カオス×超リアル!兵庫県姫路市の謎パーク「太陽公園」が凄すぎた | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.08.13

カオス×超リアル!兵庫県姫路市の謎パーク「太陽公園」が凄すぎた

カオス×超リアル!兵庫県姫路市の謎パーク「太陽公園」が凄すぎた
何年も前からその存在は聞いていたものの、今までなかなか訪れる機会がなかったのが兵庫県姫路市の「太陽公園」。

社会福祉法人が1992年から運営しているテーマパークで、障害があって海外旅行に出かけるのが難しい人たちのために、石のレプリカでできた世界の有名な遺跡や建物、数々のモニュメントがある公園を作ったのだそう。
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「石のエリア」と「城のエリア」とは

私が太陽公園を訪れたのは、梅雨入りしたばかりのある平日。ちょうど台風が来た直後だったからか、園内は閑散とした雰囲気です。

人影がなかった太陽公園「石のエリア」入り口。

まず「石のエリア」入り口の料金所でチケットを買い、園内マップを受け取りました。なお「城のエリア」でもチケット購入ができます。

園内マップによれば、遠くからも目を引く洋風の城がある場所が「城のエリア」。ドイツのノイシュバンシュタイン城(別名:白鳥城)をモデルとした建物で、実物の2/3のサイズがあります。

のどかな田園地帯に突如ドイツの城が建った時は地元住民を仰天させましたが、現在はユネスコ世界遺産で知られる姫路城(別名:白鷺城)と並ぶ「もう一つの城」として親しまれているのだとか。

ちなみに内部はレストランやショップ、トリックアートなどが楽しめる空間となっています。

城の中庭もドイツ本家の「白鳥城」の雰囲気そのもの。

一方「石のエリア」には、福祉施設が点在する園内に世界各地の歴史的建造物が設置されています。見た感じ、ざっと簡単にまわれそう。しかし後にこれが甘い考えだったことを知ることに。

マップに載っていない“名所”がたくさん隠れています。

期待と予想を超える「石のエリア」探索

緑豊かな園内を、鳥のさえずりや木々の葉擦れの音を聞きつつ、胸躍らせながら歩きだすやいなや、さっそく行く手に見覚えのある立派な門が。あれはフランス・パリの「凱旋門」!

本物の凱旋門よりコンパクトなサイズとはいえ、リアルに再現されていて驚きました。

先に見えるのはお馴染みパリの「凱旋門」。

凱旋門をくぐってさらに歩いて行くと、今度はどこからともなく視線を感じます。

視線の方向へ目をやると、そこには「モアイ像」が。さらには園内マップにはなかった韓国やメキシコなど初めて見る石像たちも道の両脇に並んでいます。

モアイ像の皆さんがお出迎え。

同時に気づいたのは、歩道の両端のみだけではなく、その奥にもサイズや地理を一切無視した有名なあれこれが展示されていること。かなりカオスですが、逆に「次はどこの国の何が現れるのかな?」と冒険心をくすぐります。

ごちゃ混ぜに展示されていた中南米の石像や遺跡。

デンマークの「人魚姫」が木々の背後に潜んでいるかと思えば、シンガポールの「マーライオン」が鎮座していたり、はたまた謙虚に小さなニューヨークの「自由の女神」が佇んでいたり。

なぜか大増殖中の「小便小僧」たち。

1000体のリアルな兵馬俑が出現

「石のエリア」の序盤ですでに、そのこだわりと数の多さに圧倒されていると、大きな倉庫のような建物が見えてきました。辺りには列をなした古代中国の兵士のレプリカ像が。これはまさか…?

大きな倉庫内に待つものは?

「兵馬俑坑(へいばようこう)」と書かれた入り口から、暗い内部へ足を踏み入れると――中国の「兵馬俑博物館」にある兵馬俑のレプリカが倉庫内を埋め尽くしていました。

迫力の「兵馬俑(へいばよう)」に仰天。

その迫力に圧倒されると同時に、兵士たちの顔が一斉にこちらを向いているので畏怖の念すら覚えます。

本場のものを見たことはないのですが、きっとこんな感じなのだろうな、と納得してしまうディテール。それもそのはず、これらのレプリカは実際に本場中国の兵馬俑博物館で作られたものなのだとか。そしてその展示数は1,000体!

