フィンランドで体験できるスノーチューブとは?【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.10.21

    フィンランドで体験できるスノーチューブとは?【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    フィンランドで体験できるスノーチューブとは?【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
    今回はこの度の目的の一つである超爽快な雪遊び「スノーチューブ」も紹介しますよ。

    どうも。オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
    Text

    最高に愉快なソリすべり体験!(雪遊び王国フィンランド旅・その3)

    前回はこちら↓

    フィンランドで大興奮!?な犬ぞり体験は大爽快!【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    訪れているのは「雪遊び王国フィンランド旅・その1」と同じヒモススキーリゾート。17基のリフトと26のスロープがあるかなり本格的なスノーリゾートです!

    全体図です。
    スキーゲレンデです。ちょっと雲行きが…。

    まずはゲレンデスキーのレッスンを受けます。というのも相棒のフォトグラファー氏(田所優季さん)はスキー経験1回。私のほうは5~6回はやっていますが、最後にしたのはもう20年以上前。はい、2人ともビギナーなのです。

    今回のインストラクターを務めてくれたのはイーロさん。
    そういう事情から2人ともヘルメット姿。

    …というわけではなく、ビギナーかどうかは関係なくフィンランドでは(そしてこのあと行ったオーストリアでも)スキーのときはヘルメット着用が基本。スキー帽でもOKの日本とはそこが違いますよね。

    じつはオーストラリアで加入した海外旅行保険でも「スキー・スノボ特約」をつけたのですが「ヘルメット着用」が条件になっていて、「現地で借りられなかったらどうしよう」と焦っていたのですが、もしかしたら世界的に見ると「ヘルメット着用」のほうがスタンダードなのかもしれません。

    と言いながら意外とまともにすべっているフォトグラファー氏。
    今回「モデル役」としても大活躍してくれました。

    で、やっていると無茶苦茶楽しくなってきたのですが途中で切り上げました。というのはこの「雪遊び王国の旅」でどうしてもやりたかったことがあるからです。

    念願の「大自然スノーチューブ」!

    それは「スノーチューブ」。ウォーターパークにあるウォータースライダーなんかで使う「トラック用のタイヤチューブ(直径は1.2メートルくらい?)の片面に底をつけた感じのもの」で、雪の上をすべる遊びです。

    はい、こういうやつです。

    以前中東のドバイにある屋内人工スキー場「ドバイスキー」で体験したのですが、なんたってコースの距離は20メートルほど。

    さすがドバイ!砂漠の国で雪遊びができる!?【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    大自然の中でもっと長いのを楽しみたいと思ったのです!

    てなわけで早速スノーチューブ遊び開始。リフトの代わりの「動く歩道」に乗ります。

    「今からワープします」感がなかなかです。

    でもここで一つ大事件が! スノーチューブを持って普通に乗っていたのですが、なぜか足が後方にすべりだすのです。

    えっ? なんで? なんでなんでなんで? と思いながら踏んばろうとしても足は後方にすべり続け…はい、見事にこけました。

    「なんでこんなところでこけとんねん」という氷点下35度レベルの冷たい視線の集中砲火をインストラクターのイーロ氏やガイドのパイビのみならず、相棒であるはずのフォトグラファー氏からも浴びました。

    けどそのあとで彼女も見事にこの動く歩道の上でコケました。笑 じつはイーロに「時間節約のためのスキー靴のままで行きましょう」と言われてそれに従ったのですが、これが結構「動く歩道」の床面で滑るんです。

    スノーチューブをするときはスキー靴ではなく、底がビブラムソール系でグリップのあるスノーシューズかミドルカット以上のトレッキングシューズを着用することを強くお勧めします。

    まあ、そんなこんなで動く歩道の出口に。左側に行くとスキーやスノボ用のゲレンデ、右に行くとなんとスノーチューブ専用のゲレンデです! ヒモススキー場、スノーチューブに力を入れているなあ…感心したのですが、じつは専用スロープの存在にはある重要な訳があるのですが、それはあとで判明します。

