ホアヒン周辺といえばビーチリゾートのイメージが強いですが、少し内陸へ入るだけで景色は一変。道沿いには「象に注意」の標識が現れ、空気もどこか湿ったジャングルの匂いになっていきます。 国立公園の中は生き物もいっぱい。今回は6歳の息子も一緒に渓流沿いを歩いてきました。
象に注意!
ホアヒンから山側へ向かって車を走らせていくと、景色はどんどん緑深くなっていきます。
途中で現れるのがこちら。

この辺りは実際に野生のアジアゾウが生息するエリアで、タイのリゾート地のイメージとは違う“本物の森”が広がっています。
曲がりくねった道ではあるものの、綺麗に舗装された2車線道路が続きます。ホアヒン周辺でも1本通りを入るとガタガタな道や狭い道も多いので、こんな山の中までとてもしっかりした道路が通してあるのに少し驚きました。

そうこうしているうちに国立公園の入り口に到着しました。ここでチケットを購入します。

外国人は大人ひとり300バーツ(約1500円)です。タイ人は60バーツなのでなんと5倍!日本でも観光地やテーマパークでの外国人料金設定が話題になることがありますが、ここまで露骨ではありませんよね。でもタイではありとあらゆるところでこういう価格設定になっています。
私はいつも見た目でタイ人に思われるので、受付の方にタイ語で話しかけられました。ひょっとしてこのままタイ人料金で通れるのでは?!と良くないことを考えてしまいましたが、入場者管理の紙に名前を書くように促され、タイ語を書けない私は大人しく外国人料金を支払いました。
今回は夫と息子も一緒なので車の料金と合わせて合計780バーツ(約3800円)。安くはないな、と思いましたが、このチケットは5日間有効で中でキャンプをすることもできるのでそれを考えれば妥当かもしれません。ちなみにここでテントや寝袋も借りられます。(別料金)
生き物がいっぱい
渓流沿いの散策路の入り口に到着。看板ではレベル15までのルートが描かれていますが、実際に歩けるのはレベル5まで。下の注意書きには、濡れていると滑ります、子どもはひとりにしないように、などの注意点が書かれています。

歩き始めてすぐに色とりどりの蝶々に囲まれました。

他にもいろんな生き物が暮らしています。


蝶々がいっぱいいるという事はもちろんその子どもたちもたくさんいます。

数歩ごとに何かを見つけては息子が立ち止まるのでなかなか進みません。
お手軽渓流アドベンチャー

この橋の上を歩いて行きます。ここから5分も歩くとすぐにレベル2の滝に到着しました。山道は徐々に険しくなっていきますが、看板が要所要所に設置してあるので迷う事はなさそうです。

あっという間にレベル4まで辿り着きました。

筆者が訪れた5月はまだ雨季の始まりで水量が少ないとのこと。雨季の後半にあたる8月〜11月に来るともっと迫力のある姿が見られるそうです。

川を渡り、岩を乗り越え、最終地点のレベル5に到達しました。結構歩いて汗をかいたので水に入ることに。

ところでお気づきでしょうか、この滝壺の浅瀬には大量の魚が泳いでいます。

水に入るのも勇気が要りますが、入ってしまうと襲ってくるような事はありません。むしろ足をツンツン突きに来るのは小さな個体ばかり。角質を食べているのか、ただの好奇心なのかは不明ですが、大きい個体は知らん顔をして浅瀬で餌を待ち構えています。

この魚たち、警戒心がまったくないので手を水中に差し出すと触ることができます。最初は怖がっていた息子も、段々と魚に触るのが楽しくなってきてなかなかこの場を離れようとしませんでした。
行きはよいよい…?
実は着いた時から雲行きが怪しかったのですが、とうとう雨が降り出してきました。息子はまだ遊んでいたい様子で名残惜しかったけれど帰路につく事に。
川を渡る岩場が濡れて滑ります。行きよりもさらに慎重に歩を進めていきますが、雨足は強くなるばかり。どうせ川に入って濡れているのでそれ自体はなんともないのですが、やはり足元が悪くなるのが気掛かりです。
ゆっくりと、着実に下っていくと林道の木陰に入りました。

すると突然「ここ、雨降ってないよ!」と息子が言いました。
重なった木々たちの天然の屋根の下に入ったようです。
実際、結構びしょ濡れになるほどの雨であったにもかかわらず、木々の生い茂ったところではほとんど濡れることがありませんでした。
そのまま下っていくと、山道の入り口に戻ってきました。

受付を覗くとありました、魚の餌。そしてここは全面釣り禁止。それは魚たちがフレンドリーなはずだと妙に納得してしまいました。
さて、車に戻って着替えようと思ったら息子がまた何かを発見してしゃがみ込んでいます。

道に出てきてしまったあおむしを葉っぱの上に置いてあげると、満足してまた歩き出しました。ちなみにこの写真の息子の足元にあるマダラ模様の葉っぱは、落ちているのではなくこの状態で地べたに張り付くように生えています。
いろいろな生き物をたくさん見ることができて息子もとても楽しかったようです。今度はキャンプをしに来てみようかな。
パーラウー滝は、本格的な登山装備がなくてもジャングルの雰囲気や渓流歩きを気軽に楽しめるスポットでした。魚や蝶、トカゲなど、歩くたびに新しい発見があり、大人はもちろん子どもも夢中になります。
訪れるなら、濡れてもいい服装と滑りにくい靴がおすすめ。時間に余裕を持ってゆっくり歩いてみてください。