兵馬俑坑を出るとすぐに赤い門が見えました。ここから全長2kmもあるという「万里の長城」が始まるようです。

「萬里長城」と書かれた赤い門。

人がほとんどいない万里の長城の道を奥へ奥へと歩いて行きます。もし夕方や夜にここを一人で歩いたらかなり怖いだろうな、なんてホラーな想像をしながら。

万里の長城で談笑中(?)の石像たち。

やがて道が二つに分かれている場所へやってきました。

一つはまっすぐ進む道で、もう一つは池を越えて行く左側の道です。まず左側の未舗装の道へ歩を進めると、そこに数え切れないほどの黒くて小さな丸い物体が落ちているのに気づきました。さらに池を通り過ぎた辺りでは“獣臭”も。

こんな山の中なので、野生のシカたちも太陽公園に遊びに来るのでしょう。姿は見えませんでしたが臭いが強かったので、私の姿を見て逃げ去ったところだったのかもしれません。

砂利道はやがて石灯籠が続く長い坂道へ。それにしても暑い!気温は高くないものの湿度が高かったので、休憩なしでひたすら歩いているうち汗が滝のように流れていました。

ここからは長い砂利の坂道。

自動販売機やお手洗いはありますが、レストランや売店は「石のエリア」にはありません。そこで持参した水とグミキャンディで水分・栄養補給しながら、引き続き探検を続けることに。

緩い坂道を上がって行くと、右手に石像群が見えました。「五百羅漢」です。そしてそのさらに上の方には「鶏足寺(けいそくじ)」という寺がありました。もともとはすぐ近くの峯相山(みねあいやま)頂上にあった寺ですが、戦国時代に豊臣秀吉の命を受けた黒田官兵衛らによって、焼き討ちされてしまいます。

本物の五百羅漢同様に、ここの像も一人ひとりの姿が違います。

そこで400年以上が経った1978年、太陽公園が後にオープンすることになる峯相山のふもとに再建されたのだそう。

五百羅漢の中のジグザグ道を通って鶏足寺へ。

鶏足寺の境内で園内の壮観な眺めを堪能していると、遠くから「ゴーン」と鐘の音がしました。

他にも寺が?と鐘の音の出所を知るべく坂道を早歩きで下りて行くと、そこには可愛い小型犬を連れた若い女性が思案顔で立ちつくしていました。話を聞いてみれば、この高湿度で疲れてしまった上、飼い犬が乗るペットカートを押してこの長い坂道を行くべきか否か、悩んでいたと言います。

「中国の天安門を見たかったんですが遠いので諦めるとして、でもピラミッドは見たいんです。この坂道大変そうですか?」と女性。

話をした女性が見たがっていたピラミッドとスフィンクス。

そこで私は「坂道の横が草地なので、そこを通れば多少通行しやすいかも…。ピラミッドは五百羅漢とインドの涅槃像のすぐ隣りですし。」と答えましたが、この私たちのやりとり、情報がバグっていますがここでは正しい会話です(笑)。

まるで中国の北京にいるかのような「天安門広場」。

女性と別れた後、再び二股に分かれた道まで戻り、もう一つの道へ。こちらには「天安門」や「磨崖仏(まがいぶつ)」などがありました。

石の長い階段を上って、再び「万里の長城」へ。

一部立ち入り禁止区域があったものの、結局1時間半ほどかけて「石のエリア」を歩き回ったのでした。

それにしても疲れもあってか、自分が今いつの時代にいて、どの国にいるかもだんだんよく分からなくなっていったような。ただ「世界を(ほぼ)征服した!」という達成感は間違いなく味わえました(笑)。

鶏足寺で耳にした鐘の音の正体は「韓国鐘楼」でした。

「石のエリア」は広く、石畳の細い道、さらには急勾配な石の階段などもあるのでバリアフリーな公園ではありませんが、それでも好きな場所を散策している高齢者の姿も。誰もが思い思いに過ごせる素敵な公園でした。

太陽公園は山深い地域にあるので自然豊か。

太陽公園
兵庫県姫路市打越1342-6
TEL:079-267-8800
営業時間:8:00~20:00
定休日:不定休(荒天時休園)
入園料:大人(高校生以上)1,700円、小・中学生800円、小学生未満無料
https://www.taiyo-park.com/

著者画像

小島瑞生さん

スイス在住ライター

1998年~2009年までアイルランドで暮らした後、2009年からスイス在住。スイス始め欧州の国々のさまざまな興味深い情報を雑誌やウェブサイト、ラジオ等のメディアにて発信中。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員

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