男のアウトドアクッキングの代表でもある燻製は、挑戦してみたい料理の堂々の2位でもある。東京都内でも珍しい燻製居酒屋の店主・八木さんに、すぐできる簡単燻製を教わった。
「初心者なら干物を使うのがおすすめですね。仕込みも、前の晩に買ってきて冷蔵庫で寝かせておくだけでいいんです」
普通なら燻製は、塩で水分を抜いてから乾燥させるなど、下準備に1週間はかかるが、これなら簡単で失敗知らず。箱形の燻製機はもちろん、網に乗せるタイプでも作れる点もいい。
「燻煙材はスモークウッドを使用。一度点火すれば熱源なしで煙を出し続けるから便利です。今回のように淡白な魚には、甘くてマイルドなリンゴの木の燻煙材がマッチしますよ」
夜は酒のつまみ、燻煙がなじんだ翌朝はお茶漬けのおともに。キャンプの楽しみが増えそう。
[材料](4人分)
干物(アジ、ホッケ、サバなど好みのもの)、ごま油、ネギ、いりごま、だし汁(カツオだし+しょう油、酒、みりん各適宜)
[作り方]
[1]下ごしらえ(前日)干物は購入したらパッケージから出し、冷蔵庫で一晩乾燥させる。
[2](当日)クーラーボックスから出し、30分ほど外気温にならして乾燥。
[3]表面にごま油を刷毛で塗る。
[4]スモーカーに吊るし、1~1時間半燻煙をかける(リンゴのスモークウッドを半分使用)。
[5]完成した燻製は酒のつまみに。残ったものは、翌朝、身をほぐしてごはんにのせ、ネギといりごまをかけたらだし汁をかけてお茶漬けに。