地元アウトドア愛好家の聖地!バンクーバー郊外のササマット湖で絶景&透明感に癒されてきた | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.07.24

地元アウトドア愛好家の聖地!バンクーバー郊外のササマット湖で絶景&透明感に癒されてきた

地元アウトドア愛好家の聖地!バンクーバー郊外のササマット湖で絶景&透明感に癒されてきた
カナダ西海岸のバンクーバーは、アウトドア天国。

透明度の高い海、雨に育まれた緑深い森、本格的な山のトレッキングルートなど、豊かな自然が都市のすぐそばにあるのが魅力の街です。

そこで筆者が創設したのが「バンクーバー日帰り絶景アウトドア部」(現在部員1人)。第2回の今回は、山奥っぽいのに日帰りで行ける、絶景の湖をレポートしますよ。

透明な湖水と森の音に包まれる夏の一日

都会のすぐそばにありながら、透明度の高い海や川に恵まれたバンクーバー。

「日帰りで行ける範囲に、気持ちよく泳げる絶景の湖があるよ」と地元の友人から聞きつけた筆者。調べると、湖畔にハイキングトレイルもある模様。これは行ってみなければ!

これがまた、身も心も浄化される癒しのひとときだったのです。

泳ぐもよし、歩くもよし、ただぼうっとするもよし……ここは天国なの?

こんにちは。バンクーバー日帰り絶景アウトドア部、部長の佐知ゆりこです。

今回訪れたのは、バンクーバー郊外のポートムーディ近郊、ベルカラ地域公園にある「ササマット湖(Sasamat Lake)」。バンクーバー中心部から車で約1時間、公共交通機関でも約1時間半でアクセスできるアウトドアスポットです。広大な自然公園の一角にあり、透明度の高い湖と、湖をぐるりと取り囲む深い緑の森が特徴。地元の人たちの憩いの場です。

晴れた日には青空が湖面に反射して、一面がブルーの世界に。

筆者が訪れたのは平日の昼間。午後や休日は地元の人でにぎわいますが、平日の午前中は穴場です。さて、さっそく湖に足を入れてみましょう。

ひんやり、気持ちいい!

バンクーバー周辺の海や川は水温が低いことで知られていますが、ここササマット湖は6月中旬でも水温15~18度前後といわれ、比較的高め。素足を入れるとひんやりするものの、快適に感じる程度です。初夏から秋口にはスタンドアップパドルボード(SUP)やカヤック、遊泳などを楽しむ人の姿が見られます。

週末の午後になると、水着姿の地元の若者やファミリーが続々とやってきます。

何よりも感激してしまうのが、湖水の透明度。

トライアスロンが趣味の友人によると、このササマット湖は水が澄んでいて、かなり深くまで見えるのだそう。泳いでいると、それがなんとも気持ちいいのだとか。

見て、この透明度!

ピクニックエリアや売店も。アウトドアでの熱々フードがたまらない!

森に囲まれた湖という本格的なアウトドアロケーションながら、ピクニックエリアやトイレ、ごみ箱、売店まで完備。しかも売店では、ハンバーガーやフィッシュ・アンド・チップス(白身魚のフライとフライドポテトの盛り合わせ)などをその場で調理して販売しています。街のハンバーガー店顔負けのメニューの豊富さにびっくり!

筆者はチーズバーガーとポテトを注文。つい無難なチョイスになってしまう……

揚げたてポテトがたまらん! 熱々フードで、バーベキューしているような気分に。
湖を見渡せる場所にテーブルとベンチが。ベストロケーション!

木陰に腰を下ろし、上を見上げれば木漏れ日がキラリ。

この「木漏れ日(Komorebi)」という日本語、意外にカナダ人がよく知っている単語のひとつです。「日本語にはなんて美しい言葉があるの!」と言われたことが何度かあります。

木々の間からこぼれる太陽の光を特別な恵みのように感じる気持ちは、自然を愛するカナダ人と日本人に共通する部分なのかもしれませんね。

葉の緑と空の青、輝く太陽。あぁ、充電される……

湖のほとりをぐるりと歩く、湖畔のトレイルへ出発!

