北欧人と自然の深いつながりにはワケがある | BE-PAL

北欧人と自然の深いつながりにはワケがある

2019.02.28

どうしても小鳥と話したかった幼少期の私(見守っている兄と父と)。

「憧れの北欧」

アウトドア好きな方とお話をすると、よくこの言葉を耳にすることがあります。オーロラや白夜だけではなく、北欧人と自然との親しい関係に憧れを持っている方も多くいる印象を受けます。でも、そもそも、「どうして北欧人と自然はそんなに密接な関係になったのか」と気になりませんか?今日はそのことについて少しお話ししたいと思っています。

Friluftsliv(フリルフスリフ)」と「Allemansrätten(アッレマンスレッテン)」

「居心地がいい時間や空間」という意味の「Hygge(ヒュッゲ)」や「コーヒータイム」という意味の「Fika(フィカ)」という北欧ワードは世界的にも徐々に認知されてきましたが、最近では、「Friluftsliv(フリルフスリフ)」という言葉も流行っていますね。

Friluftsliv」を直訳すると「Free air life(自由な空気の生活)」という意味ですが、簡単に説明すると、「自然の中で時間を過ごして、アクティビティーを楽しむ」ということです。自転車で仕事に通ったり、子供たちとピクニックしたりして、どんな簡単なアクティビティーでも、自然の中ですることであれば、Friluftsliv(フリルフスリフ)といえます。

 現在でも、スウェーデン人の25%ぐらいは毎週、森や田舎の方で時間を過ごしています。そして、こうした生活を可能にさせるのが「Allemansrätten(アッレマンスレッテン)」という法律です。この法律によって、人に迷惑をかけない限り、ほとんどどこでもハイキングやキャンプなどをしてもいい、また自然の中の食材は集めても良い!という生活が守られています。簡単にいうと、みんなが自然を自由に使えるためにある法律です。

私以外の家族全員がちゃんとポースをしている様子。これでよくモデルになったな私・・・。

 Allemansrätten(アッレマンスレッテン)」のおかげで、誰でも手軽にスウェーデンのアウトドアを楽しむことができます。

 このような考え方は特に新しい概念ではなく、北欧では昔から親しまれている考え方です。自然との親しい関係は一体どこから始まるのでしょうか?

 「子供の教育」と「森の妖精」が関係している?!

スタートは赤ちゃんのとき!

生まれたときから子供たちを自然に連れて行くのはもちろんのこと。森道で散歩していると、ベビーカーを押しながら走ってくる若いお父さんたちを見るのはよくある光景。

幼稚園に入ってからは、子供たちへの自然教育がスタート!

Skogsmulle(森のムッレ)というスウェーデンではお馴染みの妖精のキャラクターが開いている森の学校を通じて、子供達が遊びながら自然での大事なマナーや知識を学んでいきます。森のムッレの外でも、小学生頃になると、ナイフの使い方や焚き火の作り方なども、もちろん、学んでいきます。

焚き火のために斧で木材を割っている兄と、トイレを作る役割の私、キャンプ場の中で掘り始めているところを、父に撮られた1枚です・・まだまだ知らないことだらけでしたね!

 「危ないから子供達に教えちゃだめ!」という考え方もあると思いますが、

「自然の中で暮らすためには必要な知識なので、早く教えた方がいい」という方が北欧人の中ではより浸透していると思います。

夏休みはやっぱり木を登りたくなる!(この写真のように木の靴で登るのはちょっとワイルドかもしれないけど笑)

 最初は親や先生たちの管理下で遊んで、知識や経験を集めていくうちに、段々と自由に遊べるようになります。危険から子供達を守りたいという気持ちはもちろん皆ありますが、全ての危険から守ろうとするのではなく、子供達の経験の1つとして、森の中で道に迷ったり、転んだりしたりして、自分の力で問題を解決しながら、大人になるための準備をするという考え方をしています。

北欧の子供達はこうして若い時から自然に慣れ、その中で大人に成長していくことによって、アウトドアは「怖い」とか「遠い」存在ではなく、「人生の大切な先生」だと考えます。

自然の中で時間を過ごすのなら、こうした基本的な知識がないと逆に危ないので私は賛成ですが、皆さんはどうでしょうか?

それでは、次回まで「Hej då!」(バイバイ!)

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