安全に登頂するためには、しっかりとした計画とルートごとの事前準備が欠かせません。
今回は、北岳の難易度や代表的なルートの対策、登山計画を立てる際のポイントを解説します。
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北岳は難易度の高い登山を覚悟!
北岳の難易度が高いと言われる理由
南アルプスの名峰である北岳は、美しい高山植物や素晴らしい絶景が楽しめる、登山をする人なら一度は訪れたいと考える山です。
森林限界を越えた標高3,193mという高山に登る醍醐味がある一方、その登頂は相応の準備や実績が必要です。
北岳は事前の計画から必要十分な登山経験、知見などが求められる難易度を誇ります。
計画性やスキルなどが必要となるだけでなく、登頂するんだという強い意志が特に必要です。
標高3,193mの日本2位の標高
富士山に次ぐ日本第2位の標高、3,193mである北岳。そのため高山ならではのリスクが存在します。
標高が高くなると高い木々が育たない森林限界を越えるため、風雨に晒されると身を守ってくれる樹木がなく、一度天候が荒れれば低体温・滑落といったリスクが大きく上がります。
また標高が上がるにつれて空気が薄くなるため、頭痛や吐き気などの症状が出ることも。
無理のないペース配分と、こまめな水分補給などの体調管理が必須です。
登山口からの標高差が大きい
代表的な登山口である「広河原(標高約1,530m)」から山頂までの標高差は、約1,660mもあります。
これは非常に過酷な登りで、北岳は基本的に日帰りが不可。テントなどの宿泊装備を持って登るか、山小屋泊の想定で登る必要があるため、日帰りよりも荷物が重くなり標高差の影響をさらに受けやすくなります。
日帰りより重たい装備を背負っての登山は、スタートから身体にかかる負担が大きく、時間が経つごとにジリジリと体力が削られていきます。
標高差1660mの長く続くハードな上りとなります。登り切るには、難易度に見合う体力と脚力が求められます。
長時間の歩行になる
日帰りで登頂することは非常に困難で、一般的には山小屋やテントで1泊、余裕をもっての行程なら登頂前後に2泊する行程になります。
1日あたり6〜8時間以上の長時間の歩行に耐えられる持久力と、先述の通り重い荷物を背負って歩き続ける体力が必須となります。
北岳の登山ルートと対策
広河原から草スベリのルート
広河原から白根御池小屋を経由し、草スベリと呼ばれる急勾配を登って稜線に出るルートです。
北岳登山のメジャールートで、草スベリの急登は体力と精神力をこれでもかというほど削ぎ落としてきます。
対策(装備や事前準備など)
対策には急登に耐えるための事前準備が必須です。日差しを遮るものがない箇所もあるため、十分な行動食や水分、登山者が多い夏場であれば行動食に塩タブレットを含めるなど、必要な栄養を適切なタイミングで摂る準備をしておきましょう。
広河原から大樺沢二俣のルート
広河原から大樺沢沿いを歩き、二俣から八本歯のコルと呼ばれる岩場を経由して山頂を目指すルートです。
沢沿いの涼しい道から始まり、後半は岩場といった変化を楽しめます。
一方、装備不十分や経験不足があると滑落の危険が伴います。
対策(装備や事前準備など)
八本歯のコル付近はハシゴや岩場が連続するため、三点支持(手足4点のうち3点を岩につけて登る)の技術を身につけておくことが大切です。
落石の危険もあるため、ヘルメットの着用も必要です。
また雪渓を歩く時期は軽アイゼンが必要になることもあるなど、北岳登山の前に道具を実際に使い慣れておくことも必須です。
北岳の難易度から考える登山計画
計画ポイント①1泊2日以上の行程を想定する
先述の通り、登頂までの所要時間が長いため、日帰りは困難です。
白根御池小屋や肩の小屋、北岳山荘など、ルート上にある山小屋を予約し、1泊2日、メンバーによっては2泊3日の余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
疲労による事故を防ぐためにも、早出早着を徹底しておくことも大切です。
計画ポイント②天候の予測と対策
標高3,000m超えの高山では、下界は落ち着いていても山頂付近は暴風雨になることが珍しくありません。
夏でも雨が降ったり夜になれば急激に気温が下がるため、低体温症のリスクが高まります。
防水透湿性の高いレインウェアと、フリースやダウンなどの防寒着は、季節を問わずバックパックに入れておきましょう。
計画ポイント③エスケープルートの確認
体調不良や天候悪化などで山頂を目指せなくなった場合に備え、途中で安全に下山できるエスケープルートを事前に確認しておきましょう。
引き返す手段と判断基準を準備しておくことも、登山を計画する上では非常に大切です。
北岳は中級者以上の難易度!万全の対策を!
日本第2位の高峰・北岳は、登山者が一度はその頂を目指したいと憧れる山のひとつです。
山容からルートそのものの美しさと引き換えに高山ならではの難易度があり、万全の準備と登山経験を重ねておくことが必要です。
登山当日以外にも、その日を迎えるまで準備した時間も含めて北岳登山であるため苦労も多く、その末に立った山頂からの景色は、一生の思い出になるほどの感動を与えてくれるはずです。
自分の体力や技術としっかり相談し、安全第一の計画で憧れの北岳登山に挑戦しましょう。