さて。

湖の透明感を味わい、腹ごしらえも済ませたところで、探検に出かけましょう。

ビーチに置かれたカラフルなSUPのボードが絵になります。

筆者がカナダのバンクーバーに住んでいて感じるのは、「アウトドアが日常の一部になっている」ということ。州や自治体が自然公園やビーチ、トレイルなどを整備・管理していて、海辺や公園内だけでなく、どこに行ってもごみ箱やトイレまできれいに保たれているのです。これにはいつも感心してしまいます。

思い立ったら海へ、森へ、湖へ。誰もが自然を身近に感じる暮らしを支えているのが、この充実した公園設備と、あちこちにあるハイキングトレイル。初めての人でも楽しめるよう、現地の案内板には各トレイルの距離や所要時間、難易度などが分かりやすく書かれています。

わかりやすい案内板があり、初めて来た人にも優しい。

このササマット湖の周辺には9本のハイキングトレイルがあります。

なだらかな起伏があり、比較的歩きやすい初級(EASY)コースが4本、やや荒れた不整地や坂道を含む中級(INTERMEDIATE)コースが3本、急勾配で岩場も多い本格派向け上級(CHALLENGING)コースが2本。それぞれのコースは全長3~6キロで、1~2時間で歩けます。

筆者のお目当ては、湖をぐるりと巡る「ササマット湖ループトレイル(Sasamat Lake Loop Trail)」。距離3.2キロ、所要約1時間。公園内で最も人気の高い、初級コースの一つです。

湖のすぐわきに、トレイルの入り口を発見!

水の音、風の音、鳥の声。森の中は自然音のオーケストラ

さっそく足を踏み入れてみます。

トレイルは森の中に続きます。周囲に木々はあるものの、明るい日差しが差し込んでいます。

明るい森の小道。左側がすぐ湖です。

歩き始めてすぐに気づくのが、自然の音の豊かさです。湖の奥からは、さらさらと寄せる静かな波音が。岩や木の根が張り出した岸辺では、水がぶつかり合って、ぽちゃぽちゃ、ぱたぱたと、水音はその表情を変えます。頭上では風が針葉樹の枝を揺らし、時折遠くから鳥の声。まるで自然が奏でるオーケストラです。

岸辺では水が根や岩に当たり、場所ごとに違う音色を奏でていました。

森には、何十年、何百年と生きてきたと思われる大木がそびえ、その足元では若い木々や新芽が光を求めて伸びています。深い緑から明るい黄緑まで、目の前に広がる緑のグラデーション。思わず立ち止まって見入ってしまいます。

古い大木に芽吹くけなげな新緑。その姿になんだか勇気づけられるのは筆者だけでしょうか。

バンクーバー周辺のトレイルは深い森の中にあることが多く、森林浴を楽しむタイプが主流。その点、ササマット湖のトレイルは、木々の間から湖が姿を現し、深い緑と清らかな水面を両方楽しみながら歩くことができます。

おっと?

森の小道を歩いていると、傍らの木に、鮮やかな赤い頭部が目を引く美しい鳥が。ムネアカシルスイキツツキ(Red-breasted Sapsucker)でしょうか。木に小さな穴を開けて樹液をなめるユニークな習性を持つことで知られる、北米西海岸の森でよく見られるキツツキの仲間です。

ムネアカシルスイキツツキと思われる鳥。樹液を吸うので「シルスイ(sapsucker)」という名前なんですね。

ササマット湖周辺のような針葉樹林では、こうしたキツツキ類、ワタリガラス、カナダカケスなどがよく見られます。湖には何種類かの水鳥も遊びに来ています。鳥好きさんにもおすすめの場所です。

