10月12日前後、プレセペ星団がかに座に突入
かに座は明るい星がなく、黄道12星座の中では地味な星座です。しかしその甲羅の中にプレセペ星団という有名な星団を抱えています。プレセペ星団は「散開星団」と呼ばれるタイプの星団で、同時期に生まれた星々の集まりです。太陽系から約600光年離れたところに、数百個の星が集まっています。
周りに目立つ星がないため、単独では見つけにくいプレセペ星団ですが、赤い火星は絶好の目印になります。

空が十分に暗いところで火星のあたりを眺めると、ボヤボヤッとしたものが見えます。一見、星雲のように見えるかもしれませんが、ひとつひとつは6等星ほどの星。それが数え切れないほど集まってボヤッと見えるのです。双眼鏡を使えば、星の集団であることを確認できます。この時期の火星は1.1等級なので、プレセペ星団の星々とのコントラストが楽しめるでしょう。

また、火星の西側にふたご座の1等星ポルックス、東側には木星が昇っています。赤い火星とポルックス、圧倒的に明るい木星の色の違いもよく見てください。

22日午前3時にオリオン座流星群がピーク
10月下旬はオリオン座流星群の季節。22日の午前3時ごろピークを迎えます。夏のペルセウス座流星群や12月のふたご座流星群ほど流れ星の数は多くありませんが、ハレー彗星を母彗星とするオリオン座流星群は、やはり楽しみな流星群のひとつです。
オリオン座は22時過ぎには昇ってきますが、この頃はまだ月が西の空に出ています。月は22日1時過ぎに沈むので、これ以降が見ごろになります。

未明ともなれば、すでに冬の星座たちが勢ぞろい。東の空には火星と木星も昇っています。流星だけでなく、にぎやかな冬の星たちも観察できるのがオリオン座流星群の楽しいところです。ピークは22日午前3時ですが、その前後の日にも流星が見られる可能性はあります。この時期に山やキャンプ地など暗い場所へ出かける方は、ちょっと夜空を見上げてみてください。
構成/佐藤恵菜




