
今回は、タープロープを張るための基本的な3つの結び方と、タープの基本的な張り方についてご紹介します。
タープロープを張るための3つの結び方

アウトドアで使われるロープワークには、非常に多くの結び方があります。
荷物の運搬や安全確保のためのロープワークなど、全てを覚えるのは至難の業です。
何度も反復練習したり、状況に応じて使い分ける判断力が求められるなど大変ですが、テントやタープ設営といった用途を絞って練習すれば身につけることも可能です。
タープを張るには、状況に応じて幾つか結び方を使うことがあり、ここでは特に覚えておきたい3つの結び方を紹介します。
①もやい結び

特徴
輪っかを作り、荷物の吊り上げや固定、運搬などを行えるのがもやい結びです。
非常に汎用性が高く、タープの設営では各所の固定に役立ちます。
もやい結びの特徴はその汎用性だけでなく、解けにくく崩れにくいというのもポイント。正しく結べれば形状を維持してくれ、信頼性も高いです。
その反面、結び方を間違えれば容易にほどけてしまいます。もやい結びに限らず、結び終えたら正しく出来たか確認するのが欠かせません。
結び方手順

はじめにロープで輪を作り、ロープの先端を輪の下に通します。
次に先端を輪に戻してテンションをかけて完成です。
②自在結び

特徴
タープやテントの設営時、ロープを適切な長さで張って本体を固定することで風雨に耐える強度を得ることができます。
自在結びはロープの長さを簡単に調節できる非常に便利な結び方です。
その特徴は、結び目をスライドさせることでロープの長さを文字通り自在に調節できるという点。
野営地によって必要なロープの長さは異なるので、張り具合を微調整できる自在結びは覚えておいて損はないロープワークです。
また、ランナーと呼ばれる張りを調整できる専用の道具を使うこともできますが、自在結びを覚えていれば基本的には不要となるので、微量ながら荷物の軽量化にも繋がります。
結び方手順

はじめに固定したペグやポールにひと結びをかけ、数十センチ離したところでもう一度ひと結びします。
次に手前でひと結びをかけて、強く締めれば完成です。必要に応じてスライドさせて長さを調整しましょう。
正しく結べていれば問題ありませんが、結びが甘いとスライドしても固定力が弱く位置がズレてしまうので、結び終えての確認は忘れずに。
結び方手順【アメリカver】
最初の結び目を作った際にひと結びを追加するかどうかで変わってきます。
どちらも自在結びとしては正解の手順なので、好みの方法で結ぶとよいです。
③8の字結び

特徴
グロメットをはじめとした穴にロープを通した後、ロープが抜けないように処理する結び方が8の字結びです。
結び方はシンプルですが、大事な役割を担う基本的なロープワークでもあります。
タープ設営をはじめとしたアウトドアだけでなく、日常でも何かと役立つ結び方です。
また、8の字結びの手順を覚えておけば他の結び方にも発展させることが出来るので、継続してキャンプや登山をする方はぜひとも覚えておくことをおすすめします。
結び方手順

ロープで8の字を作り、先端を通してテンションをかけて完成です。
失敗することはほとんどないかと思いますが、念の為ほどけることがないか最後にきちんと確認しておきましょう。
覚えておきたいタープの張り方基本
手順①安全に設置できる場所を選ぶ

タープを確実に張るためには、ロープを確実に固定できる場所か、整地が可能か、落下物の心配がないかなど、設置する場所の安全性をよく確認することが大切です。
またタープを張る向きも大切で、風向きによっては強風を一身に受けてしまい耐えきれなくなることもあります。どの向きで設置するかについても事前に確認しておきましょう。
手順②フィールドと本体を確実に固定する

ロープワークを駆使して本体とフィールドを確実に繋ぎ、固定されるようにします。
ここを怠るとタープ本来の強度が発揮できず、ちょっとした風でも煽られ、あっけなく崩壊してしまうことも。
ロープが抜けないようになっているか、ペグダウンは確実か、木々は丈夫かなど、念入りに確認しておきましょう。
手順③ロープのテンションを確認する

最後にロープのテンションを確認します。
指で弾いてピンとなるような、適度なテンションがかかっていれば問題ありません。
時間が経過すると緩む場合もあるので、時々問題がないか確認してみるとよいです。
今回ご紹介した自在結びやランナーがあるとテンションを調整しやすいですよ。
タープロープの結び方をマスターしよう!

いかがでしたか。タープロープの結び方を覚えることで、タープを設営できるだけでなく、フィールドでの活動を快適にすることにも約だります。
今回紹介した3つの結び方を覚え、状況に応じて使い分けることで、タープを設営することが可能になります。
キャンプだけでなく登山やバーベキューなど、タープを利用するシーンは多岐にわたります。
タープロープの結び方をマスターして、安全快適なアウトドア活動を楽しんでください。