世界屈指のパウダースノーを求めて、かつては毎年のように通い詰めたニセコの雪山。結婚、出産と自分のライフステージが変わり、その後は、コロナ禍、さらにはインバウンドの影響で街の様子も大きく変わったと聞き、「いまのニセコってどうなってるの?」とずっと気になっていました。
私にとってニセコは、冬だけの場所ではありません。オートバイで北海道を旅するときに立ち寄り、ある年は台風で足止めを食らったことも。そのおかげで普段はなかなか出あえない大増水の尻別川でラフティングを楽しめたことも、いまではいい思い出です。
今回、再びこの地を訪れてみると、やっぱりここは自然を全身で遊ぶ場所だ!とあらためて実感する旅になりました。
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15年ぶりに訪れたニセコの変わらない雄大な山容

世間ではインバウンド景気に沸く高級リゾートという印象が強いニセコ。実際に歩いてみると、その魅力は今も昔も「自然を遊び尽くせる場所」であることに気づかされます。
私が頻繁にこの地を訪れていたのは2010年前後。実に15年あまりが過ぎました。当時はなかったラグジュアリーなホテルの並ぶ様子に圧倒されそうになりましたが、いまも昔も変わらない羊蹄山(ようていざん)の山容に、なんだかホッとしました。
旅の拠点にした「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」では、新たな山麓拠点や最新鋭のゴンドラが始動するなど、大自然を遊びつくすためのグリーンシーズン(夏期)の取り組みが劇的にアップデートされていました。遠くまで移動しなくても、ヒラフ内でニセコの大自然を楽しめるたくさんのプログラムが待っていました。
3回目でも楽しかった尻別川でのラフティング

ラフティングのスタート地点までは、バスで20分ほど走りました。

尻別川(しりべつがわ)でのラフティングは、これが3回目。過去には台風による大増水のタイミングでも体験。今回は比較的穏やかな分、川を眺めたり、周囲の景色を楽しむ余裕がありました。

この時期ならではの楽しみもあります。ネパール人のガイドさんがパドルを一生懸命漕ぎ、ラフトを川の上でグルグル回すなか、乗客みんなでボートのへりに立つのです。もちろん最後はみんなで川に落ちます(笑)。
わざとラフトをひっくり返したり、ほかのグループと水をかけあったりと常に笑顔があふれていました。

7月の尻別川では、レンタルのドライスーツにブーツでは暑いくらい。しかし、川に飛びこむと顔や手が凍えるくらいキンキンに冷たくて、そのギャップに「気持ちいい~」と自然に声が出るほど。

泳いだり飛びこんだり。それでもドライスーツの中の服は、ほとんど濡れておらずびっくり。

今回私たちが参加したコースは、約7㎞を2時間ほどかけて下りました。GW明けのもっとも雪解け水が多い時期は、同じ時間で13㎞も進むそうです。身長と同じくらいの波が立つらしく、「スリルを味わいたいならGWがいい」とガイドさん。

のんびり川を下っていると、川のせせらぎとはまた違う水の音が聞こえてきました。
その正体は、山肌を伝う湧き水。ニセコは水が豊富な場所。あちこちに湧水所があり、水を汲みに来る地元の人の姿もありました。自然のままの護岸されていない川岸や、人工的な音がしない贅沢な世界に、すべてがリセットされるようでした。

■ニセコラフティング
【ラフティング夏コース】
- 対象:6歳以上
- 料金:大人6,980円、小学生4,890円
- 時間(2部制):9時30分~13時、13時30分~17時
- 開催期間:2026年11月3日まで
【ファミリーラフティング】
- 対象:3歳以上
- 料金:大人5,980円、小学生3,500円、幼児(3~5歳)2,300円
- 時間(2部制):10時~12時30分、13時~15時30分
- 開催期間:2026年8月31日まで
- HP:ニセコラフティング
木の上で童心に返る大人が夢中になるアドベンチャーパーク

次に向かったのは、森のなかにつくられたNAC(ナック)アドベンチャーパーク。見上げると、かなり高いところに遊具らしきものが…。

ここは、世界各地で傑作パークを手がけてきたエストニア出身のパーク職人による、日本で初めてのプロデュース作品だそう。

コースへ行く前に、レクチャーを受けました。

「ちゃんと覚えられるかな?」と不安になりますが、ここは「習うより慣れよ」。コースに出てみると、体が勝手に動き始めました。最後の方はだいぶ動きがスムーズに。

命綱を装着し、木から木へ渡っていきます。かなり高い場所でも「だってハーネスが付いているから!」と大胆になりました。一歩踏み出すたびに景色が変わるところがおもしろかったです。

