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たくさんの楽しみがあるファミリーハイク

山登りは山頂を目指し、下山するまでの行程の中に、数え切れない学びと感動があります。草花の匂い・麓とは異なる温度感・足跡や音から感じる動物の気配・山頂からの眺望。どれも自ら足を運んで経験するからこそ得られるもので、世界と自分が繋がっていく感覚は山登りならではです。
こうした感動を家族で共有できるのがファミリーハイク。大好きな我が子・パパやママと登る時間は、街のお出かけとはまた違う特別な思い出になります。今回は、ファミリーハイクの魅力と必要な準備・当日を楽しむポイントをご紹介します。
ファミリーハイクの魅力
非日常体験をずっと共有できる

濃淡様々な緑に覆われた森・凸凹した山道・ジオラマのように見える眼下の景色など、どれもが普段感じることのない感動が待ち受けているのがハイキングです。ソロでもハイキングは楽しいですが、この感動を家族みんなで味わえるのがファミリーハイキングの醍醐味です。
頂上はすぐそこといった山でも「なにあれ!?」と目に映るもの全てが新鮮で立ち止まって進まない我が子、それを嬉しそうに撮影するパパやママ。登っている間の共有はもちろんのこと「登った時◯◯だったね」と、何年経っても語れるほど思い出になるのも、ファミリーハイクの魅力です。
深まる絆
大人から見ればちょっとした段差でも、子どもの視点では大きな岩に見えたりと、ファミリーハイクは子どもにとって大冒険になることもあります。困難を一緒に乗り越え登頂したときの感動の共有は、家族の絆を深めるきっかけになります。疲れて足が重くなっても、励ましたり自分の行動食を分けたりと、ちょっとした行動の積み重ねによって、家族の絆はこれまで以上に固く強固になります。
成長や新たな一面を実感できる
家族それぞれの成長を実感できるのもファミリーハイクのポイントです。日々の生活の中の小さな成長を実感するのも嬉しいですが、自然環境の中で見せる姿は、その人の成長を大いに実感できます。
転んでも挫けず登る子どもを背負ってスイスイと登っていく妻の姿など、筆者もファミリーハイクを通して家族の意外な一面と成長を垣間見て「来てよかった」と思いました。
ファミリーハイクの準備
準備①大まかな難易度とスケジュールを考える

登る山を決める前に、まずは大まかな難易度とスケジュールを考えます。子どもやパートナーの年齢・日頃運動をしているか・家族にアウトドアの経験があるか・行程は半日程度かなど、まずは家族というパーティの力量を把握しましょう。子どもが就学前・日頃運動の経験が少なく半日程度で登りたいということであれば、アクセスが良好で標高差が少ない山が適切です。
子どもが小学校高学年以上、家族全員が運動経験がある場合であれば、長い行程で登りごたえのある山も対象になります。
準備②登る山を決める
準備①が決まったら、登る山を決めていきます。継続的な登山経験がある方なら、登ってきた山の中から最適な山頂とルートを見極めることができたりと、判断に迷うことは少ないです。ネットや書籍の情報を参考にして決める場合は「登れると思う」山もよいですが、当日何が起こるか予測できないこともあるのが登山。難易度を1ランク下げるとより安全で確実に登ることができます。
準備③詳細な山行計画を立てる
山を決めたら、登頂から下山までの計画を立てていきます。山頂までのルート、所要時間、必要な装備、エスケープルートの把握など、考えられる事態に対処できるよう、これまでの登山経験・書籍や最新の現地情報などを参考に組み立てましょう。
ファミリーハイクの場合は所要時間は通常の倍近く、またはそれ以上かかることも珍しくありません。また着替えやエマージェンシーセットの準備、多めのお菓子など、大人では使わないアイテムを持ち込むこともあります。
準備④装備を用意する

装備は登る山や家族構成によって変わりますが、歩きやすい靴や吸水速乾性に優れたウェアなど、まずは一般的なハイキングと同じ道具を揃えるのが良いです。具体的には、行動中のウェア上下・レインウェア・登山靴・バックパック・ヘッドライトなどです。
準備⑤体調を整える
登る前日はしっかり食事を摂り、十分な睡眠を取りましょう。集中できずに怪我をしたり気持ちも前向きになれない、冷静な判断ができないなど、特に睡眠不足は行動に大きく影響します。
ファミリーハイクを楽しむポイント
①とにかく楽しむ

ファミリーハイクが特に大切にしたいのは、最後まで楽しむことです。子どもが落ち込んだり、天候が怪しくなったりと不穏になることもあれば、体調不良に陥るなど、ファミリーハイクは自分以外の要因で発生する大小さまざまなトラブルが起きます。そんなときでも前向きに楽しむ気持ちを失わないだけで家族全員が安心し、ハイキングを終えた時に「登って良かった」「また行きたい」で締めくくることができます。
②無理をしない
登り始めたら山頂まで行きたいですが、誰かの体調が優れなくなった、またはその兆候が出始めたり、大幅に予定より遅れているなどの時は、無理せず下山するのが大切です。無理にハイキングを継続してしまうと、事態が悪化して大きなトラブルに発展することもあり、最悪の場合遭難する可能性も。
予定していた山頂に立てなくても、家族で山で過ごした時間に大きな価値があり、無理せず下山できれば「次は山頂だね」と楽しみにすることができます。
③ちょっとしたレクリエーションを用意する
「頂上まだぁ?」「ちょっと疲れた」と、ファミリーハイクでは歩き続けるだけではない時間もたくさんあります。疲れが出始めたり同じ景色が続くと気持ちが落ち込んでしまいますよね。そんな時は、スッと飴玉を差し出すと顔がほころんだり、ガスが出始めたら食べてみると「雲食べてる」とテンションが上ったり、動物の足跡があれば「いたんだ」と喜んだりと、ちょっとした楽しみを用意するのがおすすめです。
私の場合、お菓子は数種類用意しています。
④ハイキング後の楽しみも予定する
山の周辺には観光名所や温泉があったりと、ハイキング以外でも楽しめるスポットが点在していることがります。私の場合は妻から「下山したらココ」と提案があったり、娘から「これ食べたい」と希望があるので、それらが叶うスケジュールを組んでいます。
「山登ったら行こうね」と楽しみを用意するのも、家族で過ごすことの充実感、ハイキングが忘れられない思い出になることになります。
ファミリーハイクで家族で楽しい時間を

ファミリーハイクは、子どもの成長や家族の思い出など、さまざまなことを山を通して実感できるアクティビティです。ハイキングだけにとらわれず、家族みんなでスケジュールを計画していくことで「行ってよかった」と振り返ることができます。
ファミリーハイクで、家族で楽しい時間を過ごしましょう。







