2018.05.16

仏教寺院に刻まれた歴史。「祈りの街」ルアンパバーンを歩く

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ラオスの旅2

ラオスの古都ルアンパバーンは、70以上もの仏教寺院を擁する「祈りの街」でもあります。この街では、メコン川とナム・カーン川が合流するあたりが細長い半島のような地形となっていて、主要な寺院の多くはその一帯に集まっています。

中でも、ルアンパバーンの象徴とも呼ばれる寺院が、このワット・シェントーン。16世紀、ラーンサーン王国のセーターティラート王がルアンパバーンからビエンチャンへの遷都を行った際、ルアンパバーンに王家の菩提寺として建立したのが、この寺院でした。ここにはかつてビエンチャンとルアンパバーンとの間で塩の交易を行って財を成した商人の家があり、王は彼の業績を称えて、ワット・シェントーンをこの場所に建てたとも伝えられています。湾曲した屋根が幾重にも折り重なる建物の形状は、ルアンパバーン様式と呼ばれています。

ワット・シェントーンの本堂の裏側の壁面にあるのは、1960年代に制作されたモザイク画「マイ・トーン」(金の木)。以前この寺院の境内にあったと伝えられる巨木と仏教説話をモチーフにした絵柄が描かれています。

本堂の壁面に唐突に備え付けられている、ゾウの頭部。毎年4月中旬頃に行われるビーマイ・ラーオ(ラオスの正月)の水かけ祭りの時には、このゾウの鼻から流れ出てくる水を求めて、大勢の人々が集まってくるのだとか。

ワット・シェントーンの境内にある小さなお堂、レッド・チャペルの中には、16世紀にセーターティラート王によってもたらされたと伝えられる寝仏が祀られています。

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