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わざわざ行く価値あります!日本全国ご当地富士ジマンin 鹿児島県指宿市
◦コースタイム:5.5時間
◦距離:約9km
◦ルート:かいもん山麓ふれあい公園↔️頂上
編集 オーシタ
BE-PALに来て、筑波山、開聞岳と日本百名山を標高が低い順に踏破。最近、9月のサカナクションのライブチケットを入手して浮かれている。

「思っていたよりでかい……」
雄大な山容を目の前にして、ショック! 薩摩半島の南端、錦江湾の入り口に鎮座する開聞岳を眺めに行ってビビった。
登る前から気持ちで負けている……。その日は、名産の鰹節で験をかつぎ、登山に備えた。
翌朝。雨はきまぐれで、予報に反して深夜から降り続く。出発を遅らせ、雨が止むのを待って登り始めたのが吉と出た。
多分、風と雨で気温が下がったおかげだろう。事前リサーチでは「樹林帯が続くので暑い」という評判だったが、涼しくて快適♡。でも、余裕と驕っていられたのも五合目まで。次第に疲労と休憩時間が増えていく。
九合目から急な岩場になり、壁として立ちはだかる。前日に居酒屋で聞いた「地元の小学生は遠足で登る」という話を思い出して、自らを奮い立たす。岩にかかったはしごを登り、視界が開けたその先に見えたのは、山頂標識と雲の流線。そして真っ白で何も見えない下界……。
登頂できれば登山はほぼ成功と思ったが甘かった。下山は疲れでひざが笑い、動きがスローモーションに。いらないと思っていたトレッキングポールが足への負担を分散し、どれだけ救われたことか。脳内で24時間テレビマラソンのあのミュージックがエンドレスに流れる中、登山口に戻りゴールした。

開聞岳は円錐形の姿が美しく、「薩摩富士」の愛称で親しまれている。標高924mで日本百名山のなかで2番目の低さ。登山初心者向きだが、標高差があるのでやや注意が必要。らせん状の登山道が珍しい。
9:30
公園脇の2合目登山口を出発!


雨が止むのを待ち、9時半にスタート。不安を抱えながらも、登山口ではまだやる気がみなぎる余裕の表情。

樹林帯の狭い道が登山気分を盛り上げる。濡れ葉の露から守るためレインウェアを着用。

五合目展望台からの眺め。ガスの合間に大隅半島の佐田岬、その奥に種子島を望むことができ、頂上の360度パノラマに期待が膨らむ。
11:00
体力消耗はすでに8合目……

木漏れ日がきれいだが、七合目展望台まで眺望はない。30分ほど歩いて一合進むごとに5分休憩する。

九合目を過ぎ、頂上目前で様相が変わる。岩場になり、傾斜が急になるが、最後の踏ん張りどころ。


行動食は指宿の小田屋で購入。指宿産そら豆をふんだんに使った餡の饅頭でエネルギーを補給。
「そらっち」170円

12:30
コースタイムどおり3時間で登頂!

登頂の達成感! でも、霧島連山も屋久島も眼下は360度何も見えないまま30分休憩。

下りは足に力が入らずヘロヘロ。トレッキングポールのおかげでコースタイムどおり下山できた。
15:30
ゴール!

登山前日は〝勝つ〟験かつぎ

指宿市はカビ付けを繰り返す高級鰹節、本枯節で国内生産の7割を占める。登山前日の昼は人気店「元祖指宿らーめん二代目」へ。自分で削った本枯節をのせる「超勝武士ラーメン」(1,150円)を食べて験かつぎ。


夜も指宿駅前の居酒屋「黒豚と郷土料理 青葉」で験かつぎ。本枯節がかかったからあげ「いぶから」(780円)に合わせて、指宿の焼酎「利八」と「利右衛門」。

出張ついでに乗り鉄

趣味の乗り鉄チャンス! 人生初上陸の宮崎から、特急きりしまで鹿児島入り。

福岡から飛行機に乗れば安い! 初乗車の九州新幹線で福岡へ(結局総額は一緒)。
※構成/大下英則 撮影/後藤武久 地図/モリソン
(BE-PAL 2026年8月号より)




