先日、家族で富士山へ行ってきました。といっても、わが家の目的は山歩きよりも山小屋の食事です。夏の登山シーズン中でもマイカー規制がなく、静かな雰囲気が魅力の御殿場口の新5合目までクルマで移動。大石茶屋で雲海を眺めながら昼食を楽しみ、双子山方面へちょこっとハイキングしてきました。
今シーズンは閉山間近ですが、日帰りで気軽に楽しむ富士山の楽しみ方を紹介します!
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御殿場口の新5合目までのルートはマイカー規制なし。しかも駐車場は無料

夏の富士山で気になるのがマイカー規制。富士山には4つの登山ルートがありますが、御殿場口までの道路は夏の登山期間中でもマイカー規制を実施していません。新5合目には広い駐車場があり、利用料も無料です。
御殿場ルートは山頂までの距離がもっとも長く、山小屋も少ない健脚向けのルートです。そのためか、登山口周辺はほかの人気ルートと比べて静かな雰囲気がありました。
私たちが出かけたのは2026年8月28日。東京の自宅を午前9時前に出発し、途中の高速で少し渋滞したものの、新5合目には11時30分ごろに到着。
クルマがまばらな広々とした駐車場を見て、「富士山なのに、こんなに空いているの!?うれし~い!」と思わずテンションが上がりました。

Mt. FUJI TRAIL STATIONで富士山の情報を収集

トレステは、開山期間に合わせてオープンするコミュニティ施設で、2026年は9月10日まで開設。富士登山者やトレランの愛好家だけでなく、観光やハイキング目的で訪れる人も利用できます。
インフォメーションブースには富士登山や周辺観光のパンフレットが並び、登山やハイキングに詳しいスタッフに周辺の見どころや天候について教えてもらえます。
インフォメーションと展示ブース
インフォメーションブースに立ち寄ると、富士山に関するリアルタイムの気象情報や警報の有無なども一目でわかるので、散策前の情報収集に役立ちます。

バイオトイレ

絶景の展望台とウォッシングエリア

この日は青空ではなかったものの、富士山頂がくっきり見えました。


下山時に大砂走りで付いた砂を洗い落とせる無料の洗い場がありました。

トレステに入ると「この先の大石茶屋という山小屋がおすすめですよ」と、女性スタッフさんが教えてくれました。
「じつは、そこへごはんを食べに来たんですよー」と答えると、「おしゃれー!」と褒められちゃいました(笑)。

様々なインフォメーションのほかに、富士山御殿場登山道の歴史写真展なども開催されていました。
トレステは、本格的な登山者はもちろん、私たちのようなライト層も大歓迎してくれる温かい雰囲気が魅力の施設です。
Mt. FUJI TRAIL STATION(マウンテフジ・トレイル・ステーション)
- 開設期間:2026年9月10日まで(富士山開山期間中)
- 営業時間:8時30分~17時30分
- 所在地:御殿場口新五合目
- 利用料金:無料
- ホームページ:https://mtfujitrailstation.com
※荒天などにより変更になる場合があります。
大石茶屋まで約10分のプチ登山

トレステで情報収集したら、いよいよ今回の目的地=大石茶屋へ。トレステを出て富士山頂に向かって歩くと、大きな鳥居が見えてきました。それが御殿場ルートの登山口です。
本格的な富士登山ほどの装備は必要ありませんが、砂れきの道を歩くので安全のため滑りにくい靴が必須です。

大石茶屋までは徒歩約10分。距離は短いものの、富士登山道なので傾斜はそれなりにあります。足元は黒い火山砂れきで少し歩きにくく、標高もあるため、10分とはいえ思ったより息が弾みます。

このルートでは短い距離ながら、富士山らしいスケール感や「富士山を歩いている!」という実感をしっかりと味わえます。振り返ると、眼下には雲海や箱根方面の山々も見えました。
雲の上で味わう大石茶屋のごはん
大石茶屋に到着すると、目の前には、どこまでも続く空と雲海が広がっていました。
「こんな景色を見ながらごはんを食べられる!」と、思わずうれしくなりました。


夫は山菜そば、長男はカツカレー、次男はラーメン、そして私は肉うどんを注文。みんなでシェアしながらいただきました。


カレーは山小屋の手作りだとか。

大自然に囲まれた山小屋で食べるごはんは、やっぱり格別です。
「わざわざここまでランチを食べに来る価値、あるね!」と、家族全員で大満足。
今回は食べませんでしたが、かき氷も大石茶屋の名物だそう。
年に数回しか出現しない絶景を目撃

この日は雲は多めでしたが、運よく遠くまで見渡せました。房総半島、三浦半島、そして江の島まで見えました。
山小屋の方によると、「こんなに遠くまでいろいろ見える日は、年に3〜4回しかないよ」とのこと。

思いがけずオーナーさんによる富士山の絶景ガイドまで楽しめました。


大石茶屋
- 営業期間:2026年9月10日まで
ちょっと足を伸ばして双子山方面へ

お腹を満たしたあとも天気がもちそうだったので、双子山(二ツ塚)方面へ少しだけ歩いてみることにしました。
ここから先は、さらに富士山らしい火山砂れきの世界に入ります。一歩進むたびに砂が少し沈み、普段のハイキングとは違う歩き心地を体験できました。

富士山山頂方面へ入山する場合は、静岡県の登山規制の対象となり、2026年は入山料4,000円などの手続きが必要です。一方、御殿場口の双子山コースは、5合目観光として規制の対象外(無料)とされています。

少し標高を上がるだけで、見下ろす景色がガラリと変わりました。
人の姿がほとんどない広大な火山砂れき地帯。静かな空間で、富士山のスケールを全身で感じられました。
「富士山=大混雑」というイメージからは、ちょっと想像できない景色です。
過酷な環境に咲く植物にも注目

御殿場口の新5合目は標高約1,440m。樹木が少なく、黒い火山砂れきが広がっています。御殿場口は宝永噴火の痕跡を色濃く残しており、オンタデやイタドリなどの植物を見ることができるそうです。
今回、私たちの目を引いたのは、ところどころに咲くピンク色のメイゲツソウ。このような厳しい環境でも植物が根を張り、花を咲かせている姿を見ると、富士山の自然のたくましさを感じます。
もしや穴場?御殿場口は富士山なのに静かだった

今回訪ねて感じたのは、御殿場口の新5合目は、富士登山をしない人でも十分に楽しめる場所ということ。
マイカー規制がなく、駐車場も無料。トレステで情報を集め、そこから約10分歩けば山小屋で食事も楽しめます。さらに体力と天候に合わせて双子山方面へ足を延ばすこともできます。
しかも私たちが訪れた日は、駐車場も登山道も空いていました。
もちろん天候や曜日によって状況は変わりますが、「富士山は混んでいそう」と敬遠している人にこそ、一度行ってほしい場所です。
富士山の静岡県側の登山道も今年は閉山間近(9月10日まで)。夏の終わりに、山頂を目指さずのも良し、来シーズンの予定を今から計画するのもありです。日本一標高が高い富士山は、短い散策でも天候が急変することがあります。安全に歩ける服装と靴で、現地の最新情報を確認してからお出かけください。
●2026年の御殿場口登山道 新5合目の駐車場情報
※2026年の御殿場口登山道の開山期間は9月10日まで。開山期間中は、新5合目の第2、第3駐車場を利用できます。第1駐車場には、トレステが設置されるため、一般車は進入できません。




