カリフォルニアにある秘密のトレイル「 カザム・オブ・デューン」にある「岩の棺」とは? - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.06.22

    カリフォルニアにある秘密のトレイル「 カザム・オブ・デューン」にある「岩の棺」とは?

    カリフォルニアにある秘密のトレイル「 カザム・オブ・デューン」にある「岩の棺」とは?
    アメリカ・カリフォルニア州、ジョシュアツリー国立公園には、知る人ぞ知る隠れたトレイル「カザム・オブ・デューン」があります。場所はなんと、巨大な岩山の内部。岩と岩が積み重なって生まれた洞窟のような空間を歩くトレイルを体験してきました。

    秘密のトレイルは、ジョシュアツリー国立公園にある

    渋い顔をしている筆者ジョアナ、その理由は?
    渋い顔をしている筆者ジョアナ、その理由は?

    なんでこんな渋い顔をしているかって?それは、アメリカ・カリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園のキャンプ旅行に持ってきたお酒がとんでもなくマズかったから。

    パリンカ
    パリンカ、強烈でした。

    私が普段住んでいる国、ハンガリーのお酒に、パリンカという蒸留酒があります。果物から作られる無色透明のものが基本で、これは樽でエイジングしたもの。今回の旅に誘ってくれたミスターKにお土産として持ってきたのですが、一口飲んで「うっ、マズい!」と突き返されてしまいました。

    私も一口飲んでみたけれど、こりゃイカン。強烈すぎる。

    ミスターKが登場した過去の記事はこちら↓

    【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅 vol.26】ペケペケ号と別れる日は熱帯魚釣りへ。釣った鎧魚=プレコを食す

    入り口がある岩山
    この岩山のどこかに、入り口があるはず??

    気を取り直して、この日はミスターKおすすめのトレイルを歩くことに。「Hidden Valley(秘密の谷エリア)」にある「Chasm of Doom (カザム・オブ・デューン)」というコースで、ゴロゴロ転がっている岩の下にできた空間を歩く洞窟探検のような体験ができるらしいのです。

    この岩山のどこかに入り口があるけれど、標識はないとのこと。

    いざ、入り口を探して歩きます!

    カザム・オブ・デューンを探して奇岩の間を歩く

    入り口を探して歩く
    入り口を探して歩くミスターK。

    「Chasm of Doom」を 直訳すると「破滅の割れ目」といった感じでしょうか。ものすごい名前ですが、公式に定められたトレイルではなく、知る人ぞ知る秘密の場所です。

    長さはほんの100m弱と短いのに、トレッキングコースとしては高難易度とされていて、コースタイムは約30分~2時間。個人差がありすぎです!

    地形的に複雑すぎて地図はあまり役に立たず、入り口を見つけるのがとても困難。私たちは1回で入り口を見つけられず、2回行ってやっと発見しました。

    最寄りの駐車場は、ジョシュアツリー国立公園の北側出入り口に近い、ヒドゥン・ヴァレイ・エリアのトレイルヘッド。ピクニックテーブルがいくつか並んでいて、2つ目のテーブルの裏のあたりに秘密のトレイルの入り口がありました。

    ピクニックテーブルの近くに、ちいさな茂みがへばりついた岩があれば正解です。カラカラに乾いた木の先にある、壁のような岩に細い通路を見つけたら、そちらへ進みましょう。その後、ちょっと岩を登ったり下りたりウロウロしたら、ドアみたいな四角い穴が空いた場所を探しましょう。

    入り口
    この大きな植物が入り口の目印!

    先ほどの岩のドアを進んだ先に、細い岩の亀裂の近くにフサフサの植物が生えているのが見つかったら正解。

    やっと入り口に辿り着きました。諦めなくて、良かった。

    内部は細長い空間になっている
    内部は細長い空間が続いています。

    なかへ入ると意外と天井が高くてビックリ。太陽光が差し込んで、岩壁がオレンジ色に染まる幻想的な空間です。ダンジョンの廊下のように続いていることから「インディ・ジョーンズの道」と呼ばれているエリアもあります。

    広い空間もある
    広い空間もありました。

    細い通路ばかりではなく、開けた空間もあって、まるで迷路みたいです。

    光が漏れているあたりへ行けば地上はすぐそこなのですが、途中で離脱するのは難しそう…。

    ライトを消すと真っ暗
    ライトを消すと真っ暗に。

    実はカザム・オブ・デューンには、いくつかの出入り口があるのですが、非常に見つけにくいため人通りが少なく、探検するのは自己責任で。動きやすい靴を履いて、お菓子やお水を持って、短いルートですがなるべく時間に余裕をもって遊びに行きましょう。

    そしてなにより、懐中電灯を忘れずに。ライトを消すと真っ暗でなにも見えないエリアがありました。

    狭小空間!岩の棺を体験

    「岩の棺」と呼ばれている割れ目に入る
    「岩の棺」と呼ばれている割れ目に入るミスターK。

    カザム・オブ・デューンの名物は、「岩の棺」と呼ばれる狭小エリア。一見すると行き止まりなのですが、地面にはいつくばってみると隙間があって、その奥に別の空間が続いています。

    岩の隙間に入る
    食べすぎた日だったら、お腹がひっかかっていたかも…。

    ミスターKが通過すると、こんな感じ。巨大な岩の下にうまい具合に、ほかの岩がひっかかってできた空間です。体重80kg以上の人は要注意だそうですが、ミスターKはそれよりちょっと軽い程度の体格です。

    閉所が苦手な人にはおススメしませんが、通ってみると見た目ほど狭くはないかも。

    公園を一望できる絶景
    割れ目を突破したら、公園を一望できる絶景が出現。

    「岩の棺」を抜けたら、ちょっとしたチムニーみたいに登る岩があって、公園を一望できる場所に出ます。

    駐車場からほんのちょっとの距離なのに、気分は大冒険。登ってきた道を振り返ると、まるでブラックホールみたいな黒い穴があいているように見えました。

    別の出口
    この岩の付近にも出口がありました。

    ちなみに帰り道は、往路とは違うルートを通ることも可能で、「岩の棺」を2回通る必要はありません。なんとなく下りっぽい方向へ、気の向くままに進んでみることにしました。

    奇岩で小顔チェック

    岩を登るミスターK
    おもむろに岩を登りだしたミスターK。

    岩質が変わって、表面が砂っぽくザラザラしている岩の表面に、穴がたくさんあいているのを発見。

    すいすい登って大きな穴の中に身を隠すKさん…。一体なにをするつもりなのでしょうか?

    岩にあいた小さな穴に頭を入れるミスターK
    岩にあいた小さな穴に頭を突っ込んだミスターK。

    小さな窓みたいにあいた下向きの穴に、頭を突っ込んで遊ぶミスターK。私も試してみたら、頭が大きすぎて入らず断念しました。

    狭いところを探検することが好きな人は、安全に気を付けて、カザム・オブ・デューンにチャレンジしてみてください。

    佐藤ジョアナ玲子さん

    建築学生

    フォールディングカヤックで世界を旅する剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。中日新聞の教育コラム「EYES」に連載。ニュージーランドとアメリカでの生活を経て、現在はハンガリーで廃材から建てた家に住みながら建築大学に通っている。

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