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真似したい! ジャンル別自然派ソロ活~自然食 Natural food~
先人の生活の知恵が詰まった伝統食や自然農法で育てるお米など、自然のパワーや恵みに魅了されている自然食ラバーが登場!
【001】熱帯アジアに伝わる伝統食"ウツボカズラ飯"にフォーリンラブ♡
文筆家 木谷美咲さん
1978年東京都生まれ。食虫植物を中心に植物・昆虫食の魅力を紹介。著書に『官能植物』(NHK出版)、『食虫植物のわな』(偕成社)など。

20年ほど前、食虫植物にはまっていた私に、野生のウツボカズラを使った料理があるという情報が飛び込んできました。虫を食べる植物を人間が食べる⁉ 衝撃を受け、数少ない情報から再現もしましたが、確信が持てない状態。2023年に確実な情報を得て、マレーシアのボルネオ島へ。デザートかと思っていましたが、実物はココナッツミルクとオイルが多めで塩味。お腹にたまる食事でした。タイやインドにもあるようなので、ウツボカズラの自生地を回り、食文化を体験したい。新たな野望が生まれました(笑)。

ボルネオの先住民族に伝わるウツボカズラ飯。袋状の葉に糯米を詰めて加熱する。

野生のウツボカズラ。熱帯を中心に分布する食虫植物。葉の先端が袋状に変化。中に落ちてきた虫を消化する。

著作はコチラ!
「ウツボカズラ飯紀行〜食虫植物と食文化をめぐる冒険〜」

¥1,000
問い合わせ先:https://kiyamisaki.com/
昆虫食も探求中

伝統食である昆虫食も木谷さんのフィールドワークのひとつだ。

昨年末、長野県伊那市の天竜川でザザムシ(カワゲラ)漁を見学。
【002】環境負荷の少ない自然栽培の米作りを研究
発酵農園jah村主宰 村上厚介さん
東日本大震災を機に都市部から熊本県菊池市で就農。ほぼ自給自足で暮らし、自然農法で米と野菜を育て、発酵食なども作っている。

自然農で米づくりすることを決め、阿蘇外輪山の標高600mの山奥、菊池川の源流エリアに移住しました。米作りの師匠と思える人に出会い、熊本の在来種「穂増」と、原種の「旭一号」を無肥料無農薬で作っています。旭一号は、もみが落ちやすく、自然に落ちたもみが、翌年、勝手に発芽します。また、冬は田に水をためておくと、ほとんど雑草が生えず草取りが不要です。自分が体験して学んだ、人にも自然環境にも優しい自然農のノウハウを、みなさんに伝えるお話会なども開いています。

米作り体験には延べ250人が参加。記録映画を今秋、公開予定。

縄文柴犬のヨモギちゃん。飼いはじめて害獣被害がなくなったとか。

庭先など、田んぼ以外の場所でも米作りができる方法も研究している。
【003】地元の発酵食文化を次世代に伝えるべく活動
醸造家 池島幸太郎さん
1978年大阪生まれ。大学卒業後、3つの酒蔵で約12年修業後、2017年、滋賀県で糀屋「ハッピー太郎醸造所」を起業。https://happytaro.jp

日本酒にはまったのがきっかけで酒蔵に勤務。最終的に滋賀県で米糀を作る糀屋を起業しました。独立前ですが、地元の発酵食、鮒ずしに興味を持ち、教わって作ると、これが美味! 地元の人に食べてもらったり、お返しにいただいたり。各自「自分がいちばん」と思っているのが楽しくて。発酵食は究極の自己満足。自分だけの味が作れるのが魅力なんです。糀屋はかつて集落に一軒はありましたが、激減しています。楽しくて夢のある仕事だということを、味噌づくり教室や工房見学などで伝えていきたいと思っています。

糀屋ならではの完熟糀を使いフレッシュなどぶろくを製造。2,000円~。
原点は"手前"鮒ずし

郷土食の鮒ずし。自作してはじめて発酵食づくりの楽しさに覚醒。


発酵食文化を身近に感じてほしいと、手前味噌の会などのワークショップも開催している。

ひとり暮らしの人に向けて、失敗してもあきらめがつく500gの白味噌づくり教室も実施。
【004】糠床を持参し、出先で漬物をする"漬旅"に夢中!
編集者/アウトドアユーティリティ 滝沢守生さん
1968年生まれ。キャンプよろず相談所主宰。Instagram(@takizawa0462)では、世界の「漬オジ」、「twokemon」をめざして発信中!

漬物を漬けるようになったのは5~6年前。体調を崩し、ケミカルなものが入った市販品を受け付けなくなったんですが、無添加の手作りの漬物は大丈夫だったんです。それで興味が出て、糠漬け、たくあん、白菜漬け、ピクルス……、いろんな漬物を作っています。最近、個人的に激奨しているのが糠床やピクルス液と共に旅する漬旅です。地方の産直で朝採れ野菜を買い、糠床やピクルス液の保存容器に放り込むだけで、今晩のアテには困りません。翌朝も幸せな朝食にありつけます。試してみてください。

漬けキャンプもいい。糠床やピクルス液を持参し、地元の野菜を投入。オイルとスパイスで野菜を発酵させるアチャールもオススメだ。

モバイル糠床には、シリコンバッグのスタッシャーLLサイズを愛用している。

ピクルスはお酒のお供にもGOOD。

野菜は少し干してから漬けるのがコツ。

食品衛生法の改正で手作り品が姿を消した。おいしい漬物は作るしかない⁉
※構成/松村由美子 写真/本人提供
(BE-PAL 2026年3月号より)




