セレブを魅了するコモ湖とは?

コモ湖があるのは、北イタリアのロンバルディア州。コモ湖の玄関口、コモの街には、ファッションの都、ミラノから電車で北に向かい、約40分で到着することができます。
コモ湖は、逆Y字型、つまり漢字の「人」型をした、イタリアで最も深い氷河湖です。面積は、琵琶湖の約5分の1の146平方キロメートル。アルプスの山々に囲まれた透明度の高い湖はとても美しく、ローマ時代から貴族の避暑地として栄えてきたそうです。今も湖畔には、いくつもの魅力的な街があります。
例えば、「人」の中心にあるベッラージョ(Bellagio)は、「コモ湖の真珠」と呼ばれる、これぞ憧れのヨーロピアンリゾート! 的な美しい街です。ただ、夏場は観光客で溢れかえっているのも事実です。
その点、私たちが拠点にしたデルヴィオ(Dervio)の街は静かで、美しい自然を堪能するにはぴったりでした。
コモ湖での水遊び

実は、出かける前に「深い氷河湖のコモ湖は、水が冷たくて泳ぐのは危ないし、楽しくない」と聞いていたのですが、夕方の軽いお散歩で湖畔までたどり着くと、地元っ子がたくさん水に飛び込んでいました。まだまだ強い太陽光の元、透明度の高い水はとても魅力的です。

これはいけるのでは? と誘惑に負けた女子どもは、服のまま、ザブザブと湖へと吸い込まれていきます。水はキーンと冷たいですが、テンションは最高潮です。
泳げると分かった翌日は、朝から一同水着でビーチへ出かけて、水遊びを楽しみました。
デルヴィオの街の岸沿いを歩くと「忍者パーク」と呼ばれる水上アスレチックやカヤック、SUPのレンタルショップも発見しました。

私は夕方、SUPに挑戦。少し風があるものの、SUPやカヤックなら、水温が低くて泳いでは行きたくない、湖の深いところまで進むことができます。フェリーやボートが来ると、波が立ってグラグラするのもご愛嬌。
表面がキラキラ輝く静かな湖の上を進むと、とても贅沢な気持ちになりました。

また、隣町、ベラーノ(Bellano)の公共ビーチにも出かけました。ここには、湖の上にフロートが備え付けてあって、少し泳ぐとこの上でゴロゴロしたり、飛び込んだりして遊べます。

なお、コモ湖の各街へは、フェリーを利用して移動できます。湖からいくつもの街を眺めるのは乙なものです。
150万年前にできたオリード渓谷を散策

ベラーノの街には、150万年前に川と氷河の侵食によって形成された天然の渓谷、「オリード渓谷(Orrido di Bellano)」があります。渓谷の岩壁には遊歩道(フットブリッジ)が設置されていて、足元の川を見下ろしながら、狭い峡谷の中を歩いて見学することができます。

歩きやすい立派な遊歩道が整備されているので、多少、野生みには欠けますが、気軽に渓谷を散策できます。すぐ近くで見ることができる、ごうごうと音を立てて流れ落ちる滝や侵食された奇岩、それにブルーの水の色。これらが150万年前から続いていると思うとロマンを感じます。

また、近くの高台にあるCimitero Comunale(ベラーノ市営墓地)からは、眼下に美しいコモ湖を眺めることができました。
中世の村と塔を探検!

コモ湖周辺には、ケルト時代から人類が定住しており、いくつもの遺跡が残っています。デルヴィオにある「コレンノ・プリーノ(Corenno Plinio)」という小さな城塞村は、ローマ帝国の知識人、大プリニウスに名前の由来があるそうですが、その起源は、ローマ以前の青銅器時代にまで遡るそうです。

湖を見下ろす岩の岬の上に築かれたコレンノ・プリーノは「千の階段の村」とも呼ばれるのですが、訪れると「なるほどねえ」と、そのニックネームに納得がいきます。というのも村中に城から湖までの岩を削って作られた階段段が何本も巡らされているのです。また、その階段の間は、狭い小道で繋がれています。

あまり観光地化されていないので、一人で迷路のような小道を上り下りすると、中世の街に迷い込んだような気分になります。

また、デルヴィオの高台には、Torre di Orezia(オレツィアの塔)という中世の防衛塔があります。こちらもあまり観光化されておらず、ぐるぐると階段を上り、塔の上に出ると、デルヴィオの町とコモ湖を見渡す絶景を自分たちだけで独り占めすることができました。

観光地の喧騒よりも、自然や遺跡が好きな方にはデルヴィオ、おすすめですよ!








