
都会の真ん中にいながら日本の豊かな地域文化に触れ、まるで日本一周の旅をしているかのような気分を味わえました。活気あふれるパフォーマンスや、八芳園のシェフがアレンジした郷土料理を味わうことで、「今度は、あのお祭りに行ってみようか?」なんて、次の旅の行き先探しにも役立ちました。
日本各地の文化に出あえる"旅のヒント"がギュッと詰まったイベントをレポートします。
会場は、開業したばかりの高輪ゲートウェイシティ

2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)。山手線では1971年の西日暮里駅以来、49年ぶりの新駅となったことで話題になりましたよね。
その駅に直結した「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」は、単なる駅ビルや商業施設にとどまらず、働く、住む、遊ぶ、学ぶといった多様な機能が集積した、最先端の技術と文化が融合する未来志向の街として計画されたそうです。
2025年3月の本格的な「まちびらき」を祝し、各地のお祭りが集結するイベント、「MATSURI JAPAN 2025 IN TAKANAWA GATEWAY CITY Produced by HAPPO-EN」が、2025年6月に開催されました。
「縁日コーナー」に子どもたちはテンションアップ!

長いエスカレーターを降りてまず目に飛び込んできたのは、「縁日コーナー」。やっぱりお祭りには欠かせませんよね!
カラフルな景品が並ぶ「射的」。真剣な眼差しで的を狙う子どもたちがいた「輪投げ」。そして涼しげに揺れる「ヨーヨーすくい」。子どもたちが一番盛り上がっていたのは、「ジャンボダーツ」。バラエティ豊かな屋台がずらり。その憎い演出で、会場のあちこちから成功を喜ぶ歓声や、惜しむ声が聞こえてきて、一気に心もお祭りモードに切り替わりました。
縁日で息子たちがゲットしたお土産片手に、いよいよ会場へと足を踏み入れます。
「涼しくて快適~!」のひと言に尽きる

なによりも感動したのは、会場の環境。この日、6月28日の東京の最高気温は33.8度C。東京都心では、6月として過去最多となる11回目の真夏日を記録した、とにかく暑~い一日でした。
この日は晴れでしたが、梅雨まっただなか。それでも暑さも雨も気にせず、快適に日本のお祭りを楽しめました。外遊びは大好きですが、暑い日にはこんなイベントに出かけてみるのもありではないでしょうか。
会場を熱く盛りあげる、各地のお祭りパフォーマンス
会場は涼しいものの、舞台でたびたび繰り広げられるお祭りは熱かった!
【北海道】YOSAKOIソーラン祭り

北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」は、高知県のよさこい祭りをルーツに、北海道の民謡「ソーラン節」をミックスして1992年に誕生したそう。躍動する色とりどりの衣装とエネルギッシュな踊りが会場を熱く盛りあげました。
【長崎県長崎市】龍踊り

会場を練り歩く、迫力ある大きな龍の姿は圧巻でした。

獅子舞の勢いに次男がビビって逃げまくっていた山形県長井市の「ながい黒獅子まつり」。夫が「あのおばあちゃんのダンス、キレッキレやな!」と感心していた地元高輪の「盆踊り」など、多彩なパフォーマンスの数々がおもしろくて、まったく飽きることがありませんでした。
日本各地には、素敵なお祭りがたくさんあるんですね。いつか本場に出かけてみたくなりました。
八芳園のシェフがアレンジするローカルグルメもチェック

お腹が空いてきたところで、八芳園シェフが手掛ける郷土料理ブースへ。出演しているパフォーマンスの地域を中心とした食材や食文化をベースに、八芳園シェフが現代風にアレンジしたメニューの数々。祭りの高揚感のなかでいただく郷土料理は、おいしいに決まってる!

私たちが食べたメニューをダーッとご紹介しますね。
【山形県長井市】米沢牛プレミアムブラックカレー

【福島県南会津町】紅かつどん/【岐阜県】ボーノポークロール

お祭りを楽しみながらワンハンドで食べられるメニューが多いのも助かりました。
【北海道】ジンギスカンサンド

【宮崎県】肉巻きおにぎり

【東京】穴子の天ぷら寿司

高輪・品川エリアの老舗企業とのコラボレーションによる特別メニューとのことでした。
【長崎県】ハトシとチキンのロール串

BARエリアで夫婦の乾杯タイム
もうおわかりだと思いますが、このお祭り、お酒コーナー(BARエリア)も充実。ご当地料理との相性も最高。しかも子どもたちはパフォーマーが盛り上がる都度、ヒューっと最前列へ。
長男はマイペースに踊り、鉄砲玉次男はごはんも食べずにどこかへ行ってしまい、捕まえては「ひとくち」を繰り返して(笑)。おかげさまで夫婦でゆっくり「乾杯」できました。

BARエリアには地ビール、ハイボール、サワー、日本各地の銘酒、そしてご当地ジュースなど、各地のドリンクが豊富にラインナップされていました。
シメのスイーツも抜かりなし!
【宮崎県】かき氷

スイーツはほかにも「甘ふわクレープ」(福島県鏡石町×郡山市のコラボ)、水ようかん(東京の和菓子処くらたや×八芳園のコラボ)などもあり、いたれりつくせり。
新しいお祭りのカタチ

見る・聴く・味わう・触れる・感じる、五感で巡る日本の魅力が凝縮された「MATSURI JAPAN 2025」。まさに「旅へのプロローグ」というべき体験型のイベントでした。地方のお祭りにいつか行ってみたいけど、なかなか全部は巡れない…、そんな人にもおすすめですね。

本場のお祭りとローカルグルメを同時に楽しみ、次の行き先を考えるヒントがあったこのイベント。都心に居ながらにして、地方の魅力を発見できる貴重な機会となりました。「さあ、次はどこへ旅しよう?」
●イベント情報
- 名称:「MATSURI JAPAN 2025 IN TAKANAWA GATEWAY CITY Produced by HAPPO-EN」
- 開催日:2025 年 6 月 28 日(土)、29 日(日)
- 時 間:【昼の部】11 時 30 分〜14 時、【夜の部】17 時〜19 時 30 分
- 場 所:TAKANAWA GATEWAY Convention Center LINKPILLAR Hall A・B
- 入場料:大人2,000 円、中高生1,000 円、小学生以下無料
- ホームページ:https://matsuri-japan.happo-en.com/