    結構長いスロープです。

    イーロがスノーチューブの乗り方を指導してくれます。「この底の部分にお尻をつけないで。そりみたいに座るんじゃなくて、チューブの上に寝っ転がるイメージで。そのほうがスピードが出るから」。なるほど、確かにお尻の抵抗がないほうがいいわな。

    というわけで空を見上げるような格好で滑り始めます。最初はスピードもゆっくりなのですがすぐに上がります。うひょ~、爽快。…と思っていたら徐々にカラダが反転して、頭のほうが先といううか下になります。

    まあ、頭のほうが足よりも重いので足から滑り始めても基本的にはいつしか頭が先になるんですわな。バンジージャンプでも頭が下になるのと同様でしょうか。

    と物理学的な見解を冷静に述べている場合ではないことにすぐに気づきます。

    止まり方、わからない…

    バンジージャンプは紐があります。それがブレーキの役割をします。けど…。

    スノーチューブ、ブレーキないじゃん! 止まり方とか聞いてないじゃん! このまま頭から突っ込んでどこかにぶつかったらヘルメットつけててもヤバいじゃん! 

    とかなりパニックになったところで、なんかスノーチューブが右のほうに方向転換します。そしてしばらく進んだところでゆっくりと自然に停止。

    そうなのです。ゲレンデの一番下のところがボブスレーとかでカーブするところのような半チューブ状になっていて、自然にスノーチューブが右側に流れていき、その後傾斜がほぼなくなって止まるようにコース設計されているのです。

    最後のほうでは体を起こして止まります。

    これこそがスノーチューブ専用ゲレンデがある理由なのでしょう。逆に言うとちょっと冒険心なんかを出しちゃってスキー用のゲレンデをすべってみたりすると、途中から頭が下になったままという状態になります。

    あと方向転換できないのでゲレンデで転んでいる人とかに激突する危険もあります。

    まあ途中で焦ることはありましたが、安全であることがわかればものすごく爽快です。スピード感も半端ないですし、空気の入ったチューブなので凸凹なところを通過しても「そり」ほどは大きな影響を受けず投げ出されることもありません。

    ゲレンデの長さは300メートルくらいで、すべっている時間は20秒くらいでしょうか? それ以上長いと「前が見えない不安」が先立つので、その長さもちょうどいい感じです。

    コテージ泊も貴重な体験

    そんな感じで大満足で宿泊先に戻ります。今回泊まらせてもらったのは5部屋もあるコテージ(もちろんもっと少人数向けのコテージもあれば、ホテルルームもあります)。

    外観。入口は反対側です。
    リビングダイニングも広くて、食器類や洗濯乾燥機も完備されています。
    一方でベッドは細めのシングルをつなぎ合わせてダブルにしたもの。
    寒くてさすがに使うことはなかったけれどアウトドアリビングも広大。
    地下には10人くらいは入れるサウナもついています。

    なぜかシャンプーとコンディショナーどころかボディーソープすら置かれていませんでした。長期滞在ですべて持参するのが前提なようです。

    このヒモスリゾートでの雪景色もたまらないものがあります。

    バルコニーからの眺め。
    リゾート内の風景。カナダでも感じたけど青空と白い雪がある広大な景色、最高ですな。

    てなわけでベッドルームを除き、すべてが広大でした。まあ、ベッドは狭くてもいいんです。私もそうなのですが雪遊びを満喫して夕食を取ったら、もうバタンキューですから。

    たとえが古いだけでなく死語まで出てきましたが、一応「シャ乱Q」から「バタンキュー」というのが狙いです。笑

    【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

    Visit Finland
    https://www.visitfinland.com/ja/

    Visit Jyvaskyla Region(ユヴァスキュラ観光公社)
    https://visitjyvaskyla.fi/ja/

    Himos Ski Resort(英語サイト)
    https://himos.fi/en/

    フィンエアー/Finnair
    https://www.finnair.com/jp-ja
    「日本から一番近いヨーロッパ」であるヘルシンキ経由で、欧州約70都市へ。羽田・成田・中部・関空の4空港就航。

    写真/田所優季
    旅行写真家、トラベル・ライフスタイルライター、ファッションデザイナー。

    柳沢有紀夫さん

    オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

    1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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