 約5W | |
Kameyama candle house(カメヤマキャンドルハウス) オイルランタンミニ ロゴ入り | ![]() | ¥2,530 | ー | |
FUTURE FOX(フューチャーフォックス) オイルランタン ~Antique~ | ![]() | ¥6,980 | ー | |
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) CS オイルランタン<小>(ブロンズ) | ![]() | ¥4,400 | ー | |
DOWN TOWN GEAR(ダウンタウンギア) 下町ランタン | ![]() | ¥22,000 | ー | |
Petromax(ペトロマックス) HK500
加圧式灯油ランタンを生んだドイツの古豪「ペトロマックス」の名品ランタン。200 以上の細かなパーツから構成された美しい姿がファンの心を掴む。サイトを明るく照らし出す頼もしいまでの明るさ!ゆったりとした夜の時間が過ごせるはず。
●サイズ:直径170×高さ400mm
●重量:2.4kg
●明るさ: 500CP(約400W)
●使用燃料:灯油、スターケロシン
●タンク容量:1L
●燃焼時間:約8時間
世界で最も知られている圧力式灯油ランタン。白熱球の約400W相当という頼もしい限りの大光量を発揮する。マントルの空焼きとプレヒートに活躍する、強力な予熱バーナーを搭載。ひと手間は必要だが、道具を使いこなす楽しみを味わえる道具だ。

加圧の目安になる圧力計付き。赤いラインまで加圧すればOKだ。
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撮影/中村文隆
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DIETZ(デイツ) ハリケーンランタン #76
シリーズ9点の中では小さいモデル。金属部品にありがちなバリがなく、レバーを押しても引っかかりがない。燃料はパラフィンオイル。(リンク先は別カラー)
●サイズ:150×245mm
●重量:440g
●明るさ:7カンデラ
撮影/三浦孝明
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FEUER HAND(フュアハンド) ベイビースペシャル 276 ジンク
マットシルバーのベーシックモデル。燃料は灯油かスターパラフィンオイル。少々強い風が吹いても安定して燃焼するのでとても使いやすい。コンパクトだが燃焼時間は約20時間以上とパワフル。
いまやストームランタンの代名詞的存在となったモデル。ホヤ上部のインナーチムニーからチャンバーと呼ばれる外枠内を通って暖まった空気が下部の燃料に送り込まれる仕組みだ。わずかな燃料で20時間以上も燃焼する便利さと、Made in Germanyの品質はいまも変わらない。
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Kameyama candle house(カメヤマキャンドルハウス) オイルランタンミニ ロゴ入り
人気のオイルランタンに、高さ約21cmの小型サイズが登場。昔懐かしい佇まいと、仄かにまたたく明かりに癒やされる。ボディーにはKAMEYAMAのロゴ入り。タンク容量120㎖。
アウトドアに欠かせない、生火を楽しめる非加圧式のオイルランタン。コンパクトなので持ち運びに便利。燃焼時間は、無風雨・気温20~28℃前後の環境で約10時間。使用可能燃料はパラフィンオイルと白灯油(オイルランタン用)。
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FUTURE FOX(フューチャーフォックス) オイルランタン 〜Antique〜
シンプルながら美しいデザインのオイルランタン。コンパクトで持ち運びしやすく、手頃な価格も魅力。フレームを含めて直径は約12cm、高さは約18.5cmで、収納や持ち運びがしやすい点もおすすめ。
置いてよし、吊るしてよし、レトロな雰囲気と洗練された美しいデザインが特長のオイルランタン。柔らかい灯りがキャンプサイトを幻想的に演出。連続使用時間は48時間。
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撮影/三浦孝明
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CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) CS オイルランタン<小>(ブロンズ)
手に入りやすくてリーズナブル、なおかつおしゃれで雰囲気抜群のランタン。オイルランタンを購入してみたいと思っているキャンプ初心者の方にもおすすめ。レバーやつまみも鉄製で、本格的なアンティーク気分を味わえる。中サイズ、大サイズも展開。
キャンプをはじめたら、誰もが憧れるアンティーク調のランタン。ブロンズのカラーが、骨董品のような雰囲気をかもしだし、キャンプの時間をよりムーディーに演出してくれる。

重量は約250gと軽量。持ち運び時にリュックにつるしても重量を感じない。ホヤが割れないように注意を払う必要はあるが、使い勝手のいいランタンだ。
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DOWN TOWN GEAR(ダウンタウンギア) 下町ランタン
東京の下町の職人たちが手がけるブランドのオイルランタン。金属部分はオール真鍮製。ホヤとオイルタンクはガラス製。吊り下げて使うこともできる。

台座の上の丸い穴から付属の火力調整ピンを差し込んで、芯のネジを回して芯を長く引き出すと、炎を大きくすることができる。
ガラスのオイルタンクによって重心が下にあるから立てたときの安定感がいい。アルミ製のキャンドルランタンはすぐにコロンと倒れてしまうが、これは少々の揺れでは倒れない。

各パーツはネジに至るまで分解できるので、掃除も簡単。
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ガソリンランタンのおすすめ3選
Coleman(コールマン) ワンマントルランタン(レッド)
大定番のガソリンランタン「286A」に待望のコールマンレッドカラーが復刻。約130W相当の明るさでサイトを照らしてくれる。燃焼時間は約7.5~15時間、光量は燃料バルブで調整可能。

直視すると目が痛くなるほどの明るさ。照射範囲が広くサイト照明として最適。ガソリンランタンは低温下に強く、秋や冬場の冷え込むキャンプでも出力が下がることなく、しっかり明るく照らしてくれる。

使用前に行なうマントル(発光体)の空焼き作業。マントルがうまく膨らむか、緊張とワクワクが入り交じる瞬間でもある。
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撮影/中村文隆
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Coleman(コールマン) ノーススター チューブマントルランタン
ガソリンランタン初の自動点火装置付き! チューブ型マントルならではの大光量を放つ。気温が低い時期でも安心して使える。燃焼時間は約7~14時間、使用燃料はホワイトガソリン。
つねに真北で輝き旅人を正しい方角へ導く北極星(ノーススター)という名を冠する、現在日本で入手可能なコールマン製ガソリンランタンの中でもっとも大光量のモデル。

自動点火装置が付いているので、マッチやライターがなくても点火可能。使い勝手良く、災害時などいざというときにも心強い。長く愛用できる大定番ランタンだが、初心者にもお薦め。
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Coleman(コールマン) パワーハウス ツーマントルランタン
マントルを2個使うタイプのランタン。ワンマントルが130W相当なのに対し、こちらは190W相当。ノーススターの明るさにはかなわないが、真っ暗なフィールドのサイトを照らし出すには十分だ。
190W相当の強力な明るさを誇る大定番。マントル(発光体)の空焼き、ポンピング、プレヒート──という、点灯までの"儀式"を堪能できるのが大きな魅力だ。
メタルポンプキャップや火力コントロールノブを採用したクラシックなデザインで、LEDランタンとは違う暖かみがある光もいい。頑丈で長持ちする点でもおすすめ。タンク容量はたっぷり約940cc。プラスチックケース付き。

マントルの空焼きでは、しっかり全体を灰化させることが大事。このひと手間が楽しい。
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撮影/中村文隆
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