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「心穏やかにするのが猫と向き合えるポイント」
猫写真家 沖 昌之さん
’78年、兵庫県神戸市生まれ。アパレル勤務を経て、とある猫との出会いから猫写真家に転身。代表作『必死すぎるネコ』はシリーズ3作で累計8万部を突破。Instagramのフォロワーは72万人(’26年1月現在)。

日向で踏ん反り返る猫、立ち上がって魚に手を伸ばす猫……。猫写真家の沖 昌之さんが捉える猫は、どこか喜劇的で愛らしい鳥獣戯画を彷彿させる。そんな猫たちが詰まったシールブックが、2月17日に発売された。
「僕の撮っている猫は別にスペシャルな子ではなくて皆さんもよく知っているような猫です。寝ていたり、座って遠くを見ていたり。全然動かないんですよ」
ともすれば暇そうに見えてしまう彼ら。だが、じっくり動向を観察していくとそれぞれの個性や猫の社会が見えてくるという。
「猫はなにもしないと思われがちなんですけど、じっとしていても耳はこう動いていて。周囲の情報を拾っているんですよね。なんというか、わざとしていない感じというか。なんでここにおるんかなぁと近づいてしゃがんでみると、風が通る心地よい場所だったり。挨拶好きな子も、この子に対しては挨拶しないみたいな場面があったり。雄猫がよその関係ない子猫の毛繕いをしていたり。生き物だから当たり前なんですが、それぞれのアイデンティティーをとても感じます。外見だけで十分可愛いのに内面にそれぞれ癖がある、そこにさらに魅力を感じますね」
日がな一日、カメラを手に猫を観察して過ごす沖さん。自らの心を整えるのも重要という。
「何か(例えば跳んだり)を期待してカメラを構えているときほど、うまくいかないもので。たいてい自分の心に余裕がないときは、猫は思うようには動かない気がするんです。自分の中に些細なものでも心配事があるとドンピシャの瞬間を逃してしまう。だから今その目の前のことに意識を注げるようにしています」
猫それぞれの“らしさ”が溢れた数々の写真からは沖さんと猫の心の交流が見える気がする。
「猫には猫の時間軸があって、たまに人と関わりたいから人の時間軸にふと入ってきて、また離れていって……。猫はもうずっと猫の気持ちのまま、なんだか生きている感じがします。それがたまらなく可愛いですよね」
340枚のシールが一冊に!

全16シートのなかにはアイコンなどを含めて340枚のシールが収められている。そのうち猫は270枚(匹)! 「じゃれる」「たちあがる」などコミカルな姿がたっぷり。ただ眺めるだけで思わず笑顔になってしまう。担当編集はBE-PALのコバユカ!
『まるごとシールブックDX かわいい! ねこシール』
写真・沖昌之
¥990
小学館


いろいろ貼って楽しんで♪
※構成/須藤ナオミ 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2026年3月号より)







