洞窟と聞くと訪問せずにはいられない私ですが、この度、ようやくポルトガル最大の洞窟だという「ミラ・デ・アイレス洞窟(Grutas Mira de Aires)」を訪れてきました!
ポルトガル自然七不思議のひとつ、ミラ・デ・アイレス洞窟

リスボンから北に約140kmほどの距離にあるミラ・デ・アイレス洞窟は、1947年に水源を探していた地元の男たちによって発見されました。冬の寒い日に水蒸気が出ている穴に辿り着いた4人はロープを使って暗闇の中へ降りていき、巨大な地下空間の存在を確認。この話を聞きつけた多くの洞窟学者によって、調査が進められることになりました。現在も活動する「ポルトガル洞窟協会」創立のきっかけにもなったそうです。

その後、この洞窟の美しさを共有しようと20年以上の歳月をかけて観光用に整備され、1974年についにオープン。現在も、全長11kmのうち600mが一般公開される国内最大の観光洞窟となっています。2010 年には、国民投票で決定する 「ポルトガル自然七不思議(7 Maravilhas Naturais de Portugal)」にも選ばれました。

洞窟は 約1億5000万年前(中期ジュラ紀) に形成され、 水が石灰岩を侵食することで、複雑な鍾乳洞ネットワークとなりました。入り口から地下110メートルまで下りていくと、現在も川と湖を見ることができます。
個人での見学はできず、ガイドツアーへの参加が必要です。
入場券を購入すると、次のツアー時間を告げられます。通常、20分以内にツアーが開始されるようです。ツアーはポルトガル語のみですが、英語などに対応した無料音声ガイドアプリがあるので、スマホ用のイヤホンをお忘れなく。
洞窟の歴史を説明する映像を見てから、いよいよ洞窟内へと進みます!
深層部へと続く長い階段

洞窟の探検時間は約1時間。ガイドさんと共に合計683段の石の階段を下りていきます。
基本は電気がついていて、天井も高いので、それほど歩きにくくはありません。ただ、階段は濡れている部分もあるので滑りにくく歩きやすい靴が必須です。
家族向けの観光洞窟、ということになっていますが、私たちのグループでは、途中で歩けなくなったシニア女性がいましたので、それなりの健康は求められます。
洞窟内の温度は常時17から18度で快適です。夏場だと、羽織るものなどがないと寒く感じるかもしれません。

洞窟内はライトアップされていたり、洞窟を発見した青年のマネキンがあったりして、探検というよりも少し観光地っぽい感じは否めませんが、高さ30メートルという洞窟最大の部屋は圧巻です!

また、長い年月をかけて形成された「スパゲッティ(マカロニ型鍾乳石)」、「石の滝」、「オルガン」「石の滝のパールの噴水」、「クラゲ」などと名付けられた様々な形状の鍾乳石を見ることができます。

これらは、それぞれライトアップされているので、比較的はっきりとした写真を撮ることができます。

それぞれのスポットに振られた番号にそって、アプリで説明を聞くこともできます。ちなみにこの音声ガイドは、発見者が案内してくれる、というなかなか気の利いた演出になっているんです。無理してガイドさんの説明を聞こうとせずに、現地で使えばよかった、と少し後悔しています……。
「黒い川」と地底湖

途中の小さな湖を抜けて、階段を下り切る頃に「黒い川(Rio Negro)」が現れ、そして地下100メートルにある最後の湖へと到着します。
この川が、最初にこの洞窟発見のきっかけを作ったと思うと感慨深いですね。

最後の湖には、なんとライトアップされた噴水が!地中の奥深くにいることを忘れさせるアミューズメントパーク感は、正直、少し残念な気もしました。けれども、実はこの噴水を使って、観光客の訪問によって乱される湿度など洞窟内の環境を最適化しているそうですよ。
最後は、一気にエレベーターで地上に戻ります。

入り口まで徒歩で戻る道中には、展望台から雨季にだけ現れ、乾季には完全に消えてしまう湖、ポルジェ(Polje de Minde)も見ることができますよ。





