7日未明、月と火星が最接近
9月初旬は、午前0時前にはおうし座が昇ってきます。1時を過ぎた頃にはオリオン座やふたご座が、3時頃にはおおいぬ座のシリウスが顔を出し、冬の星座の役者がそろって、なかなかにぎやかです。そして今年は明け方に火星、木星が加わります。肉眼では見えませんが、おうし座の方角に天王星もいます。
火星が月と最接近するのは、7日の2時過ぎです。この時間、火星はまだ低い位置にあるので、なるべく東の空が開けた場所を見つけておきましょう。この時期の薄明の始まりは3時半ごろです。4時半くらいまでは見えるでしょう。

双眼鏡を向けると、ちょうど火星と月が視野に収まります。この日の月は月齢25。いわゆる逆三日月の形です。細い月の形と火星の赤さを観察してください。
9日の未明、極細の月と木星が大接近
9日の未明、月齢27の極細の月と木星が大接近します。
東京では月と木星が昇ってくるのはほぼ同時の3時頃。薄明の開始が3時50分頃で、この時点で高さは10度くらいです。やはり、なるべく東の方角が開けた場所で観察したいところです。
マイナス1.8等の木星はすぐに目に入ります。細い月は、そのわずか東側にあります。月齢27の月は肉眼では見逃してしまうほど細いですが、この日は木星が目印になるので見つけられるでしょう。
地球照を見るチャンスでもあります。地球照とは、地球に反射した太陽の光が月の影の部分を照らす現象です。細い月でも欠けた部分がぼんやりと丸く見えます。よく見ると、月のウサギの形も見えます。
地球照は夕空で見るより、空気が澄んでいる明け方のほうがきれいに見えます。スマホのカメラでも撮影できます。きれいに撮るには三脚を使うほうが確実です。手持ちで撮影する場合は、肘を台の上に置いたり、背中を壁にピタリとつけたり、できるだけ体を安定させて撮りましょう。

明け方が爽やかな季節です。天体観察というと夜中のイメージが強いですが、ぜひ明け方の星空もお楽しみください。
構成/佐藤恵菜




