【アラスカ・カトマイ国立公園2】大噴火がその地のすべてを変えた。「一万本の煙の谷」を訪ねて | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 【アラスカ・カトマイ国立公園2】大噴火がその地のすべてを変えた。「一万本の煙の谷」を訪ねて

    2016.06.22 アラスカ山本高樹

    米国アラスカ州南部にあるカトマイ国立公園には、一万本の煙の谷(Valley of Ten Thousand Smokes)と呼ばれる場所があります。この谷を訪れるには、公園内のブルックス・ロッジが主催する日帰りツアーに参加します。ロッジから谷までは、車で1、2時間ほど。谷に近づくにつれ、周囲の植生が次第に変化し、若々しい木々が多くなっていきました。

    1912年6月、カトマイ山の近くにある小さな山、ノバラプタ山が、20世紀で世界最大規模とも言われる大噴火を起こしました。噴出した火砕流は周囲約100平方キロメートルを飲み込み、谷は深さ200メートル以上もの火山灰に埋め尽くされました。

    これほど大規模な噴火だったにもかかわらず、当時この地域で暮らしていた原住民の人々はいち早く危険を察知し、噴火が本格化する前に脱出することに成功。噴火による直接の死者は一人も出なかったそうです。

    数年後、ナショナルジオグラフィックからの依頼を受けたロバート・F・グリッグス率いる調査隊がこの一帯を訪れました。その時、広大な谷の全体から無数の煙の柱が立ち上っていたことから、この地を「一万本の煙の谷」と命名したと言われています。

    RELATED ARTICLES

    関連記事

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    建国100周年のトルコ。初代大統領の旧居「アタテュルク博物館」で意外に思ったこと

    2023.12.10

    「新・世界の七不思議」の一つを写真で紹介!南アフリカのテーブルマウンテンで絶景ハイキング

    2023.12.09

    韓国のアウトドアショップに潜入調査!セレクト、スタイル共にワクワク感だらけ!

    2023.12.09

    世界で最も過酷なフットレース「バッドウォーター135」の全コースを(クルマで)走破!

    2023.12.07

    イスタンブールが年に一度1分間だけ時を止めるその日、市場の荒物屋で小さな幸運に出会った

    2023.12.06

    冬キャンプを彩る!イタリア屋台飯風「クリスマス・バーベキュー」レシピ

    2023.12.04

    アメリカ西海岸で老若男女問わず人気の「氷河湖トレイル」って?

    2023.12.03

    オーストラリアの平原に現れた「謎の巨石群」。遺跡か墓か、はたまたコレは…!?

    2023.12.02