壺の染液の中に、染めたい布や糸を浸してくぐらせます。染液自体は濁った色ですが、しばらくくぐらせてから引き上げて空気に触れさせ、水で洗うと、天然藍ならではの優しい藍色に変わります。
文字などを染め抜く場合は、型を押し当てて染液を刷り込み、水で洗います。こうした天然藍による染色作業は、事前にあらかじめ連絡して相談しておけば、実際に体験させてもらえるそうです。
ケーオワンナ・ナチュラル・インディゴで製作された商品は、併設のショップで購入することができます。天然藍特有の穏やかな色合いの服や小物には、ウッティ・カイさんならではのさりげないアレンジが加えられていて、日本で普段着として着ても違和感のない素敵なデザインです。もしプレーの街に滞在する機会があったら、こうした藍染工房もぜひ訪れてみてください。
山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。2016年3月下旬に著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』の増補新装版を雷鳥社より刊行予定。
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協力:ダイヤモンド・ビッグ社「地球の歩き方」編集部
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