伝統の「クワトロ」搭載! アウディ Q5は“乗って”“積んで”シアワセになれるSUVだった | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 試乗記

    2025.12.04

    伝統の「クワトロ」搭載! アウディ Q5は“乗って”“積んで”シアワセになれるSUVだった

    伝統の「クワトロ」搭載! アウディ Q5は“乗って”“積んで”シアワセになれるSUVだった
    アウディは都会的なスタイルで知られているが、1980年代前半にはラリーで走破能力を高めるために乗用4WD「クワトロ」を開発した歴史をもつ。4WDが一部のクロスカントリー車のものだけだった当時、それは画期的な出来事だった。最新のSUV、Q5を通して、都市とフィールドを行き来するクロスオーバー・ライフスタイルギアとしての可能性を探る。

    アウディの新型SUVをレビュー!

    アウディ Q5ってどんなクルマ?

    アウディのSUVの多くは、屋根から車体後端にかけての高さを保った「SUV」タイプと、なだらかな傾斜をつけたクーペ志向の「スポーツバック」タイプの2本立て。今回取材した車両は前者で、発売記念の限定車「エディション1」。人気の高いパッケージを標準装備している。
     

    初代は2009年に日本デビュー。ステーションワゴンのアバントと共に「積める」SUVに力を入れた結果、Q5をはじめとするアウディのSUVは人気モデルとなった。第三世代となる新型Q5は従来型とほぼ同程度のボディサイズを保ちながら、車体の基本骨格となるプラットフォームは一新されている。外観はフロントマスクがより堂々としたものとなり、全体的に抑揚のある肉感的なデザインとなっている。

    リアコンビネーションライトが薄くつながったデザインに。アウトドアの機能には直結しないが、荷物を積み下ろしするたびに新さを感じられるのはいい気分! 
     

    パワートレインのトピックは、2リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンに組み合わされるMHEVプラスと呼ばれる48Vハイブリッドシステムだ。低出力のモーターを搭載して発進時などにパワーアシストするタイプをマイルドハイブリッドと呼ぶが、MHEVプラスは従来からのスターター兼発電機を残しつつ、新たに最高出力24PS、最大トルク230Nmの「PTG」(パワートレインジェネレーター)を追加。さらに電動システムも強化され、高出力モーターとエンジンを組み合わせた一般的なハイブリッドシステム(メーカーによってはストロングハイブリッド、フルハイブリッドと呼ぶ)に匹敵するレベルに。

    メカニズム面での詳しいことはさておき、要するに新型Q5はグローバルな感覚で一般的なハイブリッド車といってほぼ差し支えない。

    見やすさ、操作のしやすさを重視してデザインされた運転席まわり。ATセレクターは指でつまむように操作するスライド式。

    駆動システムは全車「クワトロ」、つまり4WDだ。タイヤサイズは18インチが標準。オプションで19インチや20インチも選べる。SUVにかぎらず、タイヤ&ホイールは大きいほど見栄えがいい。“踏ん張っている感”があり、そうしたファッション性はアウトドアギアの類でも重視されるポイントでもある。とはいえ、不整地走行やスタッドレスタイヤへの履き替えなどを考慮すると、現実的な18インチが標準なのはうれしいポイント。ライフスタイルが多様化した現在、選択肢があることはとても重要だ。

    走りだしから感じる快適ぶりはロングドライブでさらなるメリットに

    後席の背もたれは3分割式。
     

    新しいハイブリッドシステムを搭載した新型Q5は、誰もがすぐにその威力を実感できる。状況にもよるが、走りだしはほぼモーターのみ。すぐにエンジンが始動することは少なく、かかったとしてもディーゼルエンジンとの“つなぎ”がスムーズで、自然なフィーリングだ。ディーゼル音はそれなりに感じられるものの、こうしたスマートなふるまいのおかげで違和感なく乗っていられる。

    車室内では走行音や風切り音が抑えられ、高級車らしい上質な時間が堪能できる。高速道路での安定感もさすがの出来栄えで、移動中に疲れにくいのはソト遊び帰りの体に効くこと確実。

    背もたれをたたむと少し傾斜がつくが、重量のあるキャンプ道具を開口部近くに積んでおけば、走行中にずれることは少ない。

    荷室は奥行きをしっかり確保し、後席は同乗者がいるときでも長尺物を積みやすい3分割式。後席の背もたれをたたんだときの傾斜は多少あるが、それはシートがしっかりと作られている証拠でもある。家族や仲間に快適なドライブを楽しんでもらえる、そんな心配りができるクルマなのだ。

    今回は好天の舗装路のみでの走行だったため、「クワトロ」の真価を実感することは叶わなかったが、なにしろ40年以上にわたって継承され、アップデートしてきた技術だけに、心強いのはなにより。これからの季節は路面凍結や積雪に遭遇する機会が少なくないだろうし、都会にいても雪に見舞われることはある。そんなときに備えておくことは、雨から身を守り、滑りやすい道でも軽快なフットワークをサポートするレインアウターやトレッキングシューズ同様、アウトドアパーソンの務め。

    説得力のあるブランドの最新SUVに乗るということは、自然との距離を詰めていくためにも価値がある。そして、日々の暮らしのなかで乗ることの多い家族にとっても、快適なアウディ Q5なら喜ばれること間違いなしだ。

    荷室開口部から後席背もたれまでの奥行きは1,000ミリを確保。
     
     
    後席をたためば2名分のキャンプ道具が余裕で積める。
     

    【Audi Q5 edition one】※ベース車両は「Q5 TDI quattro 150kW advanced」

    • 全長×全幅×全高=4,715×1,900×1,655mm
    • ホイールベース:2,820mm
    • 最小回転半径:5.7m
    • 車両重量:2,040kg
    • 駆動方式:4輪駆動
    • エンジン:直列4気筒ディーゼルターボ
    • エンジン最高出力:150kW(204PS)/3,800~4,200rpm
    • エンジン最大トルク:400N・m/1,750~3,250rpm
    • WLTCモード燃費:16.1km/ℓ
    • トランスミッション:7速Sトロニック(DCT)
    • 車両本体価格:¥7,880,000(税込み)

    問い合わせ先:アウディ     

    TEL:0120-598106

    NEW ARTICLES

    『 試乗記 』新着編集部記事

    ジャパンモビリティショーで話題だったクルマを日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員が振り返る

    2025.11.26

    ピストン西沢もおすすめ! 新型デリカミニが超楽しいワケ

    2025.11.23

    アウトドアにも使い勝手がいいSUV、新型プジョー 3008 HYBRIDを長距離レビュー

    2025.11.03

    荒れ地用を含めた5つの走行モードを搭載! 新型デリカミニは"あと一歩"もイケる!

    2025.11.02

    VW ID.Buzzをピストン西沢が試乗! 走りは超気持ち良いし幅広い世代にウケますよ

    2025.10.27

    ステーションワゴン派ならいつかは手に入れたいアウディ!「A5アヴァント」は安心の“クワトロ”がおすすめ

    2025.10.19

    お値段200万円台から! ソト遊び向きのヒョンデEV「インスター」がやってきた

    2025.09.29

    街で注目を集めるフォルクスワーゲンのミニバン型EV「ID.BUZZ」を長距離レビュー!価格、使い勝手も

    2025.09.26

    キャデラック初のEV「リリック LYRIQ」に試乗!気になる加速性能、静粛性、機能は?

    2025.09.08