4 大台ヶ原の森【奈良県上北山村】
約800mの断崖絶壁、大蛇嵓(だいじゃぐら)から眺める
新緑の台高山系のパノラマをぜひ見てほしい。
(写真家/山本治之さん)
紀伊半島の北東部、奈良と三重の県境に広がる大台ヶ原は屋久島に並ぶほど雨が多い。針葉樹林の東大台と、ブナの大原生林の西大台エリアがあるが、西大台に入るには事前許可や講習が必要。東大台は誰でも歩け、針広混交林、コケで覆われた針葉樹林、立ち枯れたトウヒの森など、さまざまな表情を楽しめる。クライマックスは、東ノ川の谷底から一気に800m高度を上げる岩稜、大蛇嵓だ。「5月下旬から6月上旬はアケボノツツジの花が見られます。晴れた日の眺望も、濃い霧が発生した幻想的な眺めも好きです」(山本さん)。●交通/近鉄大和上市駅からバスで1時間45分(4月下旬~11下旬運行)。問い合わせ先:大台ケ原ビジターセンターTEL:07468(3)0312