
今回は、煮込むだけの「ジンジャーエールのもと」を自宅で仕込んで、キャンプで楽しむ方法をご紹介します。実際に作ってみたからこそわかった、失敗談やアレンジ方法も交えてお届けします!
手作りドリンクで気分一新!
キャンプ中に飲みたくなるのは、やっぱり冷たいドリンク。いつものペットボトルもいいけど、「自分で作ったドリンクを、外で飲む」って、それだけでちょっと特別な気分です。
手作りジンジャーエールなら、見た目も味もひと味違いますし、仲間とシェアしても話のタネになります。私も最初は「本当に美味しくできるのかな?」と半信半疑でしたが、いざ作って飲んでみると感動モノ。ジンジャーエールの原液を作り、現地で炭酸で割ったり、肌寒い夜にはお湯で割ってホットジンジャーにしても楽しめます。
材料

手作りジンジャーエールって聞くと、ちょっとハードル高そう……と思う方もいるかもしれませんが、材料はとってもシンプル。スーパーで手に入るものばかりです。
基本の材料(約200ml分)
- 生姜150g(皮つきでもOK)
- 砂糖150g(きび砂糖や三温糖などお好みのもので)
- 水150mlレモン汁 大さじ2(ポッカレモンでも可)
- クローブやシナモン(あればスパイスはお好みで)
今回はてんさい糖で作りましたが、まろやかな甘みが出ておすすめです! また、今回使用したスパイスはクローブ、カルダモン、シナモンスティック、ブラックペッパーです。鷹の爪を入れるとさらにスパイシーさがプラスされます。子どもたちが飲みやすいように今回は省いています。
スパイスがなければ、なしで作ってもOKです。
作り方

① 生姜をよく洗い、皮ごと薄切りに
まずは生姜の準備から。スーパーで手に入る普通の生姜でOKです。洗うときは、土が残っていることがあるので、しっかりこすり洗いしてください。皮むきは基本的に不要。スプーンの背で軽くこすれば、汚れや硬い部分だけ簡単に取れます。
薄切りがポイント!厚すぎるとエキスが出にくくなります。なるべく1〜2mm程度に薄く切ると、香りや辛みがしっかり抽出されて美味しくなります。
② 鍋に生姜・砂糖を入れる

切った生姜と分量の砂糖を入れ、30分程度置きます。そうすると水分が上がってきます。

時間がないときは、そのまま次に進みましょう。
② 鍋に生姜・砂糖・水を入れて中火にかける

切った生姜を鍋に入れ、砂糖と水を加えます。鍋は小鍋でOK。焦げ付きにくい厚手の鍋を使うと安心です。中火にかけて、グツグツしてきたら焦がさないよう注意して火を弱めます。ここでのポイントは「沸騰したらすぐ弱火に切り替える」こと。強火のままだと、砂糖が焦げて風味が変わってしまいます。
③ 弱火で10〜15分ほど煮込む
生姜のエキスがじっくり染み出すように、弱火で10分以上コトコト煮ましょう。途中でアクが出たら、軽く取り除くと雑味がなくなります。煮込むときにお好みのスパイスも一緒に入れましょう。
- シナモンスティック(1本)
- クローブ(2〜3粒)
- カルダモンや黒胡椒(ちょっとスパイシーにしたいとき)
クローブを少し入れたら、香りがグッと本格的になりました。スパイスは入れすぎるとクセが強くなるので、少量から試すのがおすすめです。
④ 火を止めたら、レモン汁を加えて混ぜます
煮込みが終わったら火を止めて、最後にレモン汁を加えます。加熱しすぎると酸味が飛んでしまうので、火を止めてからがポイントです。レモンは生搾りでも、ポッカレモンでもOK!ポッカレモンで代用してみましたが、十分美味しく仕上がりました。全体を軽く混ぜたら、そのまま粗熱が取れるまで放置します。
⑤ 保存容器に入れ、冷蔵庫で保存

粗熱が取れたら、濾して保存容器に移します。清潔なガラス瓶やペットボトルがおすすめです。保存容器は煮沸消毒しておくと安心! 長く保存するためには、容器の清潔さが大切です。私は熱湯をかけてしっかり乾かしてから使いました。
冷蔵庫で保存すれば、約1週間は美味しく飲めます。色は琥珀色で、ほんのり生姜の香りが立ちのぼります。冷めると甘さが感じにくくなるので、後から調整できるよう、炭酸水で割るときに加減しましょう。
完成!キャンプ場で炭酸水と割って楽しもう

これで「ジンジャーエールのもと」が完成です! キャンプ場に持って行ったら、あとはグラスに注いで、冷えた炭酸水で割るだけ。比率は「ジンジャーエールのもと:炭酸水=1:3」くらいがおすすめ。
お好みで氷やレモンスライスを入れると、よりさっぱり感がアップします。夜は炭酸の代わりにお湯で割って、ホットジンジャーとして飲むのもアリ。体があたたまって、ほっとする味わいになります。
失敗談:生姜を入れすぎると、めっちゃ辛い!
私が初めて作ったとき、やる気満々で「生姜たっぷりのほうが効きそう!」と思い、すりおろして入れ、さらに漉さずにそのままにしてシロップを作りました。すると……めちゃくちゃ辛くて、のどがカーッとなるような刺激!
仲間に飲んでもらったら「風邪薬みたい(笑)」と笑われてしまいました。それはそれで思い出ですが、初心者はまずレシピ通り、100g前後から始めるのがおすすめです!
実際にキャンプで飲んでみた感想

保存容器に入れてキャンプに持っていき、現地で炭酸水と割って飲んでみました。もう、シュワッとした炭酸と生姜のピリッとした風味、レモンのさっぱり感が最高! 夜は気温が下がったので、お湯で割ってホットジンジャーエールに。ホットワインにちょっぴり追加もおすすめ。体の芯からあたたまり、焚き火を見ながらゆっくり味わえました。
アレンジで楽しさ倍増!
基本のジンジャーエールに、ちょっとしたアレンジを加えるともっと楽しいですよ。
● はちみつを加えてやさしい甘さに
風邪予防にも◎ お子さんにも飲みやすい味になります。
● ミントやローズマリーをトッピング
グラスに浮かべるだけで見た目もおしゃれ。スッキリ感アップ!
● ジンを少し入れて、大人の味に
夜の焚き火タイムにおすすめ。特別感が一気に増します!
私のお気に入りは「レモン多め+炭酸水強め+ミント」。
スッキリ爽快で、食事にもぴったりでした!
自家製ジンジャーエールでワンランクアップ!

手作りジンジャーエールは、材料も工程もシンプル。しかも、アレンジしだいでいろんな表情が楽しめるのが魅力です。自分で作ったドリンクを、自然の中で飲むだけで、いつものキャンプがぐっと特別な時間に変わります。キャンプ初心者でも、気軽にチャレンジできるレシピです。次のキャンプで、ぜひ手作りジンジャーエールを試してみてください!