日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠はプリウスに決定!BE-PAL選考委員が投票したSUVは…? | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

試乗記

2023.12.08

日本カー・オブ・ザ・イヤーの栄冠はプリウスに決定!BE-PAL選考委員が投票したSUVは…?

日本カーオブザイヤーを受賞したプリウス

激戦の末、今年の日本カー・オブ・ザ・イヤーが決まりました。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(BE-PAL選出)の金子浩久が、今年の選考過程を振り返り、自ら投票したクルマとその理由をご紹介します。

日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023-2024 決定!

日本カーオブザイヤー

 127日、日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023-2024の最終選考会が行なわれ、イヤーカーがトヨタ プリウスに決定しました。おめでとうございます!

今年の10ベストカー(最終候補)

カーオブザイヤー10ベストカー

 候補になった10台は以下の通りです。

スバル クロストレック

クロストレック

トヨタ アルファード/ヴェルファイア

アルファード

トヨタ プリウス

プリウス

日産 セレナ

セレナ

ホンダ ZR-V

ZR-V

三菱 デリカミニ

デリカミニ

アバルト 500e

アバルト500e

BMW X1

BMW X1

マセラティ グレカーレ

マセラティ グレカーレ

フォルクスワーゲン ID.4

VW ID4

日本カー・オブ・ザ・イヤー 2023 – 2024 投票結果と得点

  • 1位 トヨタ プリウス 360点
  • 2位 BMW X1 150点
  • 3位 ホンダ ZR-V 100点
  • 4位 トヨタ アルファード/ヴェルファイア 90点
  • 5位 日産 セレナ 60点
  • 6位 三菱 デリカミニ 60点
  • 7位 SUBARU クロストレック 56点
  • 8位 アバルト 500e 42点
  • 9位 フォルクスワーゲン ID.4 24点
  • 10位 マセラティ グレカーレ 18点

 特別賞は、「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」が三菱 デリカミニに。

「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」は日産 セレナが受賞しました。

「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」はBMW X1、「日本カー・オブ・ザ・イヤー実行員会特別賞」は日本自動車工業会に決定しました。

BE-PAL選考委員が投票したクルマはこの4台

 ビーパル選出の選考委員である僕は、BMW X110点、フォルクスワーゲン ID.44点、ホンダ ZR-V2点を投じました。

 昨年度までの投票方法では、1位から5位まで持ち点25点を1位の10点以外は自由に配点できました。しかし、今回から1位が10点、2位が4点、3位が2点と固定されました。ですので、気持ちと点数とは関係なくなりました。

BMW X1に投票した理由

X1

 X110点を投じた理由は、そのADAS(運転支援)機能そのものとそのインターフェイスが優れていた点を高く評価したからです。現在の方式のADASは、これまでのクルマになかったものです。新しい運転の世界を提供するもので、ドライバーの負担を減少させ、事故を減らし、省エネに貢献します。

 ADASは日進月歩で、各社がそれぞれのADASを進化させようとしています。X1の、というか他の最新のBMW各車のADASは「アシストプラス」という名称が付き、渋滞時にはハンドルから手を離すことができます。加えて、EV(電気自動車)版である「iX1」に組み込まれている、回生ブレーキの「アダプティブモード」も優れており、高く評価しています。

 二つを組み合わせることによって、今まではドライバーが行なっていた運転の一部を確実にクルマ側が肩代わりしてくれます。その操作方法もわかりやすく、インターフェイスに優れていることはドライバーとクルマの関係性を確実に進化させました。その進化ぶりこそが、まさに今年を代表する1台にふさわしい“新しさ”に満ちていると言えるでしょう。 

 X1については、以前の記事「BMW 「iX1」「X1」の運転支援システムがすごかった。これぞ自動運転レベル2の最前衛!」に書きましたので、一読してみて下さい。そのまま10点の理由となっています。

フォルクスワーゲン ID.4に投票した理由

フォルクスワーゲン ID.4

 ID.4は、8世代にわたって造り続けてきた「ゴルフ」が磨き続けてきたフロントにエンジンを横置きして前輪を駆動するというフォルクスワーゲン流のフォーマットとは正反対の、モーターをリアに搭載(4WD版は前後に搭載)し、後輪を駆動するという新しいフォーマットを採用しました。金科玉条としていたエンジン横置き前輪駆動には拘泥することなく、正反対のリアモーターリア駆動に切り替え、その効能を実現しています。

 長年、エンジン車を造り続けてきた自動車メーカーが陥っても仕方のない成功体験ゆえの視野狭窄に陥ることなく、スッパリと発想を切り替えて新時代のフォルクスワーゲン流のEVを造り出すことに成功しています。そこを評価しました。

ホンダ ZR-Vに投票した理由

ホンダ ZR-V

 ZR-Vは、ホンダ流のハイブリッド(純エンジン版もあり)によって、好燃費で乗りやすく、バランスの取れたSUVに仕上がっているところを評価しました。特別に尖ったところはありませんが、かえって肩の力が抜けたような乗りやすさがあります。今までも、コンチェルトやドマーニ、エレメントのような穏やかなホンダ車には何台も佳作が隠れていました。

テクノロジー賞はBMW X1に投票

BMW X1

 特別賞の「テクノロジー・オブ・ザ・イヤー」は、BMW X1に投じました。理由は、前述の通りです。

デザイン賞はデリカミニに投票

デリカミニ

 デザイン・オブ・ザ・イヤーは三菱 デリカミニ。可愛らしいフロントフェイスが実際の販売成績にも大いに貢献している点を評価しました。

 アウトランダーやエクリプスクロス、デリカD:5など、現行の三菱のクルマたちの細く釣り上がったヘッドライトとフロントグリルが「ちょっと怖い」と感じてしまう人たちが、軽自動車を購入しようという人たちには多いという調査結果を聞きました。

 それに対してデリカミニのあのデザインで応えたといいますから、ユーザーに寄り添ったとても賢明なデザイン戦略だと言えるでしょう。

 各車の得点の一覧や選考委員の投票理由などは日本カー・オブ・ザ・イヤー実行員会の公式ホームページに掲載されていますので、ご覧になってみて下さい。2023年に登場したクルマの多彩な魅力の一端がうかがい知れることでしょう。多くの方々にクルマに興味と関心をいだいていただけるようになればと考えています。

今年の選考を振り返って

プリウス

 自分の投票とイヤーカーなり特別賞が一致するとは限りません。僕の場合はイヤーカーが一致することのほうが、実は今まで少なかったのです。今回も、そうでした。着眼点や評価について、選考委員それぞれ考えが違うので当然のことでしょう。自分としては、埋もれてしまうかもしれないクルマの魅力をフックアップするのもまた、こうした賞の役割の一つと考えています。

 でも、X1の“新しさ”については何度でも力説したいくらいです。可能ならば、読者のみなさんと一緒にX1に乗ってみたいくらいです。

金子浩久
私が書きました!
自動車ライター
金子浩久
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(BE-PAL選出)。1961年東京都生まれ。趣味は、シーカヤックとバックカントリースキー。1台のクルマを長く乗り続けている人を訪ねるインタビュールポ「10年10万kmストーリー」がライフワーク。webと雑誌連載のほか、『レクサスのジレンマ』『ユーラシア横断1万5000キロ』ほか著書多数。構成を担当した涌井清春『クラシックカー屋一代記』(集英社新書)が好評発売中。https://www.kaneko-hirohisa.com/

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