低山ってすごい!家族の経験値を上げてくれた”御殿山”トレッキング | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.12.28

    低山ってすごい!家族の経験値を上げてくれた”御殿山”トレッキング

    御殿山へ向かう途中の休憩所の景色

    御殿山に向かう途中、ここが頂上? と勘違いするような眺望のいい場所に出ました。まだまだ続きがあるんです。

    房総半島はトレッキングが楽しい

    房総半島は海のイメージが強いと思います。長野や群馬や山梨あたりのように標高1000mオーバーの山並みが持つ迫力はないのですが、じつは魅力的な低山の宝庫だったりします。

    行程は、片道1時間から最大でも2時間くらい。そんなショートコースばかりなので、おいしい魚介を食べ過ぎた重たい身体を動かしにサクッと歩いてみたり、わが家のように3歳と8歳の小さな子どもを連れてもチャレンジできるのがいいところ。

    ただ、富士山とか八ヶ岳とか、誰もが知っている王道の山ではなく、ちょっとマニアックな山なのはいなめません。また2019年の秋に、房総半島に大きな被害をもたらした台風の影響で、今もトレッキングコースにアクセスする道が通行止めになっている場所もあります。

    そのあたりの情報は、地元の方に聞いて情報収集するのが一番。というわけで、まずはJR岩井駅へ向かいました。

    情報収集は『富山ウオーキングセンター』で

    JR岩井駅にある富山ウォーキングセンター

    海からほど近い岩井駅。ココ、行ってみて良かったです!

    とみやまウォーキングマップ

    こんなマップがいただけます。現在は、南房総市ですが、かつてここは「富山町(とみやままち)」と呼ばれていました。これは、旧富山町周辺の広域散策マップです。

    子供たちの前にやってきた内房線

    ちょうど内房線がホームにやって来たところでした。

    当初、岩井駅から近い富山(とみさん)という349.5mの山に登ろうと思っていましたが、案内所の女性いわく、近辺の道路が台風被害によりダメージを受け、背が高く幅があるわが家のキャンピングカーで通るのは「ちょっとキツいかもしれない」とのこと。

    そんな情報、インターネットでは出てこなかったので、案内所を訪れなければ危ないところでした……。で、女性に教えていただいたのが、ここからクルマで20分くらいの御殿山。標高は富山と似たような363.9mです。

    御殿山に到着

    御殿山入口の看板

    県道89号線沿いにある高照寺前にある御殿山駐車場にクルマを停め、ここから登ります。駐車場はまぁまぁ広くて無料です。トイレはここだけにしかないので、必ずお手洗いに寄ってから登るのがおすすめです。

    御殿山メモ

    標高:363.9m
    往復所要時間:3~4時間
    駐車場:県道89号線「御殿山駐車場」
    所在地:千葉県南房総市山田
    緯度経度:35°05’52.9″N 139°56’43.5″E 

    里山を歩きはじめる

    田んぼや畑、ヒトの気配がするのどかな道をテクテク歩きます。

    イノシシの罠の看板

    イノシシの罠がありました。自然とヒトが共生している里山ならではの光景ですね。8歳の長男が3歳の次男に看板の文字を読んであげていました。

    椿の花が咲いている

    旅をしたのは11月下旬。椿がきれいに咲いていました。

    傾斜がきつくなってきた

    途中まではアスファルトの急な山道です。

    意外とキツい里山トレッキング

    あたりに民家や畑などヒトの気配が無くなったと同時に、上り坂が急になってきました。足下も枯れ葉で滑るので山道に慣れるまでは注意が必要です。

    ふっと私の手首からGoPro(アクティブカメラ)のリモコンが無くなっていることに気づきました。途中で落としてしまったのでしょう。夫に先に進むようお願いして、私ひとりで探しに戻りました。

    山って、ひとりになったとたん、ものすごく心細くなりませんか? 以前、小笠原の母島を旅したとき、宿から近い低山でひとりトレイル・ランニングしたことがありました。終始誰かに見られているような、ザワザワする気持ちになったものです。なんだか今回その思い出がよみがえって、ビビリな私は急な山道を小走りで駆け上がり、息を切らしながら家族と合流しました。