最後はジップラインで一気に滑り抜ける爽快感を楽しめます。自然の中だからこその開放感があり、「もう一周やりたい!全コース制覇したい!」と思えるほどでした。
■NACアドベンチャーパーク
【通常プラン】
- 料金:大人5,700円、子ども(小学生以下)4,600円
- 利用条件:身長115㎝~(一部コースは140cm~)
- 営業時間:9時~17時(最終受付15時)
- 開催期間:2026年11月3日まで
- HP:NACアドベンチャーパーク
ゴンドラで楽々アクセス。そこから始まるMTBダウンヒル

今夏、ニセコ東急 グラン・ヒラフでは新たな山麓拠点やゴンドラを中心に様々なアクティビティがさらに充実したそうです。アクティビティに参加しなくても、ゴンドラで気軽に山の上までアクセスし、そこからは羊蹄山を望む絶景を楽しめます。ちなみに山頂まで徒歩で行ける登山道はないそうです。


残念ながら今回は参加できませんでしたが、気になったのがMTB。上りはゴンドラで移動し、そこから先はスキー場の斜面を利用した下りだけのコースを走ります。コースは、バンクやウェーブを組み込んだ走りやすいフロートレイル。スキーやスノーボードでターンを描くような自然な感覚でスピードと浮遊感を味わえるそうです。次回、ぜひやってみたい!

レンタルバイクは、MTB(フルサスペンション)、E-MTB、E-ロードバイク、キッズバイクを用意。ヘルメットやプロテクターのレンタルもあります。服装は、サンダルは不可。シューズ、長袖がおすすめだそうです。晴れた日には、サングラス、日焼け止めもお忘れなく。

MTBも楽しそうですが、E-バイクを借りて羊蹄山の周囲をのんびり巡るのも、きっと気持ちいいはず。冬は雪山が目的地になるニセコですが、夏は移動そのものが遊びになるんですね。
■サマーゴンドラ
- 料金:大人2,000円、小学生1,200円(往復)、未就学児、ペット無料
- MTB利用のゴンドラ料金(1日):大人4,000円、小学生2,500円
- 営業時間:8時30分~16時(上り最終乗車は15時30分)
- 運行日:2026年7月4日~8月30日は毎日、9月は土日祝日のみ
- HP:サマーゴンドラ
外遊びの締めくくりはクラフトビールで一杯

この旅でいちばん幸せだった時間。それはラフティングのあとでも、アドベンチャーのあとでも同じでした。
もちろん「ビール!」です(笑)。
ゴンドラを降りたところにある「POWDERHOOD RESTAURANT & TAPROOM(パウダーフッド レストラン アンド タップルーム)」で、できたてのクラフトビールがいただけます。私が気に入ったのは、ゲレンデマジックというヘイジーIPA。マンゴーやライチのような濃厚なトロピカル感があるジューシーなビール 。何杯飲んだことでしょう。

「あぁ、このために遊んでいたのかもしれない」。そんな気持ちになるほど、おいしかった~(笑)。
■パウダーフッド レストラン アンド タップルーム
- 場所:エースゴンドラ山麓駅舎横「ALPEN NODE(アルペンノード)」内
- 営業時間:8時30分~16時(L.O.15時30分)
- 営業期間:2026年11月3日まで
- HP:POWDERHOOD RESTAURANT & TAPROOM

景色も施設もアクティビティも魅力的でした。しかし、私にとってニセコの一番の魅力は、「四季折々の自然を、全身で遊びつくせること」。冬のパウダースノーは世界に誇れる財産。しかし、夏のニセコも負けていませんでした。
山で遊び、川で笑い、最後はビールで締める。そんな一日を過ごせば、「また来よう」という言葉が自然と出てきます。
余談ですが私はまだ秋のニセコを知りません。鮮やかな紅葉、少し肌寒い空気のなかで入る温泉、そして遊んだあとのクラフトビール。次は秋に来たいものです。
そんな、また来る理由を脳裏に残してくれるのも、ニセコという場所の魅力なのかもしれません。やっぱり冬だけじゃもったいない。
■ニセコ東急 グラン・ヒラフ

- 所在地:北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ1条4丁目5番18号
- 電話番号:0136-22-0109
- アクセス:札幌市内、新千歳空港からクルマで約2時間
- HP:ニセコ東急 グラン・ヒラフ




