外房・鴨川を深掘り!点在するウォールアートと美食を宝探し感覚で楽しむ散歩ルート | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2026.03.24

外房・鴨川を深掘り!点在するウォールアートと美食を宝探し感覚で楽しむ散歩ルート

外房・鴨川を深掘り!点在するウォールアートと美食を宝探し感覚で楽しむ散歩ルート
旅エッセイストの国井律子です。千葉県鴨川市といえば海やレジャーのイメージが強いですが、少し視点を変えて町を歩いてみると、また違った表情が見えてきます。久しぶりに訪れた鴨川で出会ったのは、海沿いや路地に点在するアートと、地元に根ざしたおいしい寄り道スポットでした。今回はそんな、もうひとつの鴨川を、のんびり歩いてみました。
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点在するウォールアートを歩いて探そう

前原・横渚海岸の護岸に描かれた全長400mのアート
前原・横渚(よこすか)海岸の護岸に描かれた全長400mのアート。鴨川市出身の彫刻家「波の伊八」の波をイメージしているそうです。

外房・鴨川の駐車場にクルマを停めて海沿いを歩きはじめると、建物や堤防に描かれた鮮やかな色彩が目に飛び込んできました。これは地元有志やアーチストたちが手がけたプロジェクトによるもの。

「鴨川ウォールアート」は、鴨川をアートで盛り上げる取り組みの一環として制作され、市内約10カ所に点在。新たな見どころとして注目されています。

前原・横渚海岸周辺にアートが集まっているので、まずはここからスタートするのがおすすめ。公式マップを片手に巡るのもいいけれど、「あっ、あそこにも」と偶然の発見を楽しむ歩き方が、この町にはよく似合います。

yoshi47氏の作品
yoshi47氏の作品「青い毛むくじゃらのモンスター」。

なかでも、横渚海岸の壁に描かれたyoshi47氏の作品は、鴨川アートを代表する一作。すぐ隣はサーフポイントで、たくさんのサーファーが波に乗る姿もアートの一部のように感じられました。

堤防に描かれた作品
宇宙が透けて見えそうな青空が、白いキャンバス(堤防)に映えます。

この壁画は、左に50mほど続きます。

アーチストのMHAK氏と市民が共同で描いた作品
これはアーチストのMHAK氏と市民が共同で描いた作品だそう。

右下に「時、すでにお鮨」って文字が見えますか?こういう遊び心が最高です(笑)。

階段状の護岸に描かれたバルサミコヤス氏の巨大アート
階段状の護岸に描かれたバルサミコヤス氏の巨大アートのサイズは、縦2.5m×横70m。

この巨大な作品は、ぜひ砂浜に降りて30mほど離れて見てください。

WELCOME TO KAMOGAWAの文字が描かれている
ある角度から見ると「WELCOME TO KAMOGAWA」の文字が浮かび上がってくる仕掛け。

散歩しながら、家族でアート探し競争をするのも楽しい時間でした。
こうしたアートの数々は、どれも最高の「映えスポット」でありながら、観光客で溢れかえっていないのが魅力。どこか生活の延長にあるような、自然な存在感がありました。

宝探しのようなアート散策は、まだまだ続く

MAKIMACHADO氏の作品
太海駅に描かれたウォールアートは、MAKIMACHADO氏の作品

太海(ふとみ)にある「太海フラワー磯釣りセンター」の帰り道、偶然見つけたアート。「こんなところにも」と思わず足が止まりました。

地元キッズの壁画
アーチストによる作品の隣には、地元キッズの壁画も。

今回はすべて制覇できませんでしたが、JR安房鴨川駅や安房小湊駅、道の駅鴨川オーシャンパーク、二夕間海岸、天津小湊地区の実入りトンネルなど、市内にはまだまだ作品が点在しているそう。

地面に方位磁石が描かれたアート
「南はどっちだー?」なんてクイズをしながら歩く時間も楽しい。
海岸沿いに描かれた年代物のアート
海岸沿いに描かれた年代物のアート。