    大黒天様の前の休憩所でバナナを食べる子どもたち

    山の中腹にある、ちょっとした休憩所。大黒天様が祀られています。子どもたちに疲れの色が見え始めたので、夫がバナナをあげていました。

    大黒天様の休憩所から見る下界の景色

    大黒天様からは下界に停めてある私たちのキャンピングカーが見えました。

    引き返す勇気、進む勇気

    房総の低山とあなどるなかれ。御殿山、これまで私たちが歩いてきたトレイルよりハードなのは一目瞭然でした。もちろん大人だけならなんてことのない山道です。が、3歳児と、ぬり絵とパズルが大好きな超インドアな8歳児に歩みを合わせて、ときに彼らを励ましながら歩くのは、まぁまぁ大変。

    幸いにもうちの子たちは「抱っこー」とか「無理ー」とかあまり弱音を吐かないタイプではあるのですが、先が読めずに心配した夫が、「ここで引き返さないか?」と提案してきたのです。

    そこに、ちょうど山を下りてきた若いカップルを発見! 御殿山のてっぺんはどのくらいで行けるかたずねたところ、「そんなに遠くはない」との情報をゲット。40分はかからないとのことです。そう、ここは千葉なんです。山小屋に泊まって縦走! とかではない。「きっと私たちなら行けるよ、挑戦してみよう!」と。 

    尾根沿いの急な坂道

    大黒天様を出てからは尾根道になります。両脇は崖です。……おい、長男、端っこ歩いてたら危ないよ!

    杉林の急な階段

    杉林の急な階段が出現。インドア長男、立ちすくむ……。常に腹筋に力を入れて。ヒザと肩は力を抜いて。 ダイジョブ、ダイジョブ!

    杉林の階段を下から見る

    先ほどの階段を、帰り道に下から撮った写真です。まぁまぁハードですね。

    杉林の細い道

    杉林の尾根道が続きます。鳥のさえずりが気持ちいい。

    まるで四輪駆動のようなボストンテリアは強い

    ボストンテリアのメスの「豊」はさすが四駆。力強く登っていきます。

    ほぼ貸し切りだった人が少ない山道

    連休の日曜日にもかかわらず、すれ違ったのは3組だけ。ほぼ貸し切りでした。贅沢なひととき。

    この日、一番の難関だった急坂を登る

    御殿山山頂手前の分岐点。右に行くと大日山へ縦走ができます。ただし来た道を引き返さないと、駐車場に停めてあるクルマには戻れないので注意。

    御殿山最大の難関

    低山でも直登します!

    張ってあるロープをつたいながら、這うように登ります。ほぼ直登! この光景を見た瞬間、帰りの心配をしてしまった私です……。登りより下りの方が難しいから……。まぁなんとかなる!

    どの山もそうですが、てっぺんへの道のりが一番のがんばりどころ。ロープをつたいながら垂直に登りました。いつも思うのですが、山登りって人生に似ている。歯を食いしばってがんばったからこそ、見える景色があるのです(笑)。ほれ、インドア長男、頑張れ!

    家族の経験値を上げてくれた山

    御殿山からの眺望。登頂に成功しました!

    無事、登頂。天気はイマイチでしたが、363.5mの頂上から眺めた景色です。晴れていたら富士山もばっちり見えるそう。

    この世に生を受けて3年しか経っていない次男。こっちがびっくりするほど山歩きを楽しんでいました。それよりも心配だったのは長男でした。砂や枯れ葉で滑り、何回か泣いていました。でも最後の方は足取りしっかり歩を進めていました。豊は安定の四駆でスタスタ歩いていましたね。登頂できるか少し心配でしたが、チャレンジしてよかった。私たちだってできるんだ。御殿山はそんな自信を与えてくれました。

    なんともいえない、いい気分で山を下りました。さて、次はどこへ? お正月休みも、房総のどこかの低山にエントリーしてみたいと思っています。

    ズボンについていた植物の種子

    なんていうんでしたっけ、この植物? 「ひっつき虫」? それとも「バカ」!?  たくさんくっつけて、なんとか登頂したインドア長男です。まさに死闘のあと……(笑)。おつかれさまでした。

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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