トレイルウォーキングのハイライトは水上散歩

全長約3.2キロのササマット湖ループトレイル。湖を半周し、湖上に架かる橋を渡って湖を横断、さらに半周してスタート地点のビーチに戻る、というのがその全貌です。

中間地点にある湖上を渡る橋が、このルートのハイライト。この橋は水面すれすれの高さにあり、本当に水の上を歩いているような気分に。

これこれ!これを歩きたかったのよ。湖を横切る橋は、対岸の森を目指して一直線。
橋は水面スレスレ!なかなかの臨場感で、まさに水上散歩という感じ。

トレイル後半は、湖から再び森の中へ。そして砂浜へ

さて、ここから後半。出発地点のビーチに向かって、また湖畔を歩きます。

橋を渡り終えると、しばらく水際の遊歩道が続きます。

分岐がわかりづらい場所には案内表示が。初めて来た人でも迷わないように配慮されています。ところどころにベンチもあり、みんなが自分のペースで歩けるようになっています。

改めて深呼吸して、胸いっぱいに森の空気を吸い込んで。

案内板があるので迷わず歩けます。

ほどなく、トレイルのゴール、出発地点の砂浜に到着。ここまで約1時間。ほどよいウォーキングです。

湖畔ではカナダグースの親子に遭遇。バンクーバーではすっかりおなじみの鳥ですが、ふわふわのヒナを連れて歩く姿には思わず頬が緩みます。

「おかえり~」。カナダグースの親子がお出迎え。

間違いなくまた来たい! 次は水着持参か?

「バンクーバー日帰り絶景アウトドア部」第2回の活動も無事完了。今回はバンクーバー郊外のベルカラ地域公園、ササマット湖でした。

青空を映す湖、海のような白い砂浜、緑に染まる湖畔、水上の橋からの風景……。さまざまな景色が楽しめるこの湖は、間違いなく絶景スポット認定です。

地元のアウトドアファンは、5~6月にはすでに水着で遊んで夏気分。うらやましすぎたので、次は私も水着を持参しようかな。

青空の日は特に、絶景度マックス!

次はどこの絶景へ行こうかな。

次回の「バンクーバー日帰り絶景アウトドア部」の活動もお楽しみに!

※売店は夏季のみ営業。バスの運行は季節や曜日によって異なります。現地ではカヤックなどのレンタルは行っていません(2026年6月現在)

著者画像

佐知ゆりこさん

カナダ在住/ライター

海外教育移住やバイリンガル教育についての情報を発信するライター・教育移住ナビゲーター。ライフスタイル、カルチャー、旅、子育て、英語学習、心理学などに関する多数の記事を雑誌・Webメディア等に執筆。マレーシアやカナダへの留学・サマースクールのコンサルタントとしても活動している。海・湖・川などの水辺が大好きで、バンクーバー近郊の絶景アウトドアスポットを訪れるのが趣味。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

地元アウトドア愛好家の聖地!バンクーバー郊外のササマット湖で絶景&透明感に癒されてきた

2026.07.24

電気も水もない砂州の島。スリランカ北西部の「ヴェラ島」に風を求めてやってきた!

2026.07.24

風の力で海を走る!世界中の“風好き”が集まるスリランカ・カルピティヤでカイトサーフィン三昧

2026.07.23

日本の照葉樹林ではあまり食されない野生のキノコが、中国雲南省では名物料理!

2026.07.16

「難攻不落の要塞」を攻略ハイク!南仏アンティーブでやってみた

2026.07.13

南アフリカの絶景を空中散歩!オリビ渓谷で味わうスリル満点な吊り橋体験

2026.07.13

カリフォルニアのサーフシティUSAに誕生した「都会の森」。油田跡地から“自然を育てる場所”への再生物語

2026.07.12

魚であふれる滝!?タイ最大の国立公園にある「パーラウー滝」で子どもと楽しむお手軽渓流ハイク

2026.07.10