昭和の面影を残す壁画もあれば、新しいタッチの作品もある。統一されたテーマがあるわけではないのに、どれも不思議と町の空気に馴染んでいます。

歩きながら「あ、ここにも」と見つけていく感覚は、まさに宝探し。目的地を決めずに歩くことで、町そのものを展示空間のように感じることができます。

アーチストや作品がある場所を知りたい方は、鴨川市の公式ホームページにも詳細な紹介がありますので、ぜひチェックしてみてください。

地元に愛されるチキンをテイクアウト

石渡チキンストアー
海岸から一本内陸に入った街道沿いにある「石渡チキンストアー」に寄り道しました。

散策の途中、小腹が空いたタイミングで「石渡チキンストアー」という店に立ち寄りました。ここは地元の方に長く親しまれているお店で、ショーケースに並ぶチキンはどれも魅力的。名物の「骨なしチキン」「カレーパン」「牛蒡コロッケ」をテイクアウトしました。こうした町の定番に出会えるのも、歩いているからこその楽しみです。

購入した揚げ物
キャンピングカーの車内でおやつタイム。

この日はキャンピングカーで移動していたので、そのまま海の見える場所へ。窓を開けると潮の香りと風が入り込み、それだけで少し特別な時間に。シンプルですが、旅のなかでも印象に残るひとときでした。

石渡チキンストアー

新しく生まれた海辺のスポット

鴨川シーサイドベース
2023年4月にオープンした海沿いにある商業施設「鴨川シーサイドベース」。

久しぶりに訪ねた鴨川に、こんな場所ができていたことに驚きました。以前はなかったはずの場所に、洗練された空間が広がっていました。

別角度から見た外観
それぞれの建物にゆとりがあり、外房の食材を楽しめるお店が並ぶリラックス空間。

新しい観光のかたちと、この土地がもともと持っている自然の魅力が、心地よく調和していました。

砂場スペース
砂場もありました。

特筆すべきは、そのホスピタリティ。ネットで囲まれた安心の広い砂場や、屋外であればワンちゃんと一緒に過ごせる飲食店など、様々な旅のスタイルに寄り添ってくれます。

ドッグフレンドリーなスペース
施設内には芝生広場やドッグフレンドリーなスペースもあり、思い思いの時間を過ごせるのも魅力のひとつ。
敷地内にあるアート
敷地内にもアート発見!
ランチは「KAMOGAWA BREWERY」で
ランチは「KAMOGAWA BREWERY」で。海の見える気持ちいい2階席でした。

KAMOGAWA BREWERYは鴨川初のクラフトビール醸造所とベーカリーを併設したお店です。ほかにも、浜焼きや定食など地場産の新鮮な海の幸を堪能できる「シーフードマーケット」と、新鮮な野菜や果物、スイーツなどがそろう「ビーチマーケット」がありました。

展望デッキから見える太平洋
展望デッキからは太平洋が見えました。

Kamogawa SEASIDE BASE

肩の力を抜いて歩く、鴨川の休日

美しい海を眺めながらの散歩
美しい海を眺めながら散歩を楽しみました。

のんびり歩いてみると、鴨川は決してひとつの顔だけではないことに気づきました。
海を楽しむ場所でありながら、町では静かな変化が積み重なり、それが新しい魅力となっています。アートもローカルフードも新しい施設も、それぞれが主張しすぎることなく自然に共存していることが心地よく感じられました。

気になった道にふらりと入り、見つけたものを楽しみながら歩く。そんな過ごし方がよく似合う町です。

春のやわらかな光のなか、海を感じながら歩く鴨川。
少し肩の力を抜いて歩くだけで、思いがけない発見に出会える場所でした。

国井律子

旅エッセイスト

国内外の旅を綴るエッセイを中心に、日常の延長にある“ちょっと特別な旅”も提案。ソロ登山、2人の男児の母として家族とのキャンピングカー旅、自由で自分らしい旅の形を発信中!

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