
そんな親爺世代がこだわるのは採集道具。なかでも、網+枠+竿を別々に購入し、組み合わせて完成する虫屋向けの捕虫網は最重要アイテム。とりわけ竿の使い勝手や相性は大切。
釣具屋さんで触って、最適な磯玉(繰り出し式の長いタモ網)を見つけるのもいいけれど、通販で選ぶなら絶対に外さない条件、それは「軽さ」です。
千載一隅のチャンスを逃さない昆虫採集の道具とは?

ちろん竿は全部出していません。

さて、夏休みですね。
人生の大事なことは、たいてい夏休みに学びました。
昔、といっても、すでにいい齢こいた親爺でしたが、昆虫採集の道具選びには凝りました。
なんせ若い子と違い、人生で残されている千載一遇のチャンスは限られていますから。
狙った虫が振った網に入ってくれなければ、来年まで待つことになりかねません。
あと何回、その虫と出会えることやら。
さて、そんな親爺がやはり一番神経質になるのは竿です。
いろいろと試してみて、私はひとつの結論に至りました。
昆虫竿は1gでも軽いほうがいい

買いました。 455gとは恐れ入りました。 仕舞い寸法110cm。


昆虫竿で必要なのは軽さ。
当たり前ですが、振り抜くのには1gでも軽いほうがいいのです。
蝶や、不器用に翔ぶ甲虫ならともかく、高速で不規則に曲がったりするハエほどの虫を捕まえるのは、軽い竿こそが一番の武器。
次に最適な長さですね。虫は目がいいので、あまり人間に近寄ってきてくれません。
だから長いほうがいいいのですが、長すぎて取り回しがきかない、なんてこともあります。
飛んでいる虫を捕るにはやはり5〜6mくらいが汎用性がききます。
私が使用していたのは、宇崎日新の「クローズアップ玉の柄CⅡ 5005」。これは最高の昆虫竿なのですが、本来は「磯玉」という、海で釣れた魚を取り込むのに使う竿です。
5mで355gしかありません。これを見つけるのに、ずいぶんウエブとにらめっこしたものでした。当時(2018年くらい)の最軽量、なんせ平均的レタス1個が400g、それよりも軽い!と、これを紹介するのに調べたら、もう廃番になっているようで、見つかりません。
これだけ軽いのはなくても、せめて5mで、カリフラワーサイズの竿(500g)を探すのがいいかもです。
竿が軽いと、大口径の網がとりつけられます。
私は「むし社 ウルトラフレーム極verⅡとりつけています。60cm径で160g。
https://www.mushi-sha.co.jp/shopdetail/000000000245/ct138/page1/recommend/

カチやバンダナでは首は守れない。
軽い分、衝撃には要注意。持ち運びも慎重に!


このセットで何年も過ごしています。
ちなみにこれだけ軽い竿だとカーボン100%で、衝撃には注意。
振り抜いた勢いで樹にぶつけて2回も破損しました。そんなときはあわてて捨てずに、パーツ交換用に保管するのがオススメです。