千葉県南房総市の花嫁街道は寒い季節に超おすすめのトレッキングルートだ! | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.02.12

    千葉県南房総市の花嫁街道は寒い季節に超おすすめのトレッキングルートだ!

    千葉県の山は47都道府県にある最高峰のなかで、もっとも標高が低いそうです。最高峰の愛宕山でさえ408m。海のイメージの方が強いかも知れませんね。世界中から登山客がギュッと集まる名だたる高山はないかもしれませんが、意外と歩きごたえのある「魅力的な低山」の宝庫だったりします。周りに高い山がないため、富士山が見えることも。しかも東京のお隣でアクセスがよく、クルマはもちろん電車や高速バスでも訪れることができます。

    私は子どものころからのご縁で外房にはしょっちゅう訪れています。若いときはサーフィンにのめりこみ、ここ数年は5歳と10歳の息子たちと、そして11歳になる愛犬の豊と、家族みんなが楽しめる低山トレッキングにハマっています。今回は年末に南房総の和田浦、「花嫁街道」を歩いたよ~というレポートを。

    花嫁さんも歩いた!? 「花嫁街道」とは

    場所はサーファーでにぎわう千葉県南房総市と鴨川市の境にあります。周辺は温暖な気候に恵まれ、花の産地としても有名です。山頂の「烏場山(からすばやま)」は「新日本百名山」のひとつで眺望もよく、房総では人気のハイキングコース。花嫁街道には海からも歩いて行けます。そんな海辺の集落と、山間にある上三原の集落との交流道でもあったそう。生活物資の往来や、学校への通学路としても利用されたらしく、かつては花嫁行列もこの道を通って嫁いでいったという言い伝えから、「花嫁街道」と名づけられたそうです。歴史ある道なんですね~。

    登山道の駐車場はどこにある?

    市営の無料駐車場

    海の傍にある市営の「南房総市花園駐車場」は無料。きれいなトイレもあります。

    JR内房線和田浦駅から歩くこともできる花嫁街道ですが、クルマの場合、広々とした市営の無料駐車場が便利です。海岸線の脇にあり、乗用車25台、大型車2台が停められます。ただ、ここから登山道までは片道1.6km、約25分かかるのです。

    以前からずっとこのハイキングコースには行きたかったのですが、登山道と駐車場の往復を考えたら、子どもにはシンドイだろうとあきらめていました。もっと登山口の近くに駐車場はないのか南房総市役所、商工観光部観光プロモーション課におたずねしたところ、登山道付近にも一応、数台停められるスペースはあると。ただ、道が狭く、満車になっている可能性もあるそうです。

    また、登山道はクルマで行く場合左に曲がったところにあるのですが、その直前を右に進む道があり、そちらの奥にも数台駐車スペースがあるそう。空いていたらそこに停めてもOKと教えてもらいました。

    ときは年の瀬、登山道の駐車スペースがもし空いていたら停めよう。満車なら海沿いの無料駐車場から歩こうと祈るような気持ちで、年越しを過ごしていた外房の家から向かってみたのでした。

    登山道駐車場

    家がある勝浦から約1時間で到着。登山道の駐車場、空いていました!

    子どもがいる場合、駐車場の近い遠いは大問題なのです。無駄な距離を歩かせたくない。遠いだの疲れただの文句をいわれたくないんですよね(笑)。でも、ここへの道のりは確かに細く、わが家のキャンピングカーでスレスレでした。行かれる方は注意してくださいね。

    いざ花嫁街道トレッキング

    花嫁街道入り口

    ●11:07● 花嫁街道入り口はこちら。 ※旅の参考のため、今回も通過時間(一番左)を表記します。

    クルマを降りたらすぐ登山開始。テンション上がりますね(笑)。入り口付近で、トレイルランから戻ってきた男性とすれ違いました。彼らも楽しめるいいコースってことでしょうか。期待が膨らみますが、心配なのは2019年に房総半島を直撃した台風15号の影響。しょっちゅう房総半島を歩いている私たちは、その被害をあちこちで目の当たりにしています。

    登山道崩落箇所の看板

    いきなりの登山道崩落箇所。子どもたちは夫にお尻を押され、よっこらせとよじ登ります。

    登山道を歩き始めてしばらくは、長い上り坂になりました。

    倒木

    見上げれば倒木。

    丸太の木道

    慎重に渡りましょう。

    山は傷んでいる箇所もありましたが、多くの地元有志たちが登山道やハイキングコースを懸命な努力で整備したそう。そんなに危険な場所もなく普通に歩けました。ありがとうございます。

    根っこの上を歩く

    この方、年の瀬に半袖ですよ(笑)。

    沖合を流れる暖流の影響により、本当に暖かな冬の房総なんです。このあたりは夏のジメジメしている時期、あのいやなヤマビルがよく出ると聞きます。でも、冬なら虫の心配もなく、暖かで、トレッキングにおすすめなんですよ。

    第2展望台からの眺望

    ●11:45● 第二展望台に到着。

    第一展望台は鬱蒼としていたので、第二展望台まで一気に歩きました。ここからはかつてよくサーフィンしていた和田の海が見えました。

    経文石

    ●12:00● 昔はこの岩の下に経文が掘られていたそうですが、いまは風化して何も見えないとか。

    じがい水の標識

    ●12:12● 見渡しましたが、水場のようなところはなかったです(笑)。

    道標多数

    看板が多かった。

    コレはなんの見どころだろう!? という看板は多かったですが、スマホの電波が悪く、人の気配も少なく(お正月休みに突入した時期だったので、もっと混んでいるかと思いました)、こういう情報はありがたかったです。それだけ地元の皆さんに愛されているルートなんだなぁと思いながら歩きました。

    ランチは見晴台で

    見晴台

    ●12:35● 見晴台に到着しました。さぁお昼食べよう。

    頂上の烏場山まであと少しでしたが、ベンチがあり景色がきれいな見晴台で持参したコンビニおにぎりをいただきました。インターネットで調べたところ、頂上よりもこちらの方が開けているとのことでした。

    見晴らし台でランチ

    すぐそこに高塚山、向こうには太平洋が見渡せます。気持ちいい場所。

    イヌも休憩

    豊もエネルギー補給です。

    イヌの行動食は、食べ慣れたドッグフード。それに水をひたひたと注いであげています。一度に水分補給もでき、時短になるのでオススメです。また、イヌは数ヶ月に一度のお風呂しか入りません。砂埃で身体が汚れないよう、トレッキングの際はウエアも着せています。

    烏場山登頂

    烏場山の頂上へ続く階段

    ●13:37● お腹がふくれたので烏場山の頂上へ。急な階段が続きます。

    山頂

    ●13:40● 登頂しました。気温が高かったからか富士山は望めず。

    標高266m。条件が揃っていたら、ここからは富士山、伊豆半島、伊豆大島なども見えるそうですよ。尾根伝いはなだらかな道のりでしたが、それなりに歩きごたえはありました。散歩感覚で気持ちよく身体が動かせる。これこそが千葉の低山の魅力ですね。

    駐車場までの道のりは「花婿コース」

    花婿コース

    花婿コースは深い森。急な下り坂が続く。

    烏場山の頂上で、花嫁と花婿が出会ったというわけですね(笑)。

    日当たりよく眺望に恵まれた花嫁街道ですが、花婿コースは一転して木々が茂り、急な道となりました。子連れでこの険しい道を登るのはテンションが下がりそう…。花嫁街道側からエントリーした方がよさそうです。

    祠で拝む子ども

    歴史を感じる石祠。ばあちゃん子だった長男はスッと手を合わせます。

    一般道を歩く

    ●15:00● 傾く太陽、やっと道路に出ました。

    ゴールにある黒滝。花嫁街道の見どころでもある落差約15mのその滝は、残念ながら「通行不能」の札がかかっており見られませんでしたが、アスファルトの道に出た瞬間、なんだかホッとしました。11時ちょっとから15時過ぎまで、けっこう歩きましたね。

    紅葉

    おお、まだいたか。紅葉(笑)。

    養蜂場

    ●15:07● 養蜂場がありました。

    登山口に戻ると、ほかのクルマはおらず、私たちのキャンピングカーだけでした。一日たっぷり遊びましたね。このように外房の山々は歩きごたえ十分。子どももイヌも楽しめるアクテビティ。しかもオカネがかからない(コレ、重要)。もう一度いいますよ。千葉の冬の低山トレッキングは、ホント最高〜! 山の空気に癒され、今夜もおいしいお酒が呑めるゾと、すっかり日が暮れた道のりを、大満足で外房の家へと向かったのでした。

    烏場山

    • 所在地:千葉県南房総市和田町花園
    • 標高:266m
    • 登山口までのアクセス:JR内房線「和田浦」駅より徒歩約30分、南房総市花園駐車場より徒歩約25分
    • 今回の総歩行時間:約4時間
    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ(キャンピングカー所有)、自転車、サーフィン(ショートもロングも)、スノーボード、ファミリートレッキングなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納(整理収納アドバイザー1級資格取得)。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。直近は苦手な掃除をがんばっている